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国際バカロレア

IBとは何か 【1】概要編

2011.09.23

  • 国際バカロレア(IB)
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重要キーワード

IB(International Baccalaureate): 戦後開発された初等教育から大学進学前までの偏りのないグローバルな国際教育プログラム。シンガポールのインター校23校のうち17校でIBを採用。採用校数、履修学生数で世界3位。一般的にIBというとDPをさすことが多い。

DP(Diploma Programme):IBに基づいた大学入学準備コースで一般には2年。最終学年で試験を受けてその履修科目とスコアが世界の大学へのパスポートになる。

バイリンガルディプロマ:DPの一種。母国語の必要科目を修了すると授与される。自国のアイデンティティーを保持しながら、共通語で履修できたという証で大変国際的評価が高い。

SAT(Scholastic Assessment Test):アメリカの大学が国内生、海外生の志願者に受験を要求する共通テスト。SAT Reasoning Test (SAT Ⅰ)とSAT Subject Test (SAT Ⅱ)の2種類あるが、SAT といった場合は SAT Reasoning Test (SAT Ⅰ)をさす。

GCE A-level (General Certificate Education A-level) :イギリスで行われる大学進学過程。DPとほぼ同等。

成立の経緯

国際バカロレア(IB)は、国際バカロレア機構(International Baccalaureate Organization, IBO)が提供する国際教育プログラムです。国際バカロレア機構は68年スイスで非営利教育団体として設立されました。設立の目的は世界各地で履修できる大学進学用の国際統一カリキュラムを提供することにありました。国によって教育制度や教育カリキュラムが異なるため自国以外の外国の大学への進学が容易にできない事情が多くあったため、世界中どこの国からも優れた大学に進学できるレベルの高い教育制度が求められたのです。また第2次大戦の反省から、国家主義の反映ではない、つまりどこの国の教育政策にも偏らないグローバルな平和主義の視点に立脚した教育の必要性も求められていました。こうした背景の中、IBのカリキュラムが新たに作られました。

設立当初は、中等教育(Secondary Education)終了後に履修する大学進学課程(Tertiary Preparation Course)としての、2年間のディプロマコース(Diploma Programme 以下DP)が研究開発されました。この画期的な国際プログラムをいち早く採用した学校の一つが、イギリスのウェールズにあるユナイテッドワールドカレッジ・アトランティックカレッジです。この学校は、それまで採用していたイギリスの伝統ある国家カリキュラム(GCE A-level)を捨てて、国際カリキュラムであるIBディプロマを採用したパイオニア的存在のIBスクールの一つです。シンガポールにある有名進学校ユナイテッドワールドカレッジ・サウスイーストエイジア(通称UWC)はこの姉妹校であることがよく知られています。

その後、国際バカロレア(IB)のグローバルな視点をもつカリキュラムは更に整備され充実した内容になり、DPに引き続き94年から中等教育課程(MYP)のカリキュラムを、97年から初等教育課程(PYP)のカリキュラムを提供開始。3歳から19歳まで、就学前教育・初等教育・中等教育・大学進学準備教育の一貫した教育カリキュラムの提供・サポートを開始しました。

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