新型コロナウィルスによりイベント等は急な変更もございます。事前に必ずお問い合わせください。

シンガポールの教育情報 SPRING

国・地域を選択する

帰国に備えて

特別企画

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

2021.11.25

LINEで送る
Pocket

現在も世界を揺るがすコロナウイルス感染症や、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の17目標など、世界が抱える課題は非常に複雑化しています。これら諸問題は一つの専門性を極めるだけでは解決が難しく、さまざまな分野の叡智を結集して総合的に問題を捉える必要があります。このような時流を背景に、一つの学問を極める従来型の学びとは一線を画した「リベラルアーツ」への注目が高まっています。日本でも「リベラルアーツ」教育を提供する大学は年々増加しています。

Spring編集部では、昨年に引き続き「リベラルアーツ」の概要と日本の大学における取り組みをご紹介します。

◆ 「 リベラルアーツ」とは?

「リベラルアーツ」はラテン語「Artes Liberales」を語源としており「国家・政治からの影響を受けず、自由で制限のない教育」という意味があります。古代ギリシャを発祥に、欧州の大学へその学びは引き継がれ、17世紀頃には米国にも伝播しました。

◆ 日本の大学における「リベラルアーツ」

日本の大学は、大学入学時から学部を決めて専門分野を学ぶ形が主流でしたが、戦後「リベラルアーツ」教育を専門とする大学が開設されたり、1・2年次で「リベラルアーツ」教育を受けた後に専門を極めていく大学も増えてきました。また、最近では専門と「リベラルアーツ」の学びを4年間並行して履修できる大学も存在しています。

「リベラルアーツ」は一般的に「教養」と訳されますが、日本の大学で広く展開されている「一般教養」とは異なります。科目・分野の垣根を超えた「学び方」であり、各分野を関連づける「思考プロセス」を学ぶ学問であると言えます。大学卒業後どのように社会に関わっていきたいのか、その志向から学びの道筋を多様な選択肢の中から選択できるのです。

日本の主な大学リスト(50音順)

※2021年11月現在、Spring調べ。

  大学名 学部またはプログラム名
国公立 岡山大学 グローバル・ディスカバリー・プログラム
お茶の水女子大学  全学部(文教育学部、理学部、生活科学部)
国際教養大学(公立) 全学部(国際教養学部)
千葉大学 国際教養学部
筑波大学 全学域
東京工業大学 全学部
東京大学 教養学部
横浜市立大学(公立) 国際教養学部
私立 桜美林大学 リベラルアーツ学群
神田外語大学 グローバル・リベラルアーツ(GLA)学部
国際基督教大学(ICU) 教養学部(College of Liberal Arts)
上智大学 国際教養学部(Faculty of Liberal Arts)
聖心女子大学 現代教養学部
東京女子大学 現代教養学部
同志社大学 国際教育インスティテュート国際教養コース(ILA)
フェリス女学院大学 全学部(文学部・国際交流学部・音楽学部)
法政大学 GIS(グローバル教養学部)
明治大学 全学部
山梨学院大学 International College of Liberal Arts(国際リベラルアーツ学部)
立教大学 Global Liberal Arts Program(GLAP)
立命館アジア太平洋大学(APU) 国際経営学部(APM)、アジア太平洋学部(APS)
立命館大学 グローバル教養学部(College of Global Liberal Arts(GLA))
早稲田大学 国際教養学部(School of International Liberal Studies(SILS))

◆ 世界の潮流:米国を中心に発達した「リベラルアーツ」

「リベラルアーツ」は米国を中心に発達してきました。米国の4年制大学には「リベラルアーツ・カレッジ(Liberal Arts College)」と呼ばれる600以上の単科大学と、総合大学(University)があります。総合大学の場合でも、2年間の「リベラルアーツ」を経てから専門性を深めることが一般的です。コロンビアやハーバードなど著名な大学も、リベラルアーツの大学として始まりました。

リベラルアーツ・カレッジでは、大教室での講義という形ではなく、教授が学生とともに議論を交わし深く関わり合うことで「科学」「言語」「歴史」「数学」「芸術」「哲学」などの分野を探究していきます。「リベラルアーツが目指すのは、どのような環境でも生き抜ける力と誰とでも関わり合える柔軟性を兼ね備え、新しい分野に挑戦する学習姿勢を身につけることである」と、米国大学の公的情報提供機関Education USA※の Olivia Ding氏は語ります。

※米国務省・教育文化局の支援を受け、アメリカへの大学・大学院留学に関する情報やアドバイスを提供している機関。
世界各国に大使館などと連携し事務所を構える。今回取材したのはシンガポール事務所。

