グローバル教育
特別企画 国際AS&ALevel、IGCSEとは何か
特別企画 国際AS&ALevel、IGCSEとはなにか

 文部科学省が8月に公表した「科学技術指標2024」によると、引用件数が多い「注目度の高い論文数」国別ランキングで日本は13位※となり、2年連続で過去最低の順位となりました。専門分野での英語による発信力や科学技術の力は喫緊の課題です。世界各国では社会課題を解決するためのSTEM教育や探究力・論理的思考力などを育む国際教育が広がっています。Springでは代表的な国際プログラムとして「国際バカロレア(IB)」を特集で発信しました。今回は、もう一つの代表的な国際教育である「国際AS & A Level」および「IGCSE」についてご紹介します。

※自然科学系の論文。順位は1位から順に、中国、米国、英国、インド、ドイツ、イタリア、オーストラリア、カナダ、韓国、フランス、スペイン、12位がイラン。  文部科学省科学技術・学術政策研究所ライブラリ:https://nistep.repo.nii.ac.jp/records/2000116

過去の「国際バカロレア」特集はこちら
https://www.spring-js.com/global/?category=80

取材協力: 
Crimson Global Academy(東京)・ローラス インタナショナルスクール オブ サイエンス(東京)・ ラグビースクールジャパン(千葉)・静岡聖光学院(静岡)・Dulwich College(Singapore)(シンガポール)・EtonHouse International School(シンガポール)・Middleton International School(シンガポール)・  Overseas Family School(OFS)(シンガポール) ケンブリッジ国際教育 カントリーマネージャー、日本 戸渡 文子 氏
参照:
文部科学省「日本の大学入学審査におけるCambridge International AS & A Levelsの活用推進について(2020年)」 https://www.mext.go.jp/content/20201209-mxt_daigakuc02-100014554_21.pdf 
ピアソン・エデクセル https://qualifications.pearson.com/en/qualifications/edexcel-international-advanced-levels.html  

世界150ヵ国で学ばれるIGCSEと世界27万人が受験する国際A Level

私たち日本人には馴染みが薄いIGCSEとAレベルですが、世界では広く知られた国際的な教育課程です。まずは概要を見ていきましょう。

「ケンブリッジ 国際AS & A Level」 とは?

●  日本の高校課程の最後の2年間に相当する「国際AS & A Level」は17~19歳を対象にした教育プログラムおよび修了試験。
● 世界130ヵ国で学ばれ、23年6月には全世界で27万人の生徒がケンブリッジ国際AS&ALevelの資格試験を受験。 ●  日本では文部科学省が国内の大学への出願資格として認定。
●   英国ケンブリッジ大学の初の試験は1864年に実施。
●  ケンブリッジ国際教育(Cambridge International Education)が提供。
●   英国の高校生対象の「A Level(Advanced Level)」に対して、世界各国の学校で国際社会に根ざした内容を学ぶのが「国際A Level」と呼ばれる。

「ケンブリッジ IGCSE」 とは?

●  日本の中3~高1に相当する「IGCSE」は、14~16歳を対象にした教育プログラムおよび修了試験。
●  世界150ヵ国以上で学ばれている。
●  学習者数が世界で最も多い国際教育課程と言われている。
●  英国の義務教育(中等教育課程)である「GCSE(General Certificate of Secondary Education)」に対して、世界各国で対応できるプログラムとしてIGCSEと呼ばれる。

国際AS & A LevelおよびInternational GCSEもしくは国際GCSEのプログラム・修了試験は、ケンブリッジ国際教育だけでなく、ピアソン・エデクセル、AQA、オクスフォードAQAという認定機関でも提供しています。提供している科目が異なるため、科目選択の幅を広げるためにケンブリッジ国際とピアソン・エデクセルなど他の認定機関のプログラムを併用する学校もあります。英国など海外大学での出願ではどちらの国際A Levelでも同じく認められています。 ※詳細は各大学の出願情報をご確認ください。 

世界の大学で認められる資格

● 米国、英国、オーストラリア、カナダなど、世界各国の2,300の大学から高く評価、認定されており、ケンブリッジ国際AS & A Levelは日本の文部科学省も認可している。※出願条件の詳細は各大学にご確認ください。
●  米国では、ブラウン大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、イェール大学など、アイビーリーグやその他のトップ大学を含む900校以上の大学が ケンブリッジ国際AS & A Levelを公式に受け入れ、英国では全大学がケンブリッジの資格を受け入れている。
●  米国やカナダなどでは、一定のケンブリッジ国際AS & A Level科目で優良な成績を修めた場合、大学において最大1年分の単位として認定されることも。 

