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「言語習得について」The Thinkig Box@Tanglin 代表Pikaさん

「遊び」は子供 にとって一番大切な仕事です。身体を使って遊ぶことにより子供は大きく成長します。単にビデオを見たりCDを聞いたり、コンピューターゲームをすることではその代わりにはなりません。

言語習得は遊びながら

「遊び」は子供 にとって一番大切な仕事です。身体を使って遊ぶことにより子供は大きく成長します。単にビデオを見たりCDを聞いたり、コンピューターゲームをすることではその代わりにはなりません。最新の研究によれば、よく親と遊ぶ子供の発達は、非常に優れていることがわかっています。

遊ぶことで子供は実際の経験を通して何かを学びます。経験することは、単に他者から教えられるよりも効果的で大変大きな意味があります。例えばシャボン玉で遊ぶとき、子供は「(容器を)開ける」「シャボン玉」「割れる」「吹く」「もっと!」「行っちゃった」というような、シャボン玉遊びにまつわる言葉を、興味を持って積極的に学ぶことができます。

「遊び」の中で、真似をしたり色々なことに注意を向けることは、早期の言語発達の基礎となり、新しい言葉を覚えることにつながっていきます。なぜなら「遊び」の中で、子供たちは興味のある言葉を覚え、その音をまね始めるからです。言葉だけでなく、順番を守ることや人と目を合わせること、などの初歩的な社会性を身につけることにもつながります。「いないいないばあ」やボールの投げ合いを通じて順番を守ることの大切さを自然と学ぶのです。

「遊び」を通して、子供たちは問題を解決する力を養い、原因と結果の関係を理解するようになります。例えば、積み木で塔を作ったり壊したりすることなどがそうです。子供たちは遊ぶ対象を変えながら、形、色、大きさやその他の概念についても学んでいきます。

遊んでいるとき子供たちは型にはめられずに考えを広げます。積み木を電話にしたり、トイレットペーパーをギブスにしてお医者さんごっこをしたりします。遊びは創造性と想像力を刺激することにもなるのです。

親子で遊ぶ時間を

「遊び」はそれ以外の発達にも大変役立ちます。運動能力を高めたり自尊心を育んだり、親子の絆を強めるなど実に多岐にわたっています。両親が子供の遊びに積極的に関われば、子供にとって「遊び」の効果はより高まります。お子様をよく見て、その子のペースに合わせながら、一緒に楽しんでみてください。時には日々の生活の中で立ち止まり、子供と一緒に遊び

ながら言葉の発達を促してみましょう。

では忙しい親御さんの場合、どのようにして子供の遊び時間を最大限に生かすことができるのでしょか。遊びながら子供の言葉の発達を促すためのヒントをご紹介しましょう。

◎環境を考えましょう
テレビの音が大きすぎたり、兄弟が叫んでいたり、周囲の人のざわめきなど、子供が気が散る要因はありますか。お子様の注意力を高めるため、それらの音にできる限り気を配りましょう。

◎毎日実行しましょう
お風呂の時間や寝かしつける時間のような日々の日課の中にこそ、最高の遊びの時間があります。毎日必ずその日にあったことなどをお子様が真似できるわかりやすい言葉で話しかけましょう。

◎子供にまかせましょう
子供におもちゃを与え、どうするのか見守ってください。子供が「正しい」やり方でそのおもちゃと遊ばなくても大丈夫です。子供に色々試させてみましょう。

◎子供に伝えましょう
子供に「これはどういうこと?」と尋ねる代わりに、保護者が自ら言葉で表現して子供に示してあげて下さい。

◎簡単にしましょう
子供がすぐにわかる言葉だけを使ってください。

◎広げましょう
子供の行動範囲を広げてあげましょう。常に次のステップを教えてあげてください。

◎繰り返しましょう
同じ言葉をふさわしい文脈の中で何度も繰り返してあげましょう。繰り返すことで子供は更に学んでいきます。

◎イキイキと話しましょう
リズミカルに興味深く話すことで、子供の気持ちを引き付けましょう。

◎どんな時でも応えてあげましょう
子供が話しかけているときは、たとえどんなに忙しくても必ず耳を傾けてあげましょう。

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