~音楽との出会い~
音楽には人それぞれの関わり方があります。音楽がもたらす力とはどのようなものがあるのでしょうか。
親は皆、我が子の幸せを願うものです。自尊心を養い、どんなことにも自信を持って挑戦してほしいと思うことでしょう。
お子さまの「自信」を育むために、音楽教育はとても大きな役割を果たしています。音楽には、感情を穏やかにし、自己肯定感を高める力があります。心を豊かにするだけでなく、やる気を起こさせ、社会性を高める効果があるということが、最近の研究でわかってき ました。
カナダのオタワ大学教育学部の調査によると、実に78%の親御さんが「演奏を披露することで得られる教育的効果は抜群に高い」と感じています。また報 告書は、人間に生来備わっている一次感情※ が音楽によってめざましく発達していくこともあげています。
ノルウェー人文科学学術会議は、音楽を通して「自己肯定感をより高めることができる」という研究結果を発表しました。例えば、演奏会で発表する際はとても緊張しますが、それを乗り越えることで大役を果たしたという「成功体験」を子どもたちは得ることができるからです。
幼少期の子どもはエネルギーに満ち溢れ、さまざまな情報・知識・スキルをスポンジが水を吸うように吸収していきます。音楽に触れることで子どもは想像力をかき立てられ、自分を表現する機会を持つことができます。自己表現力が高まるにつれ自分に「自信」がつくだけでなく、レッスンを重ねるうちに「自己鍛錬」を学びます。また発表会などの経験を通して、緊張を伴う大舞台で成功するには地道な「努力」が不可欠であることを覚えていきます。
音楽教育の捉え方は親御さんの考え方によるところが大きいでしょう。特にアジアにおいては、幼い頃から音楽を学ばせることで自信を養成し、幅広い教養教育を目指す傾向があるようです。
音楽から受ける影響は、子どもによってさまざまです。大切なことは、幼児期からその子にあった形で音楽を楽しむ経験をつませてあげることでしょう。それは、人生のさまざまな局面で「自分を信じる力」を育てていくことにつながっていくのです。
※ 喜びなどの原初的な感情。複雑で高次の感情とされる2次感情(希望や罪悪感など)に対して定義される。
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