Springが専門家に聞きました

ケンブリッジ国際教育 カントリーマネージャー、日本 
戸渡 文子 氏

ケンブリッジ国際教育とは
英国ケンブリッジ大学の一部門であるCambridge University Press & Assessmentに属する非営利組織。3~19歳の児童生徒を対象とする5段階の教育プログラムを世界160ヵ国1万校で提供。

ケンブリッジIGCSEとケンブリッジ国際AS & A Levelって何?
ケンブリッジIGCSEは後期中等教育課程として14歳以上を目安に、ケンブリッジ国際AS & A Levelは大学入学準備課程として16歳以上を目安に提供。各国の教育システムや、各校の教育方針によって対象年齢や科目は柔軟に決めることが可能。ケンブリッジ国際認定校は、ケンブリッジIGCSEは70科目以上、ケンブリッジ国際AS & A Levelは55科目の中から児童・生徒に提供する科目を選ぶことができる。

ケンブリッジIGCSEとケンブリッジ国際AS & A Levelの意義とは

各教科の「深い知識」と「概念の理解」をもとに、暗記の積み上げではなく「高次の思考力(Higher Order Thinking Skill)」を育てます。また、21世紀の社会を生きていくために必要な力「自信」「責任感」「内省する力」「イノベイティブな力」を備え「社会貢献」ができる人の育成を目指しています。

ケンブリッジ国際教育課程の特徴は

長い時間をかけて修得すること、英語で学ぶこと、各国のカリキュラムと組み合わせやすいことが挙げられます。 

特徴❶
1科目の修得に必要な授業時間の目安は以下の通りです。特にケンブリッジ国際AS & A Levelでは1科目に必要な授業時間が長く、学習者が「実践的なスキル」と「理論的な知識」の両方を身につけます。十分な時間をかけて学んだ後に、試験では学習者が「批判的思考」を示しながら、各科目の理解と知識を「論理的に記述する」ことが求められます。

特徴❷
どの国においても必ず「英語」で学ぶため、高度な英語力も同時に身につけられるでしょう。試験も英語で実施され、世界的に信頼されるケンブリッジ国際教育の基準を用いて採点されます。

特徴❸
必須科目がないため、学校は各国のカリキュラムと自由に組み合わせて提供することが可能です。日本の一般の学校(一条校)が「ケンブリッジ国際認定校」となり、日本の学習指導要領と組み合わせてケンブリッジ国際の科目を提供する例も見られます。なお、インターナショナルスクールの認定校では、主にIGCSEとケンブリッジ国際AS & A Levelの科目で授業が構成されています。

※「ケンブリッジ国際認定校」とは、ケンブリッジによる審査・登録の過程を経た上で、ケンブリッジ国際教育課程の全課程、あるいは一部の課程を提供し、資格試験を実施できる学校。

日本での導入校・大学入試の状況は

日本の一般の学校(一条校)でも、ケンブリッジ国際の教育課程を導入する認定校が出てきました。例えば、ケンブリッジ国際の初等教育課程を導入した小学校、ケンブリッジIGCSEやケンブリッジ国際AS & A Levelを学ぶ国際コースを開設した中学・高校などがあります。前述の通り、各国のカリキュラムとの組み合わせが自由に行いやすいことから、日本の一条校でも今後認定校としての登録が増えていくことが予想されます。今後は「外国語としての日本語」も開講予定です。

今年(2024年)6月にはケンブリッジ国際教育のトップにあたるグループ取締役ロッド・スミスが初来日し、文部科学省を訪問しました。文部科学省からの賛同を得て、今後はより多くの日本の大学入試でケンブリッジ国際AS & A Levelの資格が活用されるよう活動を行っていく予定です。

 IGCSEや国際AS・A Levelの受験方法は

ケンブリッジ国際認定校に通う場合、ケンブリッジIGCSEやケンブリッジ国際AS & A Levelの資格試験は認定校内で受験でき、採点はケンブリッジ本部で行われます。通っている学校が認定校でない場合やオンラインスクールなどで学んだ場合、個人の受験者を受け入れる試験会場を探してケンブリッジの資格試験を受験することになります。例えば東京ではブリティッシュ・カウンシルが個人の受験者を対象に試験を実施しています。

