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グローバル教育 Global

海外生の今 ~海外で教育を受けた子どもたちの「今」 ~

同志社国際高等学校 1 年 足立 希 さん

2015.06.25

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シンガポール生活の始まり

「シンガポールでは肌の色も言葉も違ういろいろな国の人が一緒に暮らしているんだな」というのが、当時7歳の私が最初に受けた印象です。日本では外国人が身近にいたり、日本語以外を耳にする機会はなかったので、とても新鮮でした。

多文化環境から学んだこと

インター校では、世界各国からの生徒が一同に学んでいました。英語が話せるようになっても、周囲と気持ちを通わせるのは簡単ではありませんでした。文化の違いなどから理解し合うのは難しいこともあります。学校では友だちと協力して課題や行事を進めなければなりません。ぶつかり合うことも何度もありましたが、それを乗り越えてこそお互いを理解し強い絆が作れると感じました。今思えば、インター校の多文化の中に身を置くことで、他人を思いやる気持ちや心の通い合うコミュニケーションを学ぶことができたと思っています。

将来は通訳案内士になりたいと思っています。英語の他にスペイン語や中国語も学び、言語だけでなく心の通うコミュニケーションで日本の素晴らしさを世界中の人々に伝たいと思っています。


Canadian International Schoolのスポーツデイ

帰国し奮闘した中学生活

楽しく過ごしていた反面、日本を長く離れていたためか日本に対して憧れを持つようになり、帰国が決まった時はとても嬉しく感じました。帰国後は公立の中学校に転入しました。はじめは、帰国生として周囲から好奇の目で見られることにとても抵抗がありました。また朝礼や当番の仕事など初めて経験することもあり、日本の学校の風習に慣れるのには時間がかかりました。しかし、体育会や文化発表会などの行事に参加することで友だちも増え、やがて親友と呼べる存在もできました。中学の卒業式では、今まで自分が過ごしてきたシンガポールと帰国後の日々を思い出し、感極まり涙が溢れてきました。新しい環境に慣れるために、自分なりにいつも頑張った日々だと思います。


野球部の勝利を願って作る折り鶴

高校はいくつかの候補の中で迷いましたが、見学した際に感じた和やかな雰囲気が決め手となり、同志社国際高等学校を選びました。帰国生受入れの経験が豊富であることも大きな魅力でした。入学する前に受けたTOEFLでは父に勝負を挑み猛勉強した結果、納得の行く得点で勝利することができ、大きな自信になりました。私は現在、同志社国際で寮生活をしながら勉強に励み、週末も野球部のマネージャーとして活動しています。部員が実力を出すためにサポートすることはシンガポールでの経験が大いに活かされていると感じています。

シンガポールの皆さんへ

海外で暮らしている間は、自分がどんなに恵まれた環境にいるか考えることはないかもしれません。日本に帰国すると、まるでシンガポールにいたことが夢のように思えるものです。あの8年間は今の自分を育ててくれた忘れることのできない貴重な時間でした。皆さんもどうぞ一日一日を大切に過ごし、いろいろな発見をしてください。


シンガポールで過ごした家から見えた広い青空

お父様より

シンガポール生活は小学校1年生からだったので、環境に溶け込みやすいアットホームな学校を選びました。日本人、外国人を問わず仲の良い友人ができたことで、オープンで楽観的、そしてフェアな考え方ができるようになりました。今では外国人、外国語、異文化に対して抵抗がないことが本人の財産となっているようです。これからも新たな挑戦を恐れず、さまざまな経験を積み豊かな人生を送って欲しいと願っています。

同志社国際高等学校 1 年 足立 希 さん

2006 年 6 月~ 2014 年 7 月 Canadian International School

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