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

提供:Education USA

コロナ禍での学びの現状

2021年6月からは米国疾病予防管理センターのガイドラインにより、学生、教職員などがワクチン接種を完了しているキャンパスでは、マスクやソーシャルディスタンスの規制なく、対面授業を開始できるようになりました。 州および大学の方針にもよりますが、多くのリベラルアーツ・カレッジでコロナ前の授業形態に戻りつつあると言われています。

「リベラルアーツ教育」を提供する大学に聞きました。

<国公立大学>

国際教養大学

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

画像提供:国際教養大学

学部

国際教養学部(1学部制)
国際教養学科(グローバル・ビジネス領域、グローバル・スタディズ領域、グローバル・コネクティビティ領域)
学びの切り口(全7クラスター):ビジネス・経済学・グローバル社会・政治学と国際関係論・サステナビリティ・人、文化とコミュニケーション・科学技術と社会創造

特徴

すべての授業を少人数制の英語で行う「英語で学び、英語で考える大学」。1クラスあたりの受講者数は平均19名程度。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨いてもらうことを目的としている。
学部や学科を問わず自由に選択でき、1年次から5つの系列に係わる多様な問題について、自然科学・人文科学・社会科学の3つの角度から多角的かつ体系的に学ぶことができる。
リベラルアーツの系列科目群を体系的に学ぶことで、文系、理系の領域を横断した視野を獲得するとともに、教養教育と専門教育を結びつける能力を養う。

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

画像提供:国際教養大学

入試形式・出願/入試時期

一定の基礎学力に加え、多彩な能力および資質を備えた学生を選抜するため、16種類の多様な入試制度を用意。
参 照:https://web.aiu.ac.jp/undergraduate/admission/

<<大学からのメッセージ>>

帰国生や留学生、日本で育った学生などさまざまなバックグラウンドを持つ学生が、互いの価値観を尊重しながら切磋琢磨し、充実したキャンパスライフを送っています。世界を舞台に活躍することを目指す皆さん、ぜひ国際教養大学に挑戦してください。

千葉大学

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

画像提供:千葉大学

学部

国際教養学部
「国立大学初」となる「リベラルアーツ」に特化した国際教養学部。
学生一人ひとりの志向に合わせたテーラーメイド教育を行う。

特徴

人文社会科学、自然科学、生命科学すべての領域の基礎を学べる文理混合教育。
国際理解と日本理解の育成を目的とした海外留学(最低1回は必須)、国内外でのソーシャルラーニング、アクティブラーニングなどの活動体験を通し、能動的に学ぶ。
 課題解決型教育として、決められた学問分野を出発点とするのではなく、課題認識からスタートし、その解決のための知識を選択・統合し、課題解決能力を育む教育を実践。

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

入試形式・出願/入試時期

総合型選抜、一般選抜
出願:総合型選抜9月、一般選抜1~2月
入試:総合型選抜10月、一般選抜2月
参 照:https://www.chiba-u.ac.jp/exam/index.html

<<大学からのメッセージ>>

専門家の育成は従来の学部学科でもできますが、社会課題が複雑化している今、学問の垣根を越えて俯瞰的・多元的視点で問題を捉え、専門家と専門家をつなぐことのできる人材が求められています。本学部は、そのような世界のあらゆる舞台で活躍できる人材育成のために、学問の境界をあえて作らず、学際的な課題解決能力を鍛える新しい学びを提案しています。これまでの人生における経験や関心が異なる皆さんの多様性を生かすことができるよう、また、一人ひとりが異なる学びを実践できるよう、徹底的な少人数教育でサポートしていきます。

東京工業大学

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜21世紀を生き抜くための大学教育〜

画像提供:東京工業大学

学部

全学部。
「教養コア学修科目」として、自己発見と動機付けを行う東工大立志プロジェクト、志をもとに将来展望を描く5,000~10,000字程度の文章を書き上げる教養卒論、リーダーシップ道場(修士課程)、学生プロデュース科目(博士後期課程)。
※本学ではリベラルアーツ関連学位を取得できません。

特徴

学士課程から博士後期課程まで、専門分野を軸として東工大流のリベラルアーツ必修科目を学ぶ。
「 社会性」「人間性」「創造性」を兼ね備えた「志」ある学生の育成。
正解を探すのではなく、自らの人生への問いを立てることを学ぶ。

