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企業からの声

東京海上シンガポール Managing Director 紀 聖治 氏

2012.06.25

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グローバル時代を迎えた今、企業が求める人材、教育とは何でしょうか。企業の人事担当者に聞きました。

東京海上シンガポールについて教えて下さい。

もともと歴史は古く、1957年に初めてシンガポールに進出し、1977 年に現地法人化をしました。当時はシンガポールに進出している日系のお客様の海外進出サポートが中心でした。東京海上グループは、2000 年以降非日系ビジネスへの進出も強化し、地場のお客様を対象とした事業展開を加速させています。ゼロから事業を立ち上げるだけではなく、M&A によるビジネスを拡充させており、2008 年に英国や米国等で実施した大型買収が現在の海外収益の柱の一つになっています。

シンガポールでも、2006 年に地場の損害保険会社を買収しました。その後2008 年に同社と合併、それ以来、業務が一段とローカライズしています。従業員も合併以前は80 名ほどでしたが、現在は約190 名、うち日本からの駐在員は5 名のみで後は非日本人スタッフです。シンガポールには東京海上のグループ会社が6 社あり、その6 つの会社を合わせると駐在員は30 名以上、非日本人スタッフを入れたトータルの社員数は500 名ほどになります。その6 社500 名が2010 年10 月に竣工した現在の自社ビル、Tokio Marine Centre に一同に会しています。

グローバル展開は加速していますか?

1879 年( 明治14 年) に東京海上保険( 東京海上日動火災保険の前身)がわが国最初の損害保険会社として設立されました。以降、直ちに上海や韓国、翌年には英・米・仏に進出しましたので、東京海上の海外展開は古い歴史を誇ります。創業時、国内の損保事業はまだ黎明期の時代でしたから、まずは保険の先進国である海外での営業展開を加速させたわけです。その後大正、昭和とかけて日本が著しい経済発展を遂げるにつれ、自国において船舶や貨物、そして火災・自動車といった保険販売が急速に伸びた結果、創業時とは逆に国内での売り上げ割合が大半を占める時代が長く続いていました。

しかしながら1990 年代以降、経済発展の鈍化、少子高齢化等による国内損害保険市場の縮小が顕著になり、新たな成長の源泉を求め損害保険会社各社はあらためて海外進出を加速させてきました。現在東京海上グループでも世界39カ国427都市に拠点を置き海外市場での事業展開を大きく拡げています。業績の面においても2010 年度の東京海上グループ全体の利益のうち3割を超える割合が海外での保険事業でもたらされた利益となっています。但し事業の柱は今もあくまでも国内に置いていますので、その上で海外事業も含めグローバルベースで安定的に収益を拡大させていくことが今後の課題となりますが、その課題を達成する上で欠かせないのが、グローバルに活躍できる人材の育成だと考えています。

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