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第28回 「学ぶ喜びを知ってほしい」 ~点数主義からの脱却?!~

2019.04.25

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現地校のお母さんの会話で、「うちの子、算数が苦手なの」などと言うと、「何点取れてるの?」と点数をストレートに訊かれることがあります。また、保護者面談では先生に「次のテストの目標は何点ですか」と質問されます。シンガポールではこれまで、小学校でも3年生以上のすべての学年で学期ごとに定期テストが行われてきました。小・中・高を通して成績表には科目別の点数が記載されるため、定期テスト前には仕事を数日休んで対策にあたる保護者がいたり、学校では過去問の宿題が大量に出されるなど、テストに対する並々ならぬ緊張感と点数重視の風潮が肌で感じられます。

第28回 「学ぶ喜びを知ってほしい」 ~点数主義からの脱却?!~

そうした中、「テスト重視の教育では幼いうちから勉強嫌いになってしまう」という批判が高まり、教育省は昨年「学ぶことの喜び(the joy of learning)を知ってほしい」として定期テストを順次減らしていく方針を示しました。これにより、学習単元が急に増える小学3・5年生、中学1・3年生の4つの学年では、年度の中間時点で行われる試験を廃止して定期テストは年度末のみに減らし、その代りに小テストや宿題、プロジェクトなどによる継続的な評価を行うことになったのです。

同時に発表されたのが「成績表の変更」です。これまで中学校の成績表に記載されていた、クラスや学年における「成績の順位」は記載しないこととし、また50点以下の「落第点」を強調するために点数に入れられていた「下線」も禁止されました。これらの改革が真に「学ぶ喜び」につながるものか評価は待たれますが、多くの親子にとっては朗報であることは間違いないでしょう。

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