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お子さまとご家族のための 歯科コラム Vol.19 「お口ポカン」は注意信号 ~口呼吸と知能指数~

教育熱心でも歯は後回し?

近年、日本人の歯科に対する意識は少しずつ高まっていますが、お子さまについては教育には熱心でも、つい歯のことは後回しになりがちのようです。そこで今回は教育とお口の関係について、特に「口呼吸」を焦点に解説していきます。

呼吸するのは口?それとも鼻?

私たち人間にとって正しい呼吸とは、どこで行うものでしょうか。正しい呼吸は鼻で吸って鼻で吐きます。「えっ呼吸は口でするものでしょう?」という方は要注意です!文字通り「口で呼吸すること」を「口呼吸」と呼びますが、これはさまざまな弊害をもたらします。

「口呼吸」が知能指数を低下させる

「鼻での呼吸」は、「口呼吸」よりも脳の酸素量が上がり、自律神経系の安定にも良いとされています。オーストラリアのDerek Mahony 博士は、30年以上矯正歯科専門医として多くの子どもたちの治療に携わり、彼の研究が明るみになると世界中に衝撃が走りました。その研究結果とは「口で呼吸をする子どもは知能指数が年に5~10低下する」ことを示していたのです。

気をつけたい「就寝時の口呼吸」

では、なぜ「口呼吸」をする子どもが問題なのでしょうか。元来、鼻で呼吸すると口は閉じています。しかし、口で呼吸する子どもは絶えずロが開いた「ポカンロ」の状態にあり、その「ポカンロ」がまさまな問題を引き起こします。

「口呼吸」の中でも「就寝時の口呼吸」は、特に注意が必要です。ロの中が乾きやすくなることで菌が繁殖しやすくなるため、虫歯・歯周病の発生率も高くなります。さらに口の中の病気に限らず、菌を体内に入れやすくなるために感染症にもかかりやすくなります。虫歯や歯周病がひどくなり、抜歯しなければならない場合には当然、歯並びも悪くなります。その結果よく噛めない状態になり、脳への刺激や血量が減り、集中力の低下を招きます。自ずと学習にもマイナスの影響を与えることになるでしょう。

提供:ノブデンタルオフィス

次のような症状が一つでも当てはまりましたら、一度歯科を受診してみましょう。

① いつも「ポカンロ」をしている ② いつも喉が渇いている ③ 虫歯が多い ④ 歯並びが悪い ⑤ 鼻が詰まっている ⑥ いびきをかく、歯ぎしりをする ⑦ 前歯が出ている ⑧ ご飯を食べる速度が異常に遅い

日本デンタルセンター
北原信也先生

シンガポール日本人小学校卒業/日本大学・昭和大学客員教授
 

過去の歯科コラムもぜひご覧ください。

「歯の外傷」「 歯周病とからだの病気」「 ブラキシズム」「 日頃のブラッシング」「 咬むこととお顔のバランスの関係」「歯のクリーニング」「歯を守ることが健康のカギ!」「「入れ歯」は、日本人だけ?」「「虫歯になりやすい人」がいる?」「歯医者さんの歴史」「今さら訊けない「歯磨き」の基本」「睡眠時無呼吸症候群」「ブラキシズム」「歯科医療によるアンチエイジング」「歯科矯正のメリットとデメリット」「予防接種の重要性」「フッ素洗口と思春期の壁」
https://www.spring-js.com/expert/5999/

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2024年9月25日現在の情報です。最新情報は各機関に直接お問い合わせください。

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