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日本の大学の挑戦

大学の挑戦  関西学院大学 〜真の国際化を目指して〜

2015.06.25

  • 国際バカロレア(IB)
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経済の再生を目指す今の日本。世界と対等に渡り合える人材の育成は日本にとって喫緊の課題です。教育分野での開国、日本の内なる国際化のために、最高教育機関である大学が新たな挑戦を始めています。
「世界で活躍できる人材」の育成・獲得に向けて各大学が取り組む国際化戦略とは何か、シリーズでお届けします。

世界市民の育成を目指し 125年以上続く国際性豊かな教育

関西学院大学はアメリカ人宣教師W.R.ランバスが1889年に神戸に創立しました。“MasteryforService”(奉仕のための練達)をスクールモットーとし、キリスト教主義に基づく全人教育を行う私立総合大学です。大阪と神戸の中間に位置する文教地区・西宮市にメーンキャンパスがあり、11学部・14研究科に約2万4000人の学部生・院生が学んでいます。アジアや欧米をはじめ、アフリカ、南米、シベリアにいたるまで、国境や民族の壁を超えて宣教活動や医療活動を行った創立者ランバスのような「世界市民」の育成を掲げ、創立当初から国際性豊かで自由な雰囲気を強く持っているのが特徴です。

2011年には「大学の世界展開力強化事業(タイプB)」、2012年には「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援(全学推進型)」、そして2014年には「スーパーグローバル大学創成支援(タイプB)」と、文部科学省が特に優れた大学国際化の取り組みを選定し財政支援する事業に連続して採択されました。また、関西学院内に併設されている高等部、千里国際高等部も「スーパーグローバル・ハイスクール」に指定されました。関西学院内には、IBプログラムに基づいた大阪インターナショナルスクールも併設しており、大学入学前から一貫した国際教育を実践しています。

ダブルチャレンジ制度で「主体性」「タフネス」「多様性への理解」を備えた人材を

関西学院大学は世界に通用し競争できる人材の育成を目指し、「スーパーグローバル大学創成支援」事業を通じた大学改革を推進しています。

その中核となるプログラムが、「異なるもの」に取り組む「ダブルチャレンジ制度」です。「主体性」「タフネス」「多様性への理解」。これは、関西学院大学が世界で活躍するための不可欠な資質として挙げている3つのコンピテンシーですが、これらを修得するためには、「異なるもの」との出会いが欠かせないと考えています。本制度では、全学生が自身の所属学部や主専攻の学び(ホームチャレンジ)に加えて、異なるものとの出会いの場として「アウェイチャレンジ」に挑戦します。アウェイチャレンジには「インターナショナル」(留学等の国際交流)、「ハンズオン・ラーニング」(社会での実践型学習)、「副専攻」(他学部での体系的な学び)の3つのプログラムを用意しています。学生は大学の外に出ることで、自分の勉強不足に気づき、学習へのモチベーションを高めることができるのです。

国連・国際機関等へ人材を輩出

もう一つの特徴は、国連等へのゲートウェイの創設です。関西学院大学では、約20年前から、国連と密接に連携した教育プログラムを展開してきました。ニューヨークの国連本部で実施する学生研修「国連セミナー」のほか、アジアの大学では初めての、国連ボランティア計画と協定を結んだ途上国への学生派遣の科目(国連ユースボランティア制度)もあります。2013年度からは、「『国連ユースボランティア』派遣日本訓練センター」を設置し、他大学の学生にも門戸を開きました。

さらに、2017年には、大学院の共同プログラムとして「国連・外交コース」を、学部に副専攻として「国連・外交プログラム」を開設し、学部の段階から大学院修了後までを見据えて、国連・国際機関の職員や外交官など世界の公共分野で活躍するグローバルリーダーを育成する予定です。

2人に1人が留学

関西学院大学は、38ヵ国・地域171の大学・機関と学術交流・学生交換協定を締結しています。海外協定大学への年間学生派遣数は、2022年度までに年間2,500人以上とし、日本一となることをめざしています。この結果、全学生の約半数が、在学中に海外協定大学への留学を経験することになります。一方で、関西学院大学は英語による授業だけで学位が修得できるコースを複数設けているほか、留学生を対象とした教育プログラムも多く提供しています。今後、海外から毎年1,500人の留学生を受け入れ、キャンパス内で日本人学生と留学生が融合して学ぶ環境を整えていく予定です。

「世界市民」の育成を掲げてきた関西学院大学は、今後も、学生が自ら考え、行動する力を身につけた、世界で活躍できる人材を育成していきます。

関西学院大学 http://www.kwansei.ac.jp

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