※試験が実施されている科目は限られているため、事前に各自で確認しましょう。そのほか一部のインターナショナルスクールでも個人で受験可能です。

日本人の海外生・帰国生に向けてメッセージ

ケンブリッジ国際教育は3~19歳対象で5段階の国際教育を提供する世界最大の機関で、160年以上の歴史を有します。長年にわたる経験をもとに、世界中の子どもに公平で信頼性の高い資格試験を提供し、世界の学校に世界標準のカリキュラムと教材を提供しています。  ケンブリッジ国際教育課程を学び資格を修得することで、さまざまな科目の知識と概念を理解するだけでなく、幅広いスキルと学習意欲を身につけぜひ世界で活躍していただきたいと考えています。 

日本の学校・国際バカロレア(IB)・国際AS & A Level/国際GCSEの比較

※50の幅広い科目から選択が可能。ほとんどの科目をどのような組み合わせでも受講可能で、将来の進路に合わせ自由に選択することができる。  一般的には英国の大学への入学には国際A Levelのスコアを3科目提出する必要がある。 

◆ 対象年齢

◆ 科目

日本の高校は科目数が10以上、 IB DPでは6分野であるのに対し、国際AS & A Levelでは3~4科目と、自分の興味関心のある科目をより深く学ぶことが可能です。どのような違いがあるか見ていきましょう。

 国際AS & A Level国際バカロレア(IB DP)日本の高校課程
科目ケンブリッジ国際教育では英語、数学、科学(化学・物理・生物)、言語、人類学、技術、社会科学、芸術、一般教養で、約50科目から選択可能。6分野(言語・文学、第二言語、数学、科学、社会、芸術)文系・理系科目 幅広く合計10科目以上を学ぶ。
言語英語で学ぶ。英語だけでなく母語も重視。「日本文学」または「言語としての日本語」を選択可能。日本のIB認定校では、一部の科目を日本語で学ぶことができる。主に日本語で学ぶ。
学び方文理のバランスは求められず、科目を自由に組み合わせて学ぶ。理数系科目(または文系科目のみ)に特化して学ぶことも可能で3~4科目を「深く」学ぶ。 文系・理系の合計6分野から1科目ずつ選択し満遍なく学ぶ。文理の科目を超えたリベラルアーツ的な学び。 多くの場合、高校2年次から文系・理系コースに分かれるため、最終学年では数学を履修しないことも多い。 

※IGCSEの科目詳細はこちらをご覧ください。
https://www.cambridgeinternational.org/programmes-and-qualifications/cambridge-upper-secondary/cambridge-igcse/subjects/

ケンブリッジIGCSEでは 「外国語としての日本語」が 開講予定! 

IGCSEや国際AS・A Levelの科目は各学校によって異なります。必ず各校に直接確認しましょう。

◆ 評価

「ケンブリッジ国際AS& A Level」の評価

AS Levelの評価は、a(最高)からe(修了の最低条件)の5段階。 A Levelの成績は、A*(最高)からE(修了の最低条件)の6段階。 パーセンテージ・ユニフォーム・マーク(PUM)は、各グレードを取得した受験者の中でどの位置にいるかを示す数値。例えばグレードAのPUM89は、A*に極めて近い成績であったことを示す。

※国際バカロレア(IB)は6科目+コア科目の合計値、国際A Levelは3科目の成績を人数比で対比
※偏差値は人数比から正規分布表より世界で生きる教育推進支援財団が独自に試算した数字であり参考値

導入している学校に聞きました

~選択可能な科目?どんな学びですか?~ 

※Spring 2024年3月調べ。以下はIGCSE採用校。最新情報は各校に直接お問合せください。

  • ACS(International)Singapore 
  • Australian International School
  • Dover Court International School
  • Dulwich College(Singapore)
  • EtonHouse International School(Orchard) ※国際AS & A Levelも
  • Global Indian International School(SMART Campus) 
  • Global Indian International School(East Coast Campus)
  • Hwa Chong International
  • Knightsbridge House International School
  • Middleton International School(Tampines) ※国際AS & A Levelも
  • Nexus International School(Singapore)
  • One World International(Nanyang) 
  • Overseas Family School 
  • Sir Manasseh Meyer International School
  • St Francis Methodist School 
  • St Joseph’s Institution International School 
  • Tanglin Trust School 
  • Westbourne College(Singapore)

ラグビースクールジャパン(千葉、インターナショナルスクール)

