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小さな転倒が歯の外傷に

2021.09.16

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Kids’ Health
小さな転倒が歯の外傷に

シンガポールなど海外生活では、大理石の床やプールサイドが身近にあり、思わぬ「歯の外傷」が起こりえます。いざという時に備え、歯科医の先生にお聞きしました。

日本デンタルセンター  秋山 逸馬 先生

Q. 歯の外傷が起こりやすい年齢は?

A. 1~3歳、7~9歳は要注意

歯の外傷が起こりやすい年齢は、乳歯は1~3歳、永久歯は7~9歳です。歩き始めたばかりの不安定なヨチヨチ歩きのお子さまは転びやすく、また、さらに年齢が上がると活発に運動するため、不意な外傷だけでなくスポーツ外傷が多くなります。打つ部位としては前歯が多く、特に上の前歯に発生しやすいのが特徴です。指しゃぶり・おしゃぶりで前歯が突出しているお子さまは、ぶつけやすい傾向があります。

Q. 外傷を受けた歯はどのような経過をたどりますか?

A. 大切な経過観察

乳歯が外傷を受けると、乳歯のすぐ上に育っている永久歯も陥入などの影響が出るので注意が必要です。乳歯根が陥入すると永久歯胚という歯の芽のところで炎症が起こり、永久歯が白っぽくなったり茶色っぽくなったりと、形成が悪くなり歯の質に問題が出ます。他にも、外力が加わることで永久歯胚が押され、生える方向がずれてしまうこともあります。永久歯が生える時期が遅かったり、歯の方向がずれたりすることがありますので、乳歯だけではなく永久歯が生え変わるまで経過を見ていく必要があります。

Q. 歯の外傷の対処方法は?

A. 覚えておきたい応急処置

落ち着いて早く対処することが必要です。軽度の場合「歯科に連れていくべきか」と迷う気持ちもあるでしょう。しかし、位置が変わらなくてもヒビや破折の有無や、歯のずれがある場合は周りの骨自体を検査する必要があるので、必ず受診しましょう。また、先端が少し欠ける程度では緊急性はありません。大きく欠けた場合は、歯の保存のために適切な神経の処置を行うことが重要ですので、早目に受診することをおすすめします。永久歯の脱臼については、抜け落ちてもその歯を持っていけば植え直す「再植」という対応ができます。乳歯でも条件が良ければ再植が可能なケースもありますので、歯根を触らず乾燥しないように、牛乳や専用の保存液に入れて歯科医院に持って行きましょう。保存液がない場合は、お口の中の唾液に近い状態の液に浸したまま持って行けば、再植の結果が良好になります。

※保存液は専門機関からの取り寄せが必要です。

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