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vol.21 今が一番幸せ

KiZroo Kindergarten顧問
Eis 園長 峯村 敏弘 先生

初めての幼稚園に馴染むために

昨年コロナ禍が始まった頃は、数ヵ月で収束するものと思っていました。幼稚園でも数々の行事を中止にしたり、縮小したりしてきました。その頃、常に思っていたことは「今は非常事態で、この災難が収束すれば元に戻れるのだから仕方ない。我慢しよう。」でした。つまり、例年よりも楽しめない幼稚園であっても、仕方ない全てはコロナのせいだからと、言い訳をして来たように思います。もちろん、政府の厳しい規制がありますので例年と同じようにはできません。しかし、コロナ禍の前でもいろいろなことが起きていました。ひどいヘイズに見舞われたり、手足口病やインフルエンザが猛威を振るったりと、その度毎にその状況を受け入れ、それでも更に子どもたちが楽しめる工夫をしてきました。その度に解決できたのです。ですから今回も、もう言い訳はやめて、本来の教育方針に戻ります。「マイナスは必ずプラスになります」そして、「今が一番幸せ」になれることを再認識したいと思います。未来はいまの積み重ねです。いま幸せでないと未来は幸せにはなりません。

以前から幸せになる方法をいつも考えていました。その中で出会ったのが「ニーバの祈り」です。「変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、そして両者を識別する知恵を与えたまえ(アメリカの神学者ラインホールド・ニーバー)」人生は捉え方次第で幸せにも不幸にもなるものです。時代や社会の大きな流れや他人の気持ちを変えることはできませんが変えられるものがあります。それは唯一、「自分の心」なのです。どんな状況であれ幸せを見つけ笑顔になれれば今が一番幸せになれるのです。どんな状況でも笑顔で楽しんでいる子どもの姿を見て自分の思い違いに反省させられました。「園長先生だ!」と手を振ってくれる子どもたちに勇気とエネルギーをもらっています。「コロナ禍の中でも、もっともっと楽しいことしようね。約束するよ。そして、本当にありがとう。」そう、子どもたちに伝えたいと思います。

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