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【幼児編】「幼稚園に行きたくない!」そんなときは無理してでも連れていくべきでしょうか/英語が出来ないけれどインターやローカルの園に入れても大丈夫ですか

小さなお子さまを持つご家庭では、「うちの子は他の子と違う?」「どうやって子どもと向き合ったら良いの?」など日々悩むことも多くあります。そこで、専門家の方によくある悩みについてお聞きしました。同じような体験をしたお母さまからの一言体験談も合わせてお届けします。
ぜひ、ご参考にしてください。

※( )内は当時通っていた園の種類です。

Q  「幼稚園に行きたくない!」そんなときは無理してでも連れていくべきでしょうか

S ひまわり(日本人)幼稚園 園長 吉弘 美輝先生

このようなことは、どのお子さまにもあることです。特に初めての集団生活や、休み明けの月曜日・長期休暇の後にお母さまから離れることへの不安から起こりやすくなります。泣いているお子さまと離れるのはお母さまも辛いでしょうが、不安な顔にならずむしろ笑顔で見送りながら登園させましょう。

子どもの「行きたくない」には、大人には想像できない些細な理由の場合もあります。まずは、無理に理由を聞いたり怒ったりせずに、先生や園長に相談してください。園での様子を聞くことで、原因がわかる場合もあります。

園から帰った時には笑顔で抱きしめ、そして登園したことを褒めてあげましょう。その際、お母さまから幼稚園の話を聞くのは控えてください。どうしても気になる際は、幼稚園の先生方に様子を聞かれるのが良いでしょう。

男児2人のお母さま(日系園)
叱りながら必死で連れて行ったこともありますし、思い切って休ませたこともあります。家でのんびり一緒に過ごしたところ、苦手なお友だちの話をし始め、翌日にはケロッと登園しました。一度子どもの気持ちを受け止め満たしてあげることで、意外にすんなり次に進めるのかもしれません。

女児2人のお母さま(ローカル園)
休ませた時には「非常に退屈な家」を演出して、幼稚園の方が楽しいなと思わせるようにしました。

Q 英語が出来ないけれどインターやローカルの園に入れても大丈夫ですか

S Eis International Pre-school 園長代理 大塚 礼子先生

幼児期は、さまざまなことに対しての興味や関心が急激に広がる時期です。最初は不安でも、時期が来ればそれぞれのペースで慣れていくことでしょう。お子さまにとって安心して楽しめる場であれば、英語に興味を持ち始めます。事前に準備をして自信を持てることが理想ですが、英語に対して不安や苦手意識を持ってしまうと逆効果です。

大切なことは、正しい英語を身につけるよりも、英語を話す人との関りを楽しみ、「英語が話せるようになりたい」「英語を学びたい」という気持ちを育むことです。幼児期の言語習得は文字を介さず、ほとんどが耳からの習得になります。基本となる母語がしっかり習得できて初めて第2言語が発達します。

短い滞在年数では、帰国後、第2言語(英語)の「音」は残っても保持にはかなりの努力が必要となります。滞在年数が長い場合はご家庭で日本語力を保持し、伸ばしていける機会を作ってください。何よりも園生活を楽しむことが、いろいろな能力を伸ばすことに繋がります。まずは保護者の方がお子さまの性格をよく見極め、お子さまが楽しめる園を選んでください。

女児2人・男児1人のお母さま(日系園 →ローカル園)
在星期間が長くなることがわかっていたので、日・英バイリンガルの日系
園で英語に慣れてから近所の現地保育園へ移りました。

男児3人のお母さま(インター園)
貴重な海外経験なので英語力をつけさせたいと、インター校に入りました。子どもはすぐに慣れ、英語への抵抗がなくなったことは一生の財産だと思います。

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