シンガポールでの学校生活
シンガポールへの引っ越しが決まった時は、異国の地でどんな生活が始まるのだろうかと、とてもわくわくしました。学校については、インターナショナルスクールも検討しましたが、帰国後のことを考え日本人学校へ編入しました。先生がiPadを用いて工夫を凝らした授業をしてくださったり、一人1台パソコンを使って進める授業があったりと、設備も充実し、毎日の授業はとても面白かったです。
学校で仲良くなった友だちは遠くに住んでいたため、自分で遊びに行くことはできませんでしたが、その代わりシンガポールでは家族で過ごす時間が多くなり、海外生活を通して家族の絆も深まったと思います。
さまざまな活動に参加
現地では、学校外でもいろいろなことに取り組みました。3歳から習っていた水泳は、日本では大会を目標に週3回ほど練習していたため、シンガポールでもぜひ続けたいと思い、「選手コース」があるスイミングクラブに加入しました。クラブで日本人は私一人だけで、指導内容を英語や中国語で理解することは大変でしたが、一生懸命練習に励みました。この他にも、ソフトボールチームや日本人会のドッジボール大会にも参加しました。仲間と一緒に練習を重ね、6年生の時はドッジボール大会で優勝でき、とても嬉しかったです。さまざまな活動に積極的に参加したことで、充実した日々を送ることができました。
英語力の向上のために
海外生活を通して英語力を向上させたいと思い、まずは英検3級取得を目標にしました。学校で週2回英語の授業を受ける他、自宅でも家庭教師の先生に来ていただき、コミュニケーションの基礎を学びました。更に生活の中でも英語を使うことを心がけ、買い物やホーカーセンターに行く時は、私一人で行って英語で会話するようにしていました。最初は少し緊張しましたが、実践を重ねるにつれてだんだん慣れ、自信がつきました。
日本の中学へ
本帰国に合わせて中学受験をすることに決め、志望校を検討した際に、芝浦工業大学附属中学高等学校を知りました。私は小さい頃からLEGOやパズルで遊ぶのが好きで、理系の科目に興味があったため、理系教育に力を入れている同校を目指して勉強に励みました。
試験の時期は特に日本とシンガポールの季候の違いが大きいため、風邪をひかないよう健康管理にも気をつけました。12月初旬の試験に合わせて11月末に一時帰国しましたが、その際に東京では雪が降りとても驚きました。
芝浦工大附属中高での学び
学校では、魅力的な理系の授業やイベントが沢山行われています。芝浦工業大学の学生による「スパゲッティを用いた橋のモデル作成と強度の学習会」や「ロボット講座」などの体験学習は興味深く、専門的な内容をわかりやすく学ぶことができています。将来は、私もロボットの開発に携わりたいと考えています。
海外体験の機会もあり、中学3年の海外教育旅行では、全員が米国でホームステイをしながら語学研修や見学体験に参加しました。私はソルトレイクシティに滞在し、リーダーとして生徒と全ホストファミリーの前で英語でスピーチする機会をいただきました。このような場でも堂々と話すことができたのは、シンガポールでの経験のおかげだと思います。
海外生へのメッセージ
いずれ日本に帰国する方も多いと思いますが、滞在中はぜひ現地での生活を楽しんでください。語学やスポーツなどの活動から現地の方々との会話まで、日々さまざまなことに積極的にチャレンジし、多くの経験を重ねていただきたいと思います。
お父さまより
渡航前は不安もありましたが、現地の方や在住日本人の方に大変お世話になり有意義な日々を過ごすことができました。帰国した今も、子どもの成長にシンガポールでの経験が大きく関わっていることを日々感じています。皆さんが海外で充実した生活を送られることを願っています。
※芝浦工業大学附属中学高等学校に関する情報はこちら
https://spring-js.com/japan/13541/
『海外生の今』バックナンバー
https://spring-js.com/global/global02/kaigaisei/