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜21世紀を生き抜くための大学教育〜

入試形式・出願/入試時期

一般選抜(前期日程)、学校推薦型選抜、総合型選抜など
出願 : 推薦・AO12月、一般1~2月
入試 : 2月
参 照:https://admissions.titech.ac.jp/admissions/admission/admission/date

<<大学からのメッセージ>>

海外生の皆さんには、日本在住の日本人が普段経験していないであろう、世界各国で感じていること、それを日々克服していることに敬意を表します。違いがあることを理解できることは、将来皆さんが日本もしくは世界各地で活躍するうえで非常に大切だと思います。本学で強調していることは、どの局面においても「多様性」を重んじようということ、そして人種や宗教・文化などの「多様性」を受け入れる「寛容性」を持ち、多様性の中で切磋琢磨するため「協調性」を身につけることです。皆さんにもこのキーワードを意識して、本学に多様な視点と発想をもたらしていただきたいと思います。

東京大学(教養学部)

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜21世紀を生き抜くための大学教育〜

画像提供:東京大学 東京大学駒場Iキャンパス

学部

教養学部
1~2年次(教養学部前期課程)は東京大学全入学者対象:リベラルアーツの基礎科目(文化系・理科系)と総合科目、主題科目など。
3年次から教養学部に進学した者対象:文系学科教養学科、文理融合学科学際科学科、理系学科統合自然科学科など。

特徴

 日本の総合大学では唯一、すべての学生が1・2年次に教養学部に属してリベラルアーツを学び、そのうえで進学先の学部を決定。さらにリベラルアーツを学びたい場合は、そのまま教養学部に進学。
 1年次から第一線で活躍する研究者が直接講義を担当し、最先端の知に早い段階から触れることができる。
 グローバル社会をリードする人材を育成するための制度を整備(「トライリンガル・プログラム」など)。

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜21世紀を生き抜くための大学教育〜

入試形式・出願/入試時期

一般入試、外国学校卒業生特別選考など。
一般入試出願 : 1月~2月  入試 : 2月
参 照:https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html

<<学部からのメッセージ>>

科学技術のめざましい発展の一方で、環境問題や地域間格差、社会や経済の不安定化など、グローバルな問題が今日の世界では山積みです。本学では、個々の学生が知力を高めながら、こうした問題に対して多様な人々と協働して解決していくことができる「知のプロフェッショナル」の育成を目指しています。そのためには多様な学生がともに切磋琢磨する必要がありますので、全世界から多様な学生が集まることを願っています。

◆世界の潮流:アジア諸国でも裾野を広げる「リベラルアーツ」

アジア諸国でも「リベラルアーツ」の注目度は高く、「リベラルアーツ」教育を提供する大学が多数存在しています。シンガポールには、米国の経済雑誌Forbsが発表した「Top10 Asian Liberal Arts Colleges(2015年)」にも選ばれたYale NUSがあります(米国の名門イエール大学とシンガポール国立大学(NUS)が共同で運営)。現在約1,000名の学生(そのうち日本人学生は12名)が在籍し学んでいます。

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

提供:National University of Singapore

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜学問の垣根を越え、新たな視点をもたらす学び〜

キャンパス風景。提供:Yale NUS

アジアを代表するYale NUSの今後

アジアの代表的な「リベラルアーツ」として注目されていたYale NUSが、2025年で終了することが公表されました(22年度の新入生を最後に学生の受け入れを終了)。それに代わり、NUSに新たなカレッジが設立され、Yale NUS での経験が生かされる予定です。形は変容しても、当地シンガポールにおいて「リベラルアーツ」教育はこれからも生き続けます。

出典:
NUS公式ウェブサイトhttps://www.nus.edu.sg/NUS公式ニュースサイトhttps://news.nus.edu.sg

<私立大学>

国際基督教大学(ICU)

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜21世紀を生き抜くための大学教育〜

画像提供:国際基督教大学(ICU)

学部

教養学部(1学部制)。
メジャー(専修分野)として31分野:「文学」「言語学」「物理学」「心理学」など伝統的な学問分野から、「アジア研究」「開発研究」「環境研究」など地域研究型や問題解決型の学際的な分野まで。

特徴

日本初の4年制リベラルアーツ・カレッジとして、文系・理系の垣根を超え、人文科学、社会科学、自然科学にわたる幅広い学びを実践し、自身の専門性を深めていく。
少人数教育。教員一人当たりの学生数は1:19。多くの授業が講義形式ではなく、グループワークやディスカッションが中心となり、授業は日英バイリンガル。日英両語の運用能力が全学生に求められる。
多様性。学生の出身国は55ヵ国にも及び、異なる文化、関心、価値観を受容しながらともに学ぶ環境。