■   ケンブリッジ、AQA、オックスフォードAQA、ピアソン・エデクセルの4つの異なる認定機関による試験を実施することで、幅広い科目を提供。 
■  国際A Levelでは、生徒が限られた範囲の学問的科目に集中することで、高度な専門性を身につけることが可能。 
■   研究プロジェクト修了資格「Extended Project Qualification(EPQ)」により、生徒自らの好奇心を刺激しながら研究スキルを養い、関心分野を探究する。
■  試験のための学習ではなく、授業と課外活動やキャリアプログラム、コミュニティ活動を組み合わせ、実社会と関連づけた多角的な学びを目指す。

IGCSE科目〈必須科目〉
英語(言語と文学)、数学、生物学、化学、物理学、およびフランス語、ドイツ語、日本語、中国語から1科目 
〈選択科目〉
アート、ビジネス、デザイン&テクノロジー、演劇、地理、歴史、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語、音楽、     体育から3科目 
国際A Level科目芸術、デザイン&テクノロジー、英文学、経済、地理、歴史、コンピュータサイエンス、数学、応用数学、フランス語、 ドイツ語、日本語、中国語、演劇、音楽、生物学、化学、物理学、体育から3科目

ローラス インターナショナルスクール オブ サイエンス(東京、インターナショナルスクール)

■ STEAM系科目(サイエンス・テクノロジー・エンジニアリング・アート・数学)を中心に深く学べる環境を用意。
■  生徒の進学希望に必要な科目を積極的に取り入れて提供。
■  起業家教育を通じて、将来を見据えて社会貢献や自発的な活動に取り組む。 
■   問題解決能力、クリティカルシンキング、リサーチ力、他者と共有し次の課題に向けて行動する力を育成する。

IGCSE科目英語、数学、生物、物理、化学、Design Tech、Additional Maths、ICT、 コンピューターサイエンス、歴史、地理、アート
国際A Level科目各生徒の希望をベースに決定予定。(高等部は2025年開校予定)

静岡聖光学院(静岡、男子校)

■ 日本の中・高でも無理なく両立できる体制。日中の授業時間に組み込むことで部活動や通常の学校の課題・復習も無理なく両立できる。 
■ 現地校・インターナショナルスクール出身者でなくとも目指せる国際A Level。
まず、IGCSEでは、「英語」1科目のみを集中的に学び、国際A Levelへの確固とした土台を築く。
■ 英語力で課題がある生徒には、IGCSEの準備プログラムや学習の進め方で柔軟に対応。「海外大学は国際A Level以外からも受験できる」ことも併せて周知し、個別対応で進路指導を行う。 
■ 日本の伝統的な学びにはなかった多角的な視点「クリティカルシンキング」の考えは、一般生にも良い学習効果が波及している。

IGCSE科目英語
国際A Level科目英語、数学、心理学

EtonHouse International School(シンガポール)

■ ケンブリッジ国際とピアソンエデクセルの科目を併用し、幅広い科目を提供。
■  国際A Levelで問題解決能力の育成や自主的な学びを重視する。
■  国際A Levelとともに資格取得・社会奉仕・国際協力などができる「イートンコアプログラム」や「ライフスキルコース」「大学進学・進路指導」で総合的な学びを展開。 
■  研究プロジェクト修了資格「Extended Project Qualification(EPQ)」の一環として、自分で選んだトピックについてリサーチし、エッセイを作成。
■  奉仕やレクリエーションに関する世界的な認定資格「エジンバラ公賞(Duke of Edinburgh Award)」や実体験を通じた人格形成にも注力。

試験時期:5~6月(学年8~6月)

IGCSE科目数学、科学、第二言語としての英語、英語、英文学、ファイン・アート、ビジネス、中国語、 コンピューターサイエンス、地理、歴史、スペイン語、体育、グラフィックプロダクツ
国際A Level科目数学、数学上級、英文学、中国語、化学、物理、生物、地理、歴史、ビジネス、メディア、 コンピューターサイエンス、ファインアート、中国文学

※各科目は人数により開講が決定されます。

Middleton International School(シンガポール)

■ 国際A Levelとともに、National Youth Achievement Award(NYAA)プログラムやスポーツチーム、生徒会としてリーダーシップを発揮したりすることで、大切なライフスキルを育成。
■ 心身の健康とウェルビーイング、充実した学問を統合した質の高いホリスティック教育を提供し、健康的な生活をサポートする部門で2024年度世界ベストスクール賞の世界トップ10校に選定。
■  経験豊富なカウンセラーによる進学指導。

試験時期:10~11月(学年:1~12月)

IGCSE科目数学、英語、生物、化学、物理、アート&デザイン、ビジネス、 コンピューターサイエンス、ドラマ、経済、英文学、地理、 グローバルパースペクティブ、歴史、I T、外国語としての中国語、体育
国際A Level科目数学、英文学、化学、物理、生物、地理、歴史、英語、心理学、 アート&デザイン、I T、ビジネス、経済、体育

