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インターに通っています。大学は日本の大学を考えています。有利に進めるには

インターに通っています。大学は日本の大学を考えています。日本ではまだIBがあまり認められていないと聞きます。有利に進めるにはどのようにすればよいでしょうか。またIB 取得以外に何に力を入れたら良いでしょうか。

駿台シンガポール校より

最近は日本でもIBを帰国大学入試の出願要件あるいは合否判定材料として採用する学部が増えています。したがって、IBにしっかり取り組むことが当然求められます。しかし、IB のスコアは1 回きりの勝負となります。TOEFL やSATと違って悪かったからといって何度も受けなおすことができません。その結果、IBだけしか勉強していないといざスコアが出たときに予想より低くて志望学部に出願できない事態さえ発生します。そのようなときに、IB だけではなくTOEFLとSATのスコアもあれば、IBでは出願/合格基準を下回っていてもTOEFLとSATで基準をクリアできる、つまりTOEFLとSAT が安全弁として働くことになります。TOEFLは日本の大学の多くの学部で出願/合格基準として採用されています。また、SATのスコアを求める学部はそれほど多くはありませんが、書類選考の合格判定基準に採用されています。ただ、実際にIBのプログラムが始まるとあまりの忙しさにとてもIBとTOEFL・SAT の両立など考えられなくなると思われます。そこで、普段はIBの勉強中心の生活をしながら、長期休暇のときに集中的にTOEFL・SATを勉強するというスタンスが望ましいと思われます。

◎オービットアカデミックセンターより

日本の大学におけるIB の認知度は、この2 ~ 3 年で飛躍的に向上しています。IBを評価しない大学はほとんどなくなってきました。出願条件としてIB Diplomaの代わりにSATの受験が必須だったり、または受験したほうが有利に働いたりといった大学・学部はほとんどなくなってきましたので、一般論として「IBは不利だから、SATも受けたほうが良い」というアドバイスは時代遅れとなっています。

むしろ、IBを積極的に評価してくれる受験方式が増えてきています。帰国枠だけではなく、AO入試やG30系の入試を組み合わせて使えば大学受験校の選択肢がかなり広がりますので、戦略的に科目選択をして、先ずはIBの成績を出来るだけ高めることに力を注ぎましょう。

その上で、志望大学・学部に応じて、小論文やTOEFLなどの統一試験の準備をしておきましょう。TOEFL はスコアの有効期限が2 年ですが、高スコアを取れる力を一度つけておくと、間をおいてもスコアが下がりにくくなるので、G10までに一定のスコアを取っておくことが理想的です。小論文の準備に必要な期間は、現在のお子様の日本語の力にもよりますが、通常は1 ~ 2 年です。

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