学校・幼稚園コラム
第47回 現地校生の朝が辛い?

シンガポール公立学校の広場

シンガポールの現地校の子どもたちが、朝早くに登校したりお昼すぎに下校したりする姿を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。実は現地校の小中学校の殆どは、7時に開門して7時半には国旗掲揚の朝礼が始まり、午後1時または1時半には終わるのです。このような早朝スタートの時間割は、以前学校の多くが学年によって午前のみ、または午後のみ、という2部制に分かれていたことに由来しています。

当地では日の出の時間が一年を通じて午前7時前後と遅いため、多くの子どもたちはまだ暗いうちに家を出るのが普通です。そして午前中に30分の休み時間におやつや軽食を食べます。お昼ご飯の時間はなく、帰宅してから食べるのが一般的です。保護者や祖父母、メイドさんなどが毎日お迎えに来るため、下校時間前の学校の門には迎えに来た人たちで人だかりができ、初めて見た外国人は「何ごと?事件?」などと驚く人もいるようです。

高学年になるとキャンティーンでしっかりランチを食べ、午後3時前後から始まるクラブ活動や補習授業に参加して、夕方5時過ぎまで学校で過ごすようになります。

近年2部制の学校もなくなり、子どもの睡眠不足問題も指摘され、「始業時間を遅くするべきでは」という議論が続いています。実際、教育省では始業時間は学校ごとに自由に決めて良い、としていますが、保護者が車で送り迎えをすることも多いため、渋滞の多い時間帯になると仕事に間に合わない、などの現実的な理由を挙げて反対する保護者も多く変更する学校はごく一部に限られているようです。

2024年9月25日現在の情報です。最新情報は直接お問い合わせください。

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