シンガポール日本語補習授業校のご紹介
毎週土曜日の午後、日本人学校小学部クレメンティ校でシンガポー ル国内のローカル校・インター校に通う日本国籍を持つ児童・生徒を 対象に、国語と日本文化に関する授業を実施しています。同校は「国際 社会に生きる子どもの成長を促し支援すること」を目的としています。 当初は日本人会の一室で母親たち主導の手作りの学校でしたが、1994 年より日本国政府から補習授業校として認可され、1996 年にはシン ガポール政府より正式な学校として認められました。設立 20 周年を迎 え、今ではアジア唯一の大規模補習授業校となっています。
シンガポール日本語補習授業校の教育
◎補習校と家庭の連携
シンガポール日本語補習授業校(以下、補習校)は、年間授業日数が 40 日という限られた時間の 中で日本の教員免許をもつ教員を確保し、保護者の協力のもとで運営されています。メイン校(通常通っているインター校・ローカル校)で英語学習をしている子どもたちの国語力を向上させるために、補習校内では勿論のこと家庭でも日本語環境を築くように求められます。
授業は学習指導要領に沿い、漢字や国語の教科書を計画的に学習していきます。確認テストや漢字・文法・単元に関 わる補助教材や日記・作文などの宿題をこなすことで、授業数の不足分を補いながら基礎的な国語力の定着を目指します。家庭でのサポートも重んじており「家庭は第二の教室」と考えています。補習校では、当地で暮らす生徒が日頃体験できない日本の行事(入学式、子どもの日、七夕、お月見、 運動会、書き初め、節分、卒業式)も積極的に取り入れ(※)、国語の学習だけでなく日本の学校文化 にも慣れ親しむことを重視しています。 さまざまな背景をもつ日本人生徒のニーズに合わせ、駐在家庭の子どもには帰国後にスムーズに 日本の学校に打ち解けられるような素地を育成し、長期的にシンガポールに滞在する子どもには日本人としての価値観・アイデンティティを確立することを目指します。(※行事のうち、子どもの日、七夕、お月見、節分は小学1年生~3年生対象)
◎求められる生徒の国語力
同校では「日本語を学ぶ」ではなく「日本語で学ぶ」学校であることを強調しています。文部科 学省から支給される教科書を使用し、学年相当の基礎的な国語力をつけることを目的としているためです。学期中に来星するなどの子どもたちの諸事情にも対応するため、年度途中(6 月・10月)の受け入れをしており、5月と9月に 面接考査を実施しています。
◎バイリンガルの子どもたち
同校は 世界の補習校の中でも、日本人学校校舎を使用できる恵まれた環境にあります。小学校 低学年のクラスを中心に、必要に応じて担任の先生だけでなくボランティアの補助教員も入り手厚 い指導が行われています。「メイン校で頑張っている子は、補習校でも頑張れる」という先生方の励ましの言葉に応えるかのように、生徒たちはバイリンガルでありながら、国語力も伸ばそうと努力しています。
【学年】小学1 年~中 3 年
【入学金】SGD272.5 (日本人会会員) SGD545.0(非会員)
【年間授業料(税込)】月額 [小学生]SGD283.40/人 [中学生]SGD305.20/人
※教材費、および傷害保険料を含んでいます。
※3月と9月に半期(6ヵ月)分を前納していただきます。
【国際校・現地校の内訳】国際校77%、現地校23%(2023年4月現在)
【ウェイティング】なし。6月と10月のみ年度途中の編入が 可能。(但し、面接考査合格者のみ)
【全校生徒数】321 名(2024年1月6日現在)
【学 期】2学期制
※本文は2024年1月10日現在の情報です。