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特別企画

早稲田大学と海外大学の「国際セミナーin シンガポール」

2014.03.25

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アジア7カ国の大学生たちによる共同プレゼンテーション

去る2月中旬、当地のリージョナルランゲージセンターにて第9回早稲田大学および環太平洋応用言語学会共催のセミナーが開催されました。同セミナーでは、アジア7ヵ国10大学の学生41名(うち12名が早稲田大学生)と教員13名が一同に会し、5日間にわたり共通テーマに取り組み、交流を深めました。
セミナーの様子と、参加大学が共同開講している遠隔共同授業を取材しました。

遠隔共同授業 「World Englishes and Miscommunications」

この授業は早稲田大学を含むアジアの16大学が参加する遠隔共同授業で、テレビ会議システムを利用し、海外の大学教員や学生と意見交換を行いながら世界の英語について学ぶ「サイバーゼミ」です。共通の教材として各大学の教員によるオンデマンド講義を事前に個別受講した上で授業に臨みます。半期に5回海外大学と接続し、学生が提案するトピックについて英語で討論を行います。

◇オンデマンド講義とは?

パソコンで受講する講義。学生は大学のポータルサイトにログインし、テキストや画像、動画、音声などを組み合わせて構成された講義(コンテンツ)を事前に受講する。その後、授業のために用意された電子掲示板システムを使って、教員や学生と質疑応答やディスカッションを行う。スマートフォン向けアプリケーションをダウンロードし、講義を聞くことも可能。

早稲田大学と海外大学の「国際セミナーin シンガポール」

App Store で無料ダウンロードし、アジア各国の大学教員の講義を聞くことができる。

早稲田大学と海外大学の「国際セミナーin シンガポール」

◎特徴

■ 学部の垣根を超えた学び
全学部の学生が履修することのできる科目として「グローバルエデュケーションセンター」が開講。政治経済学部、文学部、人間科学部などさまざまな学部から参加。

■ 反転授業形式
事前にオンデマンド講義を個別に受講し、知識を習得。実際の授業では発表や質疑応答を行い、論理的思考力を養成。

■ 異文化交流とプレゼンテーションが主軸
授業実施時間の調整が可能な時差の少ない地域の海外協定校と英語で協働。

■ 産学連携
1999年に発足した産学協同体「デジタルキャンパスコンソーシアム(DCC)」がサイバーゼミの開発、異文化交流の拡大、次世代eラーニングシステムの開発などを推進。協賛企業22社と共同で取り組む。

早稲田大学と海外大学の「国際セミナーin シンガポール」

共同授業にて。海外大学と遠隔交流中。

国際セミナー in シンガポール

開講期間中にオンライン上で学習・交流した各国の学生たちは、科目終了後の2月、授業総括の場である合宿セミナーに参加し、初対面しました。セミナーは地理的な集まりやすさと、治安の良さ、環境面での充実などを理由にシンガポールで開催されました。

「シンガポールセミナーに寄せて」

早稲田大学 遠隔教育センター所長
大学総合研究センター副所長
CCDL研究所所長
教育・総合科学学術院教授 応用言語学博士

中野 美知子 先生

2050年には世界の人口の半分が英語を話すと言われており、今後ますます多種多様な英語が受け入れられるようになるでしょう。英語はイギリス、アメリカといった国だけでなく、インドやシンガポール、フィリピンなどの国でも話されています。その国の歴史、文化、政治経済の影響を色濃く受けて、独自の発展を遂げながら世界中の国と地域で固有の英語が育まれてきました。

今日では「World Englishes」という考え方のもと、英語の多様性が認められるようになりつつあります。地域固有の英語のアクセントは、その地域では標準のアクセントなのです。グローバル時代においては「地球市民」として、世界で話されている様々な英語を理解する責務があります。

遠隔教育講座とセミナーを通して、学生にアジア各国の色々な英語に慣れてほしいと思います。そしてその英語の裏にある歴史や文化も学ぶことで異文化の理解を深め、その上で英語力、表現力、討論力を身に着けてほしいと思います。世界のどこにいても 相手を説得できる人間、問題点に自分で気づき仲間と共に解決出来るような人間に成長してくれるよう、願ってやみません。

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