海外生・帰国生へのヒント
アオバジャパン・インターナショナルスクール Grade11 Sana さん「自分が求める場所」と感じたシンガポール

 

海外生の今

「自分が求める場所」と感じたシンガポール

アオバジャパン・インターナショナルスクール Grade11

Sana さん

6~12歳(小1~6) 私立小学校・日本 
12~14歳(G 7~9) GEMS World Academy Singapore 
※現XCL World Academy Singapore 
14歳(G9~) Aoba-Japan International School

  自らの希望でシンガポールへ

小学6年生まで日本の私立小学校に通っていました。しかし、学校の校則が厳しく、その学校のカルチャーは私には合わないと感じていたため、勉強にもあまり身が入らない状態でした。そんな時、当時シンガポールに在住していた親戚の話を聞く中で「個々のペースが尊重され、個性を生かせる国」だと魅力を感じ、自らシンガポールの学校に転校することを希望しました。

複数の学校を見学した結果、GEMS World Academy Singapore※ (以下GWA)にGrade7から転入しました。 
※現XCL World Academy Singapore

  新しい環境で気持ちが楽に

日本で通っていた小学校は女子校だったこともあり、シンガポールに来た当初は、共学の学校や多国籍なクラスメイトの環境の中で、どう接して良いか戸惑いました。英語も当時は上手に話せず言葉の壁を感じていましたが、先生方との距離感が近く、皆がとてもフレンドリーに接してくれたおかげで、気持ちが楽になったことを覚えています。日本にいた頃は誰にでも心を開けるタイプではなかったのですが、シンガポールに住み始めてから人との距離を近づけられるようになりました。「自分が求めている場所に来た」と感じることができたからだと思います。シンガポールでは、特にボランティアとクラブ活動に力を入れていました。GWAではボランティア活動がとても盛んで、老人ホームへの訪問や海岸の清掃活動、おもちゃのセカンドハンド販売によるチャリティ寄付活動などを行いました。中でも、マレーシアで現地の幼稚園や保育園建設のお手伝いをしたことが印象に残っています。ペンキ塗りなど、はじめての経験も多く大変なこともありましたが、地元の方が教えてくれ、とても楽しい思い出になりました。学校のクラブ活動もとても盛んで、私はボルタリング、ボクシング、タッチラグビーなどのチームに所属していました。特にタッチラグビーでは、大会出場のためマレーシアまで遠征するなど、貴重な経験を積むことができました。

  帰国後、インターナショナルスクールへ

シンガポールには約2年半滞在しました。G9の時に本帰国が決まり、それまで学んでいた国際バカロレア(以下IB)を継続してIBディプロマ(以下IBDP)を取得したいと思いました。そのため、IBプログラムを提供している学校を探し、学校見学をする中で、特に丁寧に対応してくれたアオバジャパン・インターナショナルスクール(以下、アオバ)への転入を決めました。GWAとアオバは学校が掲げる「テーマ」がとても似ており、帰国後もシンガポールでの学びを続けることができていると思います。アオバでは、新入生や転入生のために、在校生が「バディー」としてサポートする制度があります。フレンドリーなクラスメイトたちのおかげで、私も初日から学校に馴染むことができました。

  IBDPの取得と将来の夢

インターナショナルスクールのためほとんどの授業は英語で行われます。アオバでは日本語の授業もあり、IBDPでは日本語科目をHL(HigherLevel)※で取得する予定です。IBDPは時間管理能力が求められる大変なカリキュラムですが、ディプロマを取得できれば将来の選択肢が広がり、いろいろなことがもっと学べると思うので、がんばりたいと思います。

小さい頃からの夢はキャビンアテンダントになることです。まずは希望の大学へ進学することを目標にしています。どんな職業に就くにせよ、これまで皆がフレンドリーに接してくれたように、私もいつも笑顔で優しく礼儀正しく、人を笑顔にする仕事がしたいと思っています。

※IBDPの科目にはHL(HigherLevel)とSL(StandardLevel)があり、IBDPの取得要件として、6科目のうち3科目でHLを履修することが求められる。

  海外で暮らす方へのメッセージ

最初は言葉の壁があると思いますが、気にしないでどんどん自分から声をかけたりして距離を縮め、相手の目を見て話してください。そうすれば、何とかなるものです。がんばって伝えようとすれば、相手も理解してくれ、最終的にはお互いが話せるようになると思います。ぜひ勇気を持って人と話すことをおすすめします。

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