早稲田アカデミー・シンガポール校 校長
塩澤 善秀先生

とりあえずやってみよう！

「周りの人が優秀に見える」「学校や塾に行きたくない」「受験のプレッシャーがある」。皆さんはそのような時、どうしていますか。私は「とりあえずやってみる」ことをおすすめします。目の前にある悩みや壁にぶち当たると、つい内向き思考になりがちですが、実は「最初の一歩」さえ踏み出すことができれば、大体のことはうまく乗り越えることができるのです。悩んでいることを一度忘れ、「とりあえず行動を起こす」ことが改善策につながると思います。

とは言え、いきなり行動を起こすことは難しいと思います。その時は、誰かに相談することが大切です。不安な気持ちなどは塾の先生や、身近な人に相談してみてください。すると、意外にも自分が考えていたことが勘違いであったり、実は先輩たちが通った共通の悩みであり、解決策のアドバイスをもらえたりするのです。

勉強も仕事と何かのプロジェクトと同じで、すぐに成果が出にくいものですが、日頃の地道な成果は、時間が経過してから必ず形になってきます。勉強のやり方さえ合っていれば、必ず成績は伸びるのです。自分を信じ、努力し続けることが大事だと思います。まずは、テストの結果で一喜一憂せず、うまくいった時は「何が良かったのか」、そうでなかった時は「何が悪かったのか」を振り返ってください。振り返り、改善点を実行することを続けられれば、次のステップへの糧になるでしょう。

保護者の方にはお子さまがテストに向けて「どれくらい頑張ったのか」「どれくらい準備をしたのか」「その結果を受けて反省したのか」など、その過程を認めてあげていただきたいと思います。努力した過程を認め、褒めてあげることが子どもたちの成長を促していきます。

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