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【幼児編】せっかく始めたお稽古もあきっぽくてやめたがります

2012.06.11

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子供が色々なおけいこを次々にしたいと言い出します。また、せっかく始めたお稽古もあきっぽくてやめたがります。どう対応したらよいでしょうか。

◎Happy Trainより

子供の性格や状況によって、お稽古をさせる意味は大きく二つに分けられます。(1)色々なお稽古を体験させて子供に新しい世界に挑戦する楽しさを教える。(2)一度決めたお稽古は期間とゴールをきめて到達するまで頑張らせる。というものです。

幼児が自分の意思で何かを決めるのはとても難しいことです。日頃親が、その子の性格や好きなことを注意深く観察し、子供の意思を尊重しつつ、親の意図も反映して、親子で話し合いながらお稽古を決めてみましょう。例えば、子供の本気度を判断するためには、やりたいと言い出したお稽古について、半年くらい待たせてみましょう。半年たってもまだそのお稽古に興味を示しているようであれば、子供が楽しく継続できる可能性は高いです。

小学校に入学後は、子供の意思で選んだお稽古について、子供自身に責任をもたせましょう。例えば、小学校卒業するまでは何が何でもやめない、と親子で約束し、親はそのために必要な励まし、サポートを心がけます。また、お稽古については、単に6年間継続するというだけでなく、そのお稽古の教本やレベルテストなどを数値目標として上手に利用しましょう。「継続する」という約束と「目標までできるようになった」という達成感を残すことが、何よりも大切です。

子供の成長とともに、興味が移っていくことは自然なことですから、中学入学を機に、もう一度お稽古や課外活動について見直せばよいと思います。

お稽古を中途半端にやめることを繰り返したり、お稽古をめぐって親子関係を悪化させたりしては、子供時代のいやな思い出を作ることになってしまいます。負の思い出を作らないよう、親御さんは細心の注意を払いましょう。

◎Global Football Academyより

一般的に幼児は、楽しそうなことや興味のあることには夢中になりますが、おもしろくないと感じればすぐにやめてしまいます。一つの物事への集中は長く続かず、次から次へと目移りするのはごく普通のことと言えるでしょう。

人間の器官・機能の発達は一様ではなく、それぞれの発達段階に応じた経験や刺激が望ましいとされています。ある課題に対して吸収しやすい時期としにくい時期があるため、周りから見て「あきっぽい」と感じることもあるでしょう。

スポーツの分野では、幼児~ジュニア期の指導でスキャモンの発育曲線(人間の発育において20歳を100%としてその成長過程をグラフ化したもの)をよく活用します。そこで見られるように、神経系の発達は5歳頃までには既に大人の80~90%に達します。神経系は一度その経路が出来上がるとなかなか消えませんから、心身ともに発育過程にある幼児でも、この時期に神経回路へ刺激を与え、その回路を張り巡らせるために多種多様な動きを経験させることは、とても大切なことです。

では、この時期の子供たちは何を求め、何に惹かれるのでしょうか。どんな時に子供たちの目が輝き、楽しそうにしているのでしょうか。それは好奇心が満たされ上手に何かが出来るようになった時。そしてそれを誰かに認められ、その成果を褒められている時だと思います。このような時こそ子供たちは笑顔になり「おもしろい」と感じるのです。

一つのことを継続するということは、大人にとっても決して簡単なことではありません。何をどれだけ習うかではなく、今のその環境(おけいこ)はお子さんにとってどういうものなのかをよく考え、お子さんが「おもしろい」と感じるように好奇心を引き出す工夫をされてはいかがでしょうか。

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