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企業からの声

電通スポーツアジア 上席副社長 杉本 将 氏

2014.06.25

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グローバル時代を迎えた今、企業が求める人材、教育とは何でしょうか。企業の担当者に聞きました。

電通さんとスポーツと言われれば、サッカーワールドカップ、オリンピックに始まり、多くのスポーツ分野での関わりを想起します。コミュニケーションの裏方であり、最大の仕掛け人である御社の紹介をお願いします。

電通は1901年に創立以来、日本最大の広告会社として広告主様とともにメディア、マーケティング、ブランディング、スポーツ、コンテンツ、文化、芸能などさまざまなコミュニケーションを通じて社会に感動や驚き、イノベーションを創造するように努めてまいりました。読者の皆さまが日本で目にする新聞広告やテレビCM、イベントの多くは電通が手掛けています。現在は2020年開催の東京オリンピックを成功させるために大きな役割を担っています。シンガポールで開催されているAFAという日本のアニメなどの「クールジャパン」コンテンツを紹介するイベントも電通が積極的に携わっています。

当社はグローバル戦略の一環として、世界にスポーツビジネスの営業拠点を設置しています。電通スポーツアジアは2010 年にシンガポールに設立されました。アジアを基点にしながら中東アフリカやインドのスポーツビジネスの強化・拡大を目的に展開しています。現在は、スポーツのみならずエンターテインメントの領域にもビジネスを広げています。この仕事は日本企業がアジア各国のマーケティングやプロモーション活動を行う際に大変重要な要素になっています。

事業の海外展開について教えてください。

電通グループは現在110カ国に300以上の海外拠点があります。20年以上前は、日系企業が海外に進出する際にサポートをするような形で一緒に進出するのが主流でした。しかしグローバル体制を一層強化するために、2013 年、英国ロンドン市に本拠地を置くイージス・グループを買収し、グループの海外事業運営を統括する子会社として、新たに「電通イージス・ネットワーク社」を発足しました。今後は、ますます拡充された国内外のネットワークを駆使し、国境や領域を超えて、世界のどの地域においても、クライアントから最良のパートナーとして選ばれ続けるグローバル・コミュニケーション・グループを目指していきます。

アメリカやヨーロッパなどの成熟した先進社会では、ある程度広告関連ビジネスが出来上がっています。そのような国々に市場を拡大するためには、大きなグループと組み連携することに大きな意味があると思っています。新興国の開拓においても、当社とイージス・グループのそれぞれがこれまで培ってきたビジネスの土壌を共有することでシナジーを利かせていくのが全体の戦略です。

アジアを強化する日本企業は多く、これまで弊誌でインタビューさせていただいたどの企業も例外なくアジアを重視しております。欧州系のイージス・グループとの連携という流れを踏まえてのアジアの重要性についてお聞かせください。

当社の業績は経済成長に連動することが多いのです。過去の日本の広告費を見てもおおよそGDPに比例しており、現在の日本の広告費6兆円もその限りで中期的には横ばい傾向にあります。広告費の中にしめる当社のシェアもある程度一定なため、今後はますます経済成長があるところ、つまり広告やコミュニケーションの仕事のポテンシャルがあるBRICsやアジアを重要視していくことは確実です。ただ日本で培ってきた手法だけでは多様なマーケティングニーズに応えるには十分とは言えず、電通が持つスポーツやエンターテインメントなど多くの知的集積が厚みを持つグローバルソリューションにつながります。日本らしさを広げるというより日本で生まれ育った電通らしさが世界の知恵を吸収して進化していくイメージです。

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