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜21世紀を生き抜くための大学教育〜

入試形式・出願/入試時期

主に外国の教育制度で学んだ方を対象(ユニヴァーサル・アドミッションズ)
4月入学帰国生入試(日本語による選考)
4・9月入学書類選考(英語による書類選考)
※試験/面接なし
出願 :4月入学帰国生入試 8月
4月入学 English Language Based Admissions 8~10月
9月入学 English Language Based Admissions 1~3月
入試時期 : 4月入学帰国生入試 9月
参 照:https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/exam/

<<大学からのメッセージ>>

自分と異なる価値観の人々や異文化に触れられるというだけでなく、「世界中の意欲的な人々」があなたの仲間になって、ともに学ぶ…。そこで得られる経験と、あなた自身の成長を想像してみてください。

立命館大学

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜21世紀を生き抜くための大学教育〜

画像提供:立命館大学

学部

グローバル教養学部(College of Global Liberal Arts(GLA))
—オーストラリア国立大学(ANU)とのデュアル・ディグリー・プログラム—
立命館大学ではCosmopolitan Studies(文化研究・地域研究)、Civilization Studies(歴史研究・社会理論)、Innovation Studies(経営理論・科学技術論)を中心とした「リベラルアーツ」を学び、ANUではアジア太平洋地域の研究を深める。

特徴

世界のトップ大学ANUと立命館大学の2キャンパスで学び、2つの学位取得へ。
未来をリードする課題発見力・解決力を養う次世代型「リベラル・アーツ」。
日本人学生と留学生がともに暮らすオンキャンパス寮。

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

入試形式・出願/入試時期

4月入学 : AO英語基準入試(①6月 ②8~9月)、帰国生入試(7~8月)、AO選抜入試(①9月 ②11月)
9月入学 : AO英語基準入試(①10月 ②12~1月 ③2~3月)
参 照:http://www.ritsumei.ac.jp/gla/admission/

<<大学からのメッセージ>>

ANUは世界大学ランキングでも上位に位置し、Politicsの分野においては世界第9位に位置します。このデュアル・ディグリー・プログラムでは、21世紀のグローバル市民に求められる幅広い教養を立命館大学で身につけ、卓越した研究力を誇るANUでアジア太平洋地域についての知識を深めます。3年次に1年間、世界中から優秀な学生が集まるANUで学修し、グローバルな舞台で活躍する素養を身につけます。文化や言葉の違いを越えて世界の人々と協働する力、世界にイノベーションを生み出すことのできる力を育む環境が立命館大学にはあります。世界につながるあなたの未来は、立命館大学のキャンパスから始まります。

早稲田大学

英語で学士を取れる日本の大学(2021年)早稲田大学

画像提供:早稲田大学

学部

国際教養学部
全学部:〈全学オープン科目〉でリベラルアーツ教育プログラムを提供。

特徴

国際教養学部では、「専門分野を研鑽することを目的とした学部」とは一線を画し、あえて専門分野に特化せずに、少人数指導の中でものの考え方を養うことに重点を置き、早稲田大学が培ってきた伝統や幅広いネットワークを融合させた独自のリベラルアーツ教育を実践。
〈 全学オープン科目〉では、学部やグローバルエデュケーションセンターが全学生を対象に、2,400以上の多彩な科目を提供。物ごとの本質を見極める洞察力を育む。

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

入試形式・出願/入試時期

一般選抜、総合型選抜、帰国生入試、英語学位プログラムAO入試など。
参 照:https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/system/

<<大学からのメッセージ>>

WASEDAの最大の目標は、より良き社会、より良き世界を実現することです。
世界のいかなる場所・場面においても貢献しうる人間力・洞察力にあふれたリーダーを育てたい。
そのために、WASEDAで培った教育、研究結果のすべてを費やし「たくましい知性」と「しなやかな感性」を身につけてほしい。
そして、グローバルな視点で課題の理解と解決に取り組む真のリーダーになってほしい。
それこそがWASEDAの願いです。

在学生の声

国際教養大学

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

国際教養学部グローバル・スタディズ課程 4年生
田中 浩志さん

Q1. 「リベラルアーツ」を学んでの感想は。
全く興味のなかった分野が、ある日突然面白くなるといった「意外な出会い」がたくさんありました。将来を定めつつ、可能性を広げることを可能にするのが「リベラルアーツ」だと実感しました。

