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日本の大学の挑戦

大学の挑戦  東京大学 〜真の国際化を目指して〜

2013.11.25

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経済の再生を目指す今の日本。世界と対等に渡り合える人材の育成は日本にとって喫緊の課題です。教育分野での開国、日本の内なる国際化のために、最高教育機関である大学が新たな挑戦を始めています。
「世界で活躍できる人材」の育成・獲得に向けて各大学が取り組む国際化戦略とは何か、シリーズでお届けします。

東京大学の教育理念

  東京大学は、東京大学憲章(2003年3月制定)において、「世界的視野をもった市民的エリート」の育成に向け、「すべての者に門戸を開き、(中略)、国際性と開拓者的精神をもった、各分野の指導的人格を養成する」ことを教育目標として明示しています。  また、これらの理念を踏まえた将来構想「行動シナリオFOREST2015」(2010 年2 月策定)では、「グローバル・キャンパスの形成」「タフな東大生の育成」を重点テーマとして掲げ、大学の国際化のための様々な取り組みを行っています。

英語による学位プログラムの拡充

  2009年に文部科学省事業「大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業(グローバル30)」に採択されたのを機に、英語により学位を取得するコースを大幅に増やし、現在38 コースが開講されています。  中でも、PEAK (Programs in English at Komaba) は、初めての学部段階での英語科目のみによる学位プログラムです。書類審査と現地での面接により選抜が行われ、成績優秀者には奨学金が付与されます。2012年10月にはシンガポールからの留学生6名を含む27名を初の入学者として迎えました。

海外留学プログラム

  東京大学では55カ国もの海外の大学と国際交流協定を結んでおり、学生交流も盛んに行われています。ここでは、特にシンガポールと関わりのある代表的なプログラムを紹介します。

 ● 交換留学プログラム

 協定校の正規課程において、1学期または1年の期間、学生をお互いに留学させる制度。年間100名以上の学生が留学しており、今後も拡大していく予定です。2014年からは、学部学生の受入の際に障壁となっていた日本語能力を求めないコースを新設しました。

 ● ダブルディグリープログラム

 公共政策大学院においては、指定大学に留学して条件を満たせば、2つの学位を取得できます。現在、シンガポール国立大学をはじめとする6大学とダブルディグリープログラムを実施しています。

● IARU Global Summer Program

 世界のトップレベルIARU加盟10大学が、6月~8月に2週間から5週間の期間で開講する短期の留 学プログラムを毎年実施しています。

 ※IARU加盟校:オーストラリア国立大学、スイス連邦工科大学チューリッヒ校、シンガポール国立大 学、北京大学、カリフォルニア大学バークレー校、ケンブリッジ大学、コペンハーゲン大学、オックス フォード大学、東京大学、イェール大学

海外体験活動の推進

  在学中の学生に対して、大学生活では得られない体験を通じて大学での学びの意義や目的を再確認す ることを推奨しています。特に海外での体験は、長期の海外留学への素地となることが期待されます。

 ● 初年次長期自主活動プログラム

 (FLY Program -Freshers’ Leave Year Program- )

  入学直後の学生が、大学生活の開始に先立ち、ボランティア活動などの社会体験や語学・異文化学習 などの知的挑戦を通じて、大学での学びの意義・目的を自ら確認するプログラム。2013年度は11名が海外を中心に活動中。

●体験活動プログラム

  学部学生を対象に、国内外における短期間の体験活動プログラムを実施しています。形態・内容は多 彩で、2012年度は47プログラムに176名が参加。2013年度は114プログラムを実施予定。(活動例: 農業体験と漁業体験、フランス中世のゴシック大聖堂の調査、等)

これからの東京大学

  国際化のための取り組みはこれで終りではありません。2014年から、国際社会における指導的人材を育成することを目的とした「グローバルリーダー育成プログラム」がスタートします。また、夏期休暇と学事暦を国際標準に近付けて、より国際的な流動性を向上させるために、現在4ターム制の検討を行っています。

  これからも東京大学は国際化に向けて邁進し、世界に貢献する人材の育成を目指していきます。

※本文は2013年11月25日現在の情報です。

過去の掲載大学はこちら https://spring-js.com/japan/japan01/challenge/

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