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【幼児編】宿題をやりたがらず、困っています

幼児教室やお稽古で宿題がでますが、子供の年が小さいからかやりたがらず、困っています。

◎シンガポール日本人公文式教室より

小さいお子さまにとっては、楽しみながら宿題ができるのがベストです。幼児期は親子で楽しみ、小学低学年ぐらいから一人で取り組む習慣をつけられるのが理想です。

まず、課題がお子さまの能力に合っているかどうかで、親が子どもの宿題にどの程度かかわるかを判断しなければならないでしょう。

例えば音読をする宿題では、一人でスラスラ読めるのか、一緒に読んであげた方が良いのか、子どもができることによって大人の関わり方や導き方が違ってくるでしょう。

自分の能力に合ったものやちょっと頑張れば一人でできる宿題なら、子どもは自発的にやりたがるので、あれこれ指示をせずそばで見守る姿勢が必要です。自分の力で宿題を仕上げたときはギュッと抱きしめ「すごいね~」と褒めてあげ、課題が難しい時は、親も「一緒に頑張るよ。一緒にやってみよう」という態度で根気よく向き合いましょう。

楽しみながら学習をするには、それなりの工夫が欠かせません。宿題をやったらカレンダーにシールを貼り、30枚たまったら家族でお出かけする、「ママが洗濯物を干すのと○○ちゃんが宿題終わるのとどっちが早いかな?」と競争するなど、ごほうびを設けたり、ゲーム感覚で宿題に取り組んでみてはいかがでしょうか。休日はお父さんにも協力してもらいましょう。

学習習慣が上手くついているご家庭では、宿題タイムを決めている場合が多いようです。早寝早起きをし、登園前にその時間を確保することはお勧めです。2週間もすれば一定のリズムができてくると思いますので、幼稚園から帰ったら好きなことができ、読み聞かせの時間などもとれ、余裕を持って一日を過ごせるようになるでしょう。

宿題タイムを決められない場合は、子どもがやる気になった時に、テレビを消したり親も本を読むなどして学習環境を整えることが大事でしょう。

◎Happy Trainより

兄弟がいる場合でも、短い時間でかまいませんので、毎日親子一対一で向かい合う時間を作りましょう。親がお料理や仕事をしながら、というのではなく、全身でその子一人と寄り添う姿勢を見せてあげて下さい。一番効果的なのは、朝がんばって20 分早く起きること。自分には無理なことと思う方も多いでしょうが、親が強い意思をもてば、習慣化できます。十分な睡眠をとった朝は、何よりも子供の脳が活性化して、学習に効果的です。また、小さいうちは幼稚園や小学校が終わったあと、家でゆっくりしたいと感じるのは当たり前です。そうなると、なおさら朝の学習時間が大切なのです。もし、放課後に宿題をするのであれば、宿題をやってから遊ぶ、という順番を必ず守らせましょう。テレビは見たい番組を選ばせ、その時だけと限定し、終わったら消しましょう。テレビは一方向の情報なので、子供が内容に疑問をもっても答えがないまま流れてしまうことが、何よりの弊害です。

また、朝でも放課後でも学習時間までに、必ず、親は宿題ができる環境を整えておきましょう。楽器であれば、楽譜と楽器を弾ける状態にしておく、宿題であれば教材のページを開き、鉛筆を用意しておくなどです。小学校にあがるまでには、机に向かう習慣は是非つけておきましょう。小学校にあがったら、すべての宿題を手取り足取り一緒にする必要はないかと思いますが、子供がした宿題は、直後にできていないところを直させる、がんばったところは評価しましょう。また、幼稚園では全身運動を中心にした体験型の教育を重視し、家庭では机についた学習習慣を身につけさせるなど、内外のバランスをとって子供に無理が行かないようにしましょう。

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