Q2. 最も印象的な学びは。
写真や動画がどのように政治や日常を意味付けしているかを分析・探究する「ビジュアル・ポリティクス」です。学期末には「日常に潜むメッセージ」をテーマに、日常のワンシーンをさまざまな視点から切り抜いた短編映像を制作し、物ごとを多角的に観察する力を養いました。

Q3. 将来の進路への影響は。
「当たり前」に惑わされず、自分が一番喜ぶ未来を選択していく力を身につけることが「リベラルアーツ」の醍醐味だと思います。人生の岐路で物ごとの一側面だけを見るのではなく、納得いく解を見出すまで徹底的に考える力をつけることができます。例えそれが前例のない解でも、自分を信じて走り続ける自信をつけてくれたのが、国際教養大学の「リベラルアーツ」です。

東京工業大学

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜学問の垣根を越え、新たな視点をもたらす学び〜

環境・社会理工学院 博士課程 3年生
林 愛彩香さん

Q1. 「リベラルアーツ」を学んでの感想は。
東工大のリベラルアーツ教育を通じて、この学びの下準備は大変でありながらも、それが重要だということを学びました。

Q2. 最も印象的な学びは。
TA(Teaching Assistant)の経験が印象的です。主な仕事は、学部一年生のリベラルアーツ科目に参加し、少人数での議論のサポートでした。
TAを始めたばかりの頃は、議論を円滑に回すための技術を身につけようとしていましたが、議題に上がっているテーマに関して、背景などをしっかり理解していなければ、深い議論に導くことが困難であると分かりました。

Q3. 将来の進路への影響は。
「リベラルアーツ」での学びを通して、一つひとつのことを丁寧に学ぼうとする姿勢が身につきました。どのような進路に進もうとも役立つと感じています。

千葉大学

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

国際教養学部 3年生
熊野 光翼さん

Q1. 「リベラルアーツ」を学んでの感想は。
総合大学の特性を生かし文理横断的に学問分野を学び、複数分野にまたがる「学際性」を実践的に理解することができました。

Q2. 最も印象的な学びは。
「クロス・メジャー・プロジェクトワーク」という授業です。少人数でグループを組み、社会・科学・国際の3つの観点からコロナについて考える課題設定とその解決策を多角的に共同研究し、論文を執筆しました。これにより、未解決で複雑な課題を主体的に設定する力を身につけることができました。

Q3. 将来の進路への影響は。
現在の日本社会では、多くの人が理系と文系を分断して物ごとを考えがちです。私自身が「リベラルアーツ」を学んだことで、文理問わず、専門が一つの人同士をつなぐ新たな「架け橋」になっていけるのではないかと考えています。

立命館大学

今注目される「リベラルアーツ」の学び 〜現代の課題に立ち向かえる人材輩出を目指して〜

グローバル教養学部 2回生
鈴木 公一朗 フェデリーコさん

Q1. 「リベラルアーツ」を学んでの感想は。
GLAでは、さまざまな国の文化、歴史、社会問題について多様なバックグラウンドを持った教員、学生がともに学んでいます。多様性のある環境だからこそ、より広く新しい視点で世界を探求し問題を解決する能力を身につけることができます。

Q2. 最も印象的な学びは。
授業中に行われるディスカッションです。 GLAでは1科目につき、講義とチュートリアルが1セットとなっています。積極的に参加することで知識が定着するだけでなく、多様な文化背景を持つクラスメイトの柔軟な発想や情報を吸収することが可能です。

Q3. 将来の進路への影響は。
これから益々グローバル化が進む社会において、国際的な知識、考え方、そして問いを立てる力を育む「リベラルアーツ」の学びは、変化し続ける世界に対して適応力のあるリーダーとなるために確実に役立つと思います。

編集後記
欧米の上位大学では「リベラルアーツ」が学部教育の根幹として位置付けられ、専門分野を専攻する前段に必要な本質的な学びと考えられています。「リベラルアーツ」教育はイノベーションを起こす際にも重要視されており、米国 IT 系企業GAFA(Google、Apple、Facebook(現Meta)、Amazon) の経営陣に「リベラルアーツ」の素養があることは広く知られています。
変化が激しい現代、地球規模で起こるさまざまな課題を解決するために、そして新たなイノベーションを起こす際にも不可欠な「リベラルアーツ」教育は、日本の教育現場でも独自の形で進化を続けるでしょう。Springでは今後も注目していきたいと考えています。

※2021年11月25日現在の情報です。最新情報は各機関に直接ご確認ください。

LINEで送る
Pocket

PAGE TOP