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企業からの声

三菱東京UFJ 銀行 Asian Human Resources Office Deputy General Manager 北村 慎 氏

2012.09.25

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グローバル時代を迎えた今、企業が求める人材、教育とは何でしょうか。企業の人事担当者に聞きました。

御行は海外業務では有数の実績と強さがあるというイメージを持っている方が多いと思います。

弊行は2006 年に「三菱銀行」「東京銀行」「三和銀行」「東海銀行」を源流に持つ三菱東京UFJ 銀行として設立されました。現在約36,000 人の行員と約20,000 人のLS(Locally Hired Staff)がおります。世界40 ヵ国以上、100 拠点以上の海外ネットワークがあり、アジアだけで約50 拠点という我が国No.1 の海外拠点網を有しています。シンガポールには1916 年に進出しました。現在日本人も含め約1,000 人のスタッフがおります。

世界的な競合相手との比較においては、邦銀はまだまだ「成長途上」という状況ではないでしょうか。ある調査で、世界規模の銀行をその活動形態ごとに「グローバルバンク」「リージョナルバンク」「ローカルバンク」の3 つに分類したところ、弊行を含めて邦銀は全て「ローカルバンク」の位置づけでした。弊行は「資産規模は大きく世界の拠点も充実しているが、収益力が見劣りする」という評価であり、M&Aなどの投資銀行ビジネスや、ハイレバレッジや金融デリバティブ(金融派生商品)などの一部の取引で遅れを取ってきたのは事実だと思います。

弊行はこの2012 年4 月に新中期経営計画(3 ヵ年)を策定し、「世界に選ばれる信頼のグローバル金融グループ」を目指しております。

当該計画において、国際部門の果たす役割は大きいといえ、中でもアジアなど新興国におけるプレゼンス拡大を大きな柱として掲げ、アジア各地のお客様・金融機関向けの営業体制の整備・強化や、アジア域内に加え、欧米地域との連携や、銀行と証券の協働によるお客様のアジア域外へのビジネス拡大のサポートを強化していきたいと考えております。

「アジア」における弊行の戦略も明確です。「アジアビジネスのステージアップ~グローバルで存在感を増す金融グループへ」というスローガンのもと、アジアNo.1 外銀としての地位確立を目指しています。具体的には、国境を越えて業務を展開する日系企業・アジア企業を支援するために、弊行のアジア域内外における連携を強化し、更には各アジア拠点における業務のサポートを強化するべく、本部機能をシンガポールへ前線化するなど、積極的に取り組んでおります。

シンガポールは、弊行のアジア戦略における中心的役割を担う拠点として、スタッフの数も約1,000 人に達し、これからますます大きな存在感を示していくことになると思います。

非日本人の採用についてはどのように考えていらっしゃいますか。

アジアにおけるビジネスの強化、とりわけ地場企業のお客様とのビジネスを強化する上では、多国籍多文化のLS(Locally Hired Staff)の力は不可欠であり、彼らの採用・登用は最も大きな課題です。今後は、全員をLS にするという訳ではありませんが、ポストによってLS をどんどん登用したいと考えていますし、実際それが私の仕事です。地場企業とのお取引や、現地法律・規制に沿ったリスク管理などが増えるに従って、現地採用の人材を登用し、活かしていく仕組みを作っていかないといけないですね。

「グローバル人材」という観点では、派遣行員のグローバル化、それと同時にLS もグローバル化させる方向性を考えています。実際の「グローバル人事」というのは、派遣行員もLS も一緒に議論することができ、どのポストにどの人が就くのがベストかという点まで論じられるようなボーダーのない登用だと考えています。

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