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<早稲田大学 人間科学学術院 前橋 明 教授 講演会>子どもの生活リズムが危ない! 今こそ「食べて、動いて、よく寝よう」

2020.04.24

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早稲田大学 人間科学学術院 前橋 明 教授
子どもの生活リズムが危ない!
今こそ「食べて、動いて、よく寝よう」

Kinderland Preschool 主催の教育イベントとして、「子どもの健康福祉学」を研究されている早稲田大学の前橋 明 教授による講演会が行われました。テーマは「子どもの運動と生活リズム」。前橋教授は、以前から現代の子どもの「夜型の生活リズム」を問題視されており、「今、大人が諦めたら、子どもがダメになる!」と警鐘を鳴らしています。子どもが健康的な生活を送るために大切なこととは何でしょうか。講演会を取材しました。

前橋 明 教授 講演抜粋

日本では、子どもの学力や体力の低下、心の問題の増加が社会問題となっています。私は、幼児期の健全な成長を支援すべく、各年齢の生活調査や体力・運動能力テストを実施し、行政や教育機関などと連携して「成長期に抱える心とからだの問題」に対し、改善策を提案してきました。今回、皆さまには近年の子どもの生活における懸念点、そして、科学的な調査研究の結果に基づいた「健康な生活への提言」をご紹介します。

<早稲田大学 人間科学学術院 前橋 明 教授 講演会>子どもの生活リズムが危ない! 今こそ「食べて、動いて、よく寝よう」

■ なぜ、「生活リズム」が大切なのか
~「集中力」や「空間認知能力」が育たないって、本当?~

「 睡眠リズム」と「集中力」
最近、子どもが大人の夜型生活に巻き込まれていることを懸念しています。5歳くらいのお子さんでしたら、「夜8時頃には就寝・10時間以上の睡眠」を推奨しています。では、10時間寝ることができないと、どうなるのでしょうか。1996年の研究では、「短時間睡眠の子どもは、注意集中ができない」ということが分かっています。実際に短時間睡眠で幼児期を過ごし小学校に上がると、1時間の授業に集中できないお子さんが多いようです。集中力を失ってイライラする、じっとしていられない、ということが起きてしまうのです。

「 摂食リズム」の大切さ
近年の調査では、朝食を毎日食べている幼児・小学生は約8割で、約2割の子が、毎日朝食を食べていない、または不定期摂取という結果が出ています。特に幼児は胃が小さく、腸の働きも未熟で、一度にたくさん食べることができません。そのため、3食きちんと摂食していたとしても、不足分をおやつで補う必要があります。
それにも拘わらず、メインの1食を抜いてしまうのは、お子さんの成長や体力という観点からも大きな問題です。これではエネルギーが足りず、1日の運動量も少なくなり、体力も高まりません。

「 運動量」不足が招く弊害
運動量の調査では、保育園幼児が1日に歩く歩数は、昭和時代の半分ほどに減り、必要な運動量に対して大幅に不足しています。その影響は、子どもたちの動きにも現れています。運動不足の子どもたちが丸太渡りや平均台歩行をすると、足の指が浮いてバランスを保てず、落ちてしまう様子が観察されたのです。
また、日ごろから外あそびよりもテレビやビデオを観る時間の方が長くなると、奥行きや人との距離感を認知する力も養われにくくなり、「空間認知能力」が育っていきません。

■「 生活リズム」の乱れによる自律神経機能の低下

<早稲田大学 人間科学学術院 前橋 明 教授 講演会>子どもの生活リズムが危ない! 今こそ「食べて、動いて、よく寝よう」

■「 朝ごはん・運動・早寝早起き」で「心・からだ・学力」を育む

子どもの学力・体力を理想的に育むには、「運動」が重要となります。運動は、自律神経機能の発達に不可欠です。そのため、①朝、しっかり食べる ②日中、年齢相応に動く ③夜、心地良い疲れで早く寝るを、ぜひ心がけていただきたいと思います。

また、幼少年期より、「テレビ・ゲームなどのおもしろさ」に負けない「人と関わる運動やあそび・スポーツの楽しさ」を、しっかり味わうことも大切です。大人が少し工夫をすることで、日中のあそびや運動が子どもの心に残る感動体験になります。私が考案した「親子ふれあい体操」(下記PDF参照)も、ぜひ参考にご覧ください。

前橋教授が監修した「親子ふれあい体操」

ぜひ親子いっしょに、楽しくからだを動かしてみましょう!

<早稲田大学 人間科学学術院 前橋 明 教授 講演会>子どもの生活リズムが危ない! 今こそ「食べて、動いて、よく寝よう」

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