シンガポールの学校制度を理解するのに欠かせないのが、「ポリテク ニック・スクール｣ 略して「ポリテク」 「ポリ」 と呼ばれている高等専門学校 です。 日本の中学校にあたる「セカンダリースクール」 を卒業すると、ほと んどの生徒は大学進学を目指すための2年間の 「ジュニアカレッジ (JC)」、 または社会での即戦力を養う3年間の「ポリテク」 のいずれかに進学しま す。 高学歴社会の印象があるシンガポールですが、 半数以上の生徒 (52%) が、 大学進学を前提としないポリテクに進学しています。 以前は 「学力優秀な生徒はJCに進学する｣という考えが一般的でした。 

しかし、 最近ではポリテク進学者の半数近く (45%※) は、 成績上位者はJCに入学 できるのに敢えてポリテクを選択していることが分かっています。 最近では特に、 ポリテク卒業後に大学に進学する道も広がり、 多くの優秀な生徒がJCではなくポリテク進学を選択しています。 学べる分野は幅 広く、 さまざまな応用科学、 建築デザイン、 海洋工学や海洋関連ビジネ ス、メディアやジャーナリズム、 ビジネス、エンジニア、 IT 、 健康科学、 看 護学､ 食品加工、観光ビジネス、 デザインなど、 時代のニーズに即した多 岐にわたる分野からコースを選べます。 最先端の内容を実践的に学べ、 長期間の企業インターンシップもある他、 卒業後大学に進学するとポリ テクでの取得単位の多くが大学でも単 位として認められるのが魅力です。 ディプロマ取得者の就職率は非常に 高く、 「大学進学は一度社会に出てか ら考える」という柔軟な進路選択をす る生徒も多く見られます。 

※いずれも2021年の統計 Straits Times紙より 

https://www.straitstimes.com/singapore/parenting-education/half-of-o-level-holders-taking-poly-route-0

※2023年4月25日現在の情報です。最新情報は各機関に直接ご確認ください。