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コラム

「工作と同じように実験を楽しむ」科学教室Whizzkidz Fun Science 主宰Julie Harrisさん

2012.11.23

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~サイエンスとの出会い~

英国出身で3児の母としての経験を活かし「子どものための科学プログラム」を主宰するJulieさんのコラムです。

工作と同じように実験を楽しむ

幼稚園や小学校もしくはご家庭で「工作」をすることはよくあると思います。では「実験」はいかがですか。私は幼い息子たちの友だちを招待しては、よく実験遊びをしました。身近な材料を混ぜて火山のマグマのようなものを作るといったもので、これが思いのほか好評でした。友だちのお母さんたちからは、自分の家ですると部屋が汚れるけれど、我が家でしてくれるのであれば大歓迎と感謝されたことさえあります。子どもたちは目の前で不思議な変化が起こる実験が大好きです。ご家庭でも子ども用の実験入門書を参考に、あまり難しく考えず実験で遊んでみましょう。

忍耐をもって接する

親として肝に銘じておくことは、「子どもが質問してきても、すぐに答えない」ことです。質問の内容にもよりますが、何か子どもが発見しようとしている時は、親は少し我慢して子どもが答えを見つけるために試していることを存分にさせてあげてください。人類が太古から進化をとげたのは、興味に従って行動したこと、問題が起こった時に解決しようとし続けてきたからです。 太古の時代に人間が「このキノコは食べられる?」と疑問をもち実際に食べてみたことと、現代の子どもが「これはどうなる?」と疑問を持つことはまったく同じことです。「これは水の中で浮かぶ?」でもいいですし、「バッタは泳げるの?」でも結構です。自分の推測と結果の違いに驚いたりしながら、答えを理解していく科学的な作業は、人間の本能であり子どもが成長するために必要なことです。

リスク・テイカーでいよう

コンピュータの操作は子どもの方が得意で、わからないことがあったら「うちの子どもに聞いてみよう」などと思うことはありませんか。子どもは難解なマニュアル本を読んで何かを覚えるわけでなく、「とりあえずやってみる」という感覚でさまざまなことを理解できる生き物のようです。言い換えれば「リスク・テイカー(リスクをとる人)」なのです。リスク・テイカーと言っても、やみくもに危険を顧みないという意味ではありません。子どもは後先のことを考えすぎず「とりあえずやってみる」ことで、サイエンスと出会えるのではないでしょうか。

科学教室Whizzkidz Fun Science 主宰
Julie Harrisさん

英国出身。弁護士としてのキャリアを積んだのち、ロンドンからシンガポールへ。在星7年。3児の母としての経験を活かし「子どものための科学プログラム」を主宰。
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