海外子育て・体験記・生活情報
【幼児編】人前でも物怖じしないようになってほしい

引っ込み思案の我が子。どうにか人前でも物怖じしないようになってほしいのですが、どうしたらいいでしょうか。

Eisより

考えられる要因として、新しい環境に不安を持っていたり、言葉やコミュニケーションに自信が持てていないことが上げられます。

「引っ込み思案」だと思う理由に、「慣れてきた幼稚園では友だちと関われているのに家に帰ってからは友だちの家に遊びに行きたがらない」や「打ち解けるのに時間がかかったり、自分から積極的に行動出来なかったりする」ということをあげる場合が多いように思います。もしそのような状態であれば全く問題はないと思います。

積極的に前に出ることを躊躇する一つの理由として、他の人との距離感を測っているからです。この人とはどこまで許されてどのように付き合うべきなのか観察している時期であると考えられます。これは知恵が付いてきているからこそ出来ることなので、じっくり気の済むまで観察させてあげなければなりません。周りの大人が強制してしまうと自分の距離で人と関われなくなり、 不安が残り後々 問題となる場合があります。

性格的に人と関わることを好まない子どももいます。「お母さんは積極的に人と付き合うことが好きですか?」とお聞きすると「あまり得意ではない」と言う方が多いです。自分の持っている性格を押してまで積極的になる必要は全くないと思います。引っ込み思案をマイナス面としてのみ考えるのではなく、よく観察し考えてから行動に出るので、物事を慎重に取り組むため失敗が少なく、やり始めると継続できるというプラスの面として考えてみましょう。

お子さん一人一人がそれぞれの個性を持っているので、それを認めてあげ良い面を褒めて伸ばしてあげれば、自然に自信が付き少しずつ積極的に取り組めるようになると思います。

◎このはな幼稚園より

まず引っ込み思案がいけないこと、という物差しを捨てることが必要です。この子は慎重、穏やかな性格なんだという気持ちで接して下さい。親が子どもに、引っ込み思案は駄目という否定的な表現を繰り返すと、子どもは自分に自信が持てずにますます引っ込んでしまい、更に人前が怖くなり全く逆効果です。

子どもは自分に自信が持てれば少しずつ他人との関わりが持て、人前に出ることへの苦手意識が和らぎます。否定的な事を言う代わりに、子どもを元気づける言葉をかけてあげる必要があります。

子どもはお母さんが大好きなので、ご家庭でお手伝いができたら「お母さん嬉しいありがとう!」と、少し大げさでも良いので気持ちを伝えましょう。褒め、認めることで自信を付けることができます。どんなに小さい事であっても「褒められた!できた!」という充実感を味わえるような配慮が必要です。

家庭で褒められ認められて自信がつくと、少しずつ子どもが変わり始めます。一般的に性格には、自己主張的、追従的、遊離的という三つの傾向があります。自己主張的な子は、集団の中でも積極的に発言や行動をします。追従的な子は、周囲に合わせたり皆と一緒の行動を好みます。遊離的な子は、自分から集団の中に入って行きたがらず、一人遊びを好む傾向があります。

大人へと成長するに伴い、自己主張的な傾向の子どもも周囲のことに配慮でき、追従的な傾向の強い子どもも主体性を出し、自己主張ができるようになります。遊離的な傾向の強い子どもも自分の意見を主張したり、他人との距離感を身に付け、人付き合いができるようになります。

とにかく子どもに自信がつくような声がけをしながら、今だけを見て焦らずに、お子さまのこれからの成長を見守って下さい。

- 編集部おすすめ記事 -
渡星前PDF
Kinderland