海外生・帰国生へのヒント
筑波大学附属高等学校 2 年 児玉 翔太郎 さん「視野が広がったシンガポールでの生活」

英語に「慣れる」努力

 海外旅行をしたこともない僕がシンガポールにやって来たのは中学 1 年の4月で、当初は右も左もわかりませんでした。学校は両親の意 見に従って日本人中学校に入りました。最初の半年は「英語」を含め た異文化というものに非常に苦労しました。日本で中学受験を経験し ていたこともあり授業にはついていけましたが、英語、特にイマージョ ンの授業では外国人の先生が話していることが全く理解できず苦労を しました。英語が得意な友人に教えてもらいながら、なんとか周りに 追いつこうと努力をしました。おかげで 1 年後には人並みのレベルに 到達しました。大切なのは「慣れる」ことだと思います。

 学校の補習と高校受験を視野に入れ、来星後しばらくして塾に通い はじめました。塾では同じ志望校の人が他にいなかったのでモチベー ションを維持することが大変でした。週に 3 回から、多い時は毎日の ように遊びに行く感覚で通っていました。英語については特別な学習 はしていませんでしたが、 高校受験までに英検2級に 合格するという目標を立て ていました。 受験勉強の鍵は「いかに 自分にあった勉強方法を見 つけるか」であり、塾の活 用もその一つだと思いま す。僕はベストな選択がで きたと思っていますが、友 人の中には合格実績だけで 塾を選んで後悔した人もい たようです。

自分の意思を尊重した「学校選び」を

 中学 3 年の 12 月に父の帰国辞令が出ました。辞令が出る前はシンガポールの早稲田渋谷高校と筑波大学附属高校の受験を考えていました が、この時期に方向性が決まったことで「絶対に合格しなくては」と いう気持ちが新たになりました。

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