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企業からの声

三井住友海上シンガポール Senior Vice President 児玉隆一郎 氏

2012.04.25

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グローバル時代を迎えた今、企業が求める人材、教育とは何でしょうか。企業の人事担当者に聞きました。

御社について教えてください。

MSIG Holdings Asia は 三井住友海上のアジア持株会社で、地域全体の統括や各国現地法人のサポートなど幅広く担当しています。

三井住友海上では、日本国内で毎年400 人前後の採用を行っています。そのうち3 割程度が国内外を含む転勤がある社員です。まだ数は少ないですが、今後グローバル採用が課題になるのは間違いないでしょう。国内の保険マーケットは縮小していく傾向にありますが、保険の対象となるリスクは、高齢化など社会構造が変わっていくことで、その形態が広がっていく可能性があると考えています。

一方、海外に目を向けると、当社では明確にアジアにスポットを当て、アジア事業を伸ばしていく戦略をもっています。日本を除くアジア市場はどこも成長市場であり、かつ、保険の普及度合いは日本に比べると圧倒的に低い状況にあります。東南アジア14 億人のマーケットで、保険の加入割合を考えると、まだまだ大きなビジネスチャンスがあると思います。

国内採用の3 割の人が外に出ていくかもしれない。これからは採用をシンガポールでしたり、地域のダイレクターになるということはありえますか?

当社がシンガポールのアジア持株会社から担当する地域はアセアン+香港です。2004 年に外資系損保を買収した関係もあり、東南アジアでは売上げと利益がトップになりました。アジア持株会社のCEO は外国人で、常勤のダイレクターも日本人は2 人のみ。ダイレクターではありませんが、40 歳前後で部門トップのシニアメンバーになる現地スタッフもいます。合併前の会社のマネージメントを尊重し、そこに日本人が入ったという状態が影響しているからだと思いますが、社風は日系というより外資系に近いイメージですね。また、域内各国の現地法人などに日本人駐在員を配置していますが、経営トップのうち約半分は外国人となっています。

欧米の保険会社と日本の保険会社の違いを教えてください。また日本企業のアイデンティティーや多国籍の文化のスタッフをどう使い分けていますか。

長い歴史の中で欧米の保険会社との違いを問われれば、当社は、常に長期的な視点で、地域に根ざした経営を行う、ということだと思います。わかりやすく言えば「うちは撤退しません。」ということです。日本はアジアにあり、アジアで生きていく。だから逃げません。ある国や地域で保険業界に大きな影響を与える出来事があり、欧米系の外資が撤退しても、当社は最後までその国と、そしてアジアとともにある、と言えることだと考えています。ビジネスを行う上で、長年培ってきた信頼関係は何よりも大事なことです。そういう意味で、他文化で生き抜くキーワードが3 つあると思っています。

<Customer Focused> 当社のバリューの一つでもあります。お客さま満足については、欧米のグローバル企業やアジアのローカル企業を含め、どこも一生懸命取り組んでいますが、お客さま基点の考え方は、日系企業に一日の長があると思います。

<Long ‒Term Relationship>ローカル企業や外資系の企業と比べて、日系企業の強みとして言えることです。日系の会社はお客さまとの長いお付き合いを大事にする風土が根ざしていると思います。

<Quality>どの国であっても、ビジネスで成功するための鍵は、言うまでもなく常に高い品質の製品やサービスをお客さまに提供し、かつ、それらを維持・向上させていくことであり、このことは日系企業の競争優位性でもあると言えます。そして、更にブランド価値や認知度を高めていくことも重要だと考えています。

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