学校・幼稚園コラム
第17回 オンラインの積極的な活用

シンガポールの公立校では年に数回、E-Learning Dayという自宅でオンライン学習をする日があります。また、宿題も同じシステムを使い、オンラインで出されることがあります。

すべての児童がIC番号でログインできる個人のページを持ち、各科目の課題をオンラインで学習します。瞬時に採点され、終わった課題には提出済みと表示されます。英語や母語の課題は音声があるので分かりやすく、数学もアニメーションを用いたりと、特に低学年の子どもには楽しく学習できるようになっています。

自宅で中国語のオンライン学習中 自宅で中国語のオンライン学習中

オンラインの活用は、学習の場以外でも積極的に取り入れられています。例えば、Parent Teacher Conference(個人面談)の予約です。日本で個人面談といえば、児童が提出する希望日時が書かれた紙をもとに担任の先生が調整するのが一般的です。当地では、保護者がそれぞれログインして空き状況を見ながらの予約が可能で、かなり効率的です。保護者も、特に子どもが二人以上通う場合は、時間調整が格段にしやすくなり有り難い限りです。

作業の効率化と共にペーパーレス化にも貢献しており、こうしてテクノロジーを積極的に取り入れ活用していく取り組みは、とてもシンガポールらしいと感じます。

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