シンガポールでお子さまの幼稚園・プレスクールを探し始めると、その選択肢の多さに驚かれる方も多いでしょう。「日系園」「ローカル園」「インターナショナルスクール」と大きく3つに分けることができ、各園にもさまざまな 特色があります。
探される際は、実際に足を運び、雰囲気を肌で感じることがとても大切だと伺います。お子さまの性格やご家庭の方針にあった幼稚園・プレスクール選びに本特集をご活用いただければ幸いです。
Springでは毎年7月号(6月25日発行)で園の特色をご紹介する特集もあります。 そちらもあわせてご覧ください。https://spring-js.com/singapore/18566/
園にお問い合わせの際には「Springを見ました」と、ぜひお伝えください。
シンガポールプレスクール お役立ちマップ・リスト(幼稚園・保育園など)
<お役立ちマップ・リスト>
◎ このマップ・リストでは、プレスクール(Pre-School)、幼稚園(Kindergarden)、保育園(Child Care Centre)など、未就学児を主な対象とする半日または全日制の教育・保育期間を掲載しています。
◎ 2022年12月現在の情報をもとにしたリスト及びイメージ地図です。
◎ リストの系列園については、一部抜粋でご紹介しています。シンガポール政府の認可有無を含め、詳細は各園にお問い合わせください。
◎ 本誌掲載の記事・写真・データを無断で掲載及び複写することは法律で禁じられています。個人以外のご使用についてはお問い合わせください。
◎ 日本人学校小学部(クレメンティ校、チャンギ校)には学区がありますので、マップ上で色分けしています。学区に関わる最新情報は日本人学校ウェブサイトをご参照ください。
<お役立ちリスト>
◎ 掲載をご了承いただいた団体の情報です。詳細は直接お問い合わせください。
◎ 「日本語クラス」が実施されている園の開講曜日などは直接お問い合わせください。
◎ 保育言語の( )内は、日本語以外で選択可能な言語クラスです。年齢により開講クラスが異なることもあります。
◎ 一覧では、通常の預かり時間を記載しています。半日保育や延長保育、土曜日の開園状況については、各園に直接ご確認ください。
◎ 一覧は2022年12月現在の情報をもとに作成しています。詳細は各園にご確認ください。
<詳細は、各園のウェブサイトや本誌連載の「Inside the Pre-School」もご参照ください。>
シンガポールの幼稚園一覧はこちら
日系園・ローカル園・インターナショナルスクールにお子さまを通わせる保護者に聞きました
どのような点を重視してプレスクールを決めましたか?
実際通ってみてどうですか?
現在お子さまをプレスクールに通わせているお父さん・お母さんに園選びのこだわりや、通い始めてからのお子さまの様子を聞いてみました。
※以下は、実際に園探しをされた個人の体験談です。詳細は各園にご確認ください。 |
◆ 日本人教員・日本語クラスについて
日系園 | 日本の季節感や文化に触れながら、日本の行事や礼儀作法を丁寧に教えてもらえる点を重視しました。 |
ローカル園 | 毎日「日本語クラス」がある園を選びました。日本の伝統行事もイベントに取り入れられています。 |
インターナショナルスクール | 「日本語クラス」のあるスクールを選びました。日本人の先生との距離が近く、気にかけてくださっているため安心感があります。 |
提供:KiZroo Kindergarten
◆ 英語などの語学力について
日系園 | 英語を母語とする先生による「英語クラス」があります。ゲームや歌などを通じて楽しく英語を学んでいるようです。子どもたちが英語で発表する機会もあります。 |
ローカル園 | 基本的なコミュニケーションは英語です。お友だちとの遊びや先生方との会話を通して、自然と英語を使えるようになりました。 |
インターナショナルスクール | アメリカやイギリスだけでなく、オーストラリアやカナダなど異なる国籍の先生がいるので、さまざまな国の発音に慣れているようです。 |
提供:Kinderland Preschool
◆ 異文化体験・交流について
日系園 | 日本の行事だけでなく、当地の行事も取り入れているので、伝統衣装を着たりして楽しんでいます。 |
ローカル園 | 当地の文化や言語に触れてほしいと思い、選びました。旧正月やディパバリなど、シンガポール人の先生やお友だちと一緒に体験できているようです。 |