※各科目は人数により開講が決定されます。

Dulwich College(Singapore)(シンガポール)

■ 通常2年間で学ぶIGCSEを、あえて3年間かけることで習熟度を徹底し、IBDPの準備をする。
■  順序立てて思考する力、問題解決能力、クリティカルシンキング、リサーチ力、議論を闊達にする力を身につける。

試験時期:5~6月

IGCSE科目英語、英文学、数学、化学、物理、生物、第二言語、芸術、人文・社会

Overseas Family School(OFS)(シンガポール)

■   選択科目や学習期間に柔軟性がある。通常は2年間で学ぶ。 
■   英語の試験で好スコアの場合には、英国、米国、カナダ、オーストラリアなど世界各国の大学にて「第二言語としての英語」としても評価される。

試験時期:5~6月(8月結果通知、11月証書が届く)

IGCSE科目数学、数学上級、ビジュアルアーツ、デザインテクノロジー、ビジネス、科学、 経済、英語、英文学、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、地理、歴史、 社会学、コンピュータ科学、音楽、体育

 

Springが専門家に聞きました。 
国際A Levelと国際バカロレア・ディプロマ(IB DP)の違いは? 

Crimson Global Academy
国際A Level・国際GCSE、米国APなどを指導する オンライン・インターナショナルスクール

IB DPでは6つの科目群を学び、文系・理系の幅広い学力を伸ばしながら多様な分野での総合的な知識とスキルを磨きます。一方、国際A Levelでは、1科目を2年かけて履修し、批判的思考力や思考プロセスを重視しており、試験は記述式が中心です。また科目選びにおける条件や制限はないため、理系や医療系などに進学したい生徒には最適だと思われます。国際A Levelは英国だけでなく、オーストラリア、ニュージランドなど各国で大学出願に活用されています。

 

静岡聖光学院

日本での学習のみで高度な学びを実現、将来は米国の大学へ 

達矢さん 

米国の大学は「1・2年次にさまざまな教科を広く学び、後から専攻を決めることができる」と知り、海外大学を志望しました。高度な学びに対応できる英語力と知識を身につけたいと思い、国際A Level・IGCSEを学ぶことにしました。提携校Nisaiの英語話者の講師から全て英語で学ぶことができ、費用面、時間の面でも効率的でした。将来、新しい価値を創造できる人になるために、インターナショナルカレッジで学びを深め米国の大学に進学予定です。

EtonHouse International School

理数系4科目でA*A*AA  研究プロジェクト(EPQ)でも最高スコアA*を獲得

駿さん

国際A Levelでは、将来学びたい分野や進学先を念頭に自分が最も情熱を注げる3~4科目を履修するため、他のどの教育プログラムよりも集中して深く学ぶことができると思います。私は物理、化学、数学、上級数学を履修し、大学では物理学か工学を専攻する予定です。国際A Levelでは、1回目の受験でスコアが伸び悩んでも、再受験して成績を上げるチャンスがあることも魅力です。EPQではテレポーテーションを研究し、やりがいを感じました。思考力やマルチタスクの力を身につけ成長できたと思います。

Middleton International School

IGCSEでは関心ある分野を深く学び 英語力も飛躍的に向上

はなさん

 IGCSEでは、いろいろな科目を同時に勉強するため大変なこともありますが、時間をかけて深く学ぶのが楽しいです。「ビジネス・スタディ」の授業では専門用語を多く学び、「生物」では複雑な項目を理解していくうちに下級生にも十分説明できるほど理解度が高まりました。   また、グループワークや勉強などを通じてクラスメートとも仲良くなり、この2年間の学習で英語力も大きく伸びたことでやりがいを感じています。今後は国際A Levelに進み、科目数を絞ってより高度な内容に挑戦することになります。今まで以上に努力しなければと思いますが、一層深く学べることを楽しみにしています。 

編集後記

 今夏、ケンブリッジ国際教育のトップのスミス氏が文部科学省を訪問されました。今後は日本の大学における国際A Level受け入れのさらなる拡大が期待されることでしょう。日本で同プログラムを学ぶ機会が増えれば、日本の高校卒業資格では直接出願できない英国やオーストラリアなどの大学への進学が身近になるに違いありません。今後もSpringではさまざまな教育の選択肢をご紹介していきます。

2024年9月25日現在の情報です。最新情報は直接お問い合わせください。

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