インターナショナルスクール | 常にダイバーシティの環境で、文化的背景が異なる先生やお友だちと過ごす中で、思考力・柔軟性が身についているように思います。 |
提供:Canadian International School
◆ 給食・おやつ・食育について
日系園 | 栄養バランスもしっかりと考えられており、おかずの数も豊富です。季節に合わせた献立を楽しみにしています。 |
ローカル園 | 子ども用のキッチンが設けられている園もあり、毎週決まった曜日にクッキングを楽しんでいます。ハラルを意識して、お豆腐や鶏肉のメニューが多いと思います。 |
インターナショナルスクール | 昼食やおやつは自宅から持参しています。日本らしいお弁当を持っていく日もあれば、サンドイッチなどを持っていく日もあります。 |
提供:Mosaic Preschool
◆ 放課後・課外プログラムについて
日系園 | 放課後に園で実施されるエンリッチメントクラス(課外授業)のサッカーや体操教室に参加しています。 |
ローカル園 | 多くの園では夕方まで基本のプログラムが実施されています。預かり時間内に習いごとができる園もあります。 |
インターナショナルスクール | ホリデー・プログラムがとても充実しています。「アート」・「STEAM※」や「スポーツ」など分野も豊富で、興味関心に合わせて通っています。 |
提供:いろは幼稚園
※STEAM:科学・テクノロジー・工学・アート・数学を融合した学び
◆ 保育時間・ホリデーについて
日系園 | 日本の幼稚園とほぼ同じ預かり時間です。長期休みも日本のカレンダーと同じなので、家族のスケジュールが合わせやすいです。 |
ローカル園 | 保育園の要素も兼ねている園が多いため、年齢が小さいうちからも可能で、預かり時間が長く柔軟です。夫婦ともに忙しいので助かっています。 |
インターナショナルスクール | 預かり時間は日本の幼稚園と同じくらいです。長期休みは長めなので、日本に一時帰国し日本の幼稚園に体験入園をすることもあります。 |
提供:Stamford American International School
幼稚園選びのチェックリスト
園見学やお問い合わせの際には、気になっている項目を事前にリストアップしておくことがおすすめです。
・保育方針 ・保育言語(日本語クラスなど) ・保育時間(半日保育、延長保育など) ・園の規模、雰囲気 ・1日のスケジュール(お昼寝時間など) ・1クラスの園児数(日本人の割合) ・日本人教員・職員の有無 ・入学金、学費、設備費、支払方法など ・長期休暇の時期 ・園バスのルートと乗車時間 ・園庭、室内プレイグラウンド、プールなどの有無 ・給食・おやつ・アレルギー対策など ・放課後プログラムの内容や料金など ・トイレトレーニングの有無 ・シャワー設備 ・イベントや保護者の参加内容 |
よくある質問にお答えします!
プレスクールQ&A
※詳細は各園にお問い合わせください。
Q. シンガポールの入園時期はいつですか?
A. 日系幼稚園は4月、ローカル園は1月が多く、またインターナショナルスクールは8月や9月など園によってもさまざまです。年間を通して入園を受け入れている園も多くあります。長期休みの時期や長さも異なりますので、予め年間スケジュールを確認することをおすすめします。
Q. 入園対象年齢は何歳からですか?
A. シンガポールには、日本の3年保育とは異なり、0歳児から6歳までを対象に受け入れている園もあります。お子さまの年齢に沿った園をお選びいただくことができます。
Q. 保育時間について教えてください。
A. 園によりさまざまですが、概ね日系園9:00~15:00、インターナショナルスクール8:30~15:30、その他の園(ローカル園含む)7:00~19:00が基本です。ローカル園では保育園の機能を兼ね、朝7:00から預かり、メインプログラムは8:00~9:00開始という園も多いようです。また、半日保育や放課後プログラムを実施している場合もあります。詳細は各園へお問い合わせください。
Q. 園のカリキュラムにはどのようなものがあるのでしょうか。
A. 国際バカロレア(IB)の幼稚園・小学校向けプログラムPYP(Primary Years Programme)や、モンテッソーリ教育、レッジョ・エミリア教育など、園ごとに教育方針もさまざまです。複数のカリキュラムを組み合わせ、独自のカリキュラムを実施している園もあります。見学の際にぜひ詳細をご確認ください。