シンガポールの幼稚園・プレスクールは「日系園」「ローカル園」「インターナショナルスクール」と、大きく3つに分けることができます。日本と比較してスクールバスが広範囲をカバーしていることが多いために選択肢も多く、迷われる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今年も皆さまの園選びにお役立ていただけるよう当特集を企画しました。最終的なご決定の際は、オープンハウスや園見学などに実際に足を運び、雰囲気や詳細を確認するのがおすすめです。お子さまの性格やお住まい、ご家庭の方針にあった幼稚園・プレスクールと出会える一助となりました幸いです。
Springでは毎年7月号(6月25日発行)で園の特色をご紹介する特集もあります。 そちらもあわせてご覧ください。https://www.spring-js.com/singapore/column/6211/
園にお問い合わせの際には「Springを見ました」と、ぜひお伝えください。
シンガポールプレスクール お役立ちマップ・リスト(幼稚園・保育園など)
<お役立ちマップ・リスト>
◎ このマップ・リストでは、プレスクール(Pre-School)、幼稚園(Kindergarden)、保育園(Child Care Centre)など、未就学児を主な対象とする半日または全日制の教育・保育機関を掲載しています。
◎ 2023年12月現在の情報をもとにしたリスト及びイメージ地図です。
◎ リストの系列園については、一部抜粋でご紹介しています。シンガポール政府の認可有無を含め、詳細は各園にお問い合わせください。
◎ 本誌掲載の記事・写真・データを無断で掲載及び複写することは法律で禁じられています。個人以外のご使用についてはお問い合わせください。
◎ 日本人学校小学部(クレメンティ校、チャンギ校)には学区がありますので、マップ上で色分けしています。学区に関わる最新情報は日本人学校ウェブサイトをご参照ください。
<お役立ちリスト>
◎掲載をご了承いただいた団体の情報です。詳細は直接お問い合わせください。
◎「日本語クラス」が実施されている園の開講曜日などは直接お問い合わせください。
◎保育言語の( )内は、日本語以外で選択可能な言語クラスです。年齢により開講クラスが異なることもあります。
◎一覧では、通常の預かり時間を記載しています。半日保育や延長保育、土曜日の開園状況については、各園に直接ご確認ください。
◎一覧は2023年12月現在の情報をもとに作成しています。詳細は各園にご確認ください。
<詳細は、各園のウェブサイトや本誌連載の「Inside the Pre-School」もご参照ください。>
シンガポールの幼稚園一覧はこちら
日系園・ローカル園・インターナショナルスクールにお子さまを通わせる保護者に聞きました!
プレスクールの「決め手」はなんですか? 実際通ってみてどうですか?
数あるプレスクール・幼稚園から一つの園を選び、お子さまを通わせていらっしゃる保護者の方はどのように決断されたのでしょうか? 園選びで重要視したポイントと、通い始めてからのお子さまの様子を伺いました。
※以下は、実際に園探しをされた個人の体験談です。詳細は各園にご確認ください。 |
◆ 英語などの語学力について
日系園 | 英語ネイティブの先生による「英語クラス」があります。毎日のお集まりで歌を歌ったり、英語で発表する機会もあるようで楽しく英語に触れています。 |
ローカル園 | 基本的なコミュニケーションは英語なので自然と英語が身についています。中国語やマレー語を話せる先生もいるので複数言語のシャワーを浴びているようです。 |
インターナショナルスクール | さまざまな国籍の先生がいるのでアメリカやイギリス、オーストラリアやカナダなど多様な国の発音に慣れているようです。 |
提供:Canadian International School
◆ 異文化体験・交流について
日系園 | 日本の伝統行事はもちろん、シンガポールの年間行事に触れられる点も魅力的でした。食べ物やクラフト制作などさまざまな方面から楽しんでいます。 |
ローカル園 | シンガポール人の先生やお友だちと一緒に旧正月やディパバリなどのお祝いを経験しています。シンガポール人のお友だちとの交流はローカル園ならではだと思います。 |
インターナショナルスクール | 多国籍のお友だちや先生と過ごす毎日の中で、「Diversity(多様性)」を肌で感じているようです。 |
提供:Coco-Ro Learning House
◆ 日本人教員・日本語クラスについて
日系園 | 帰国後もすぐ日本に馴染めるように日本ならではの礼儀作法や伝統文化・季節行事などに触れられるので選びました。日本人教員が常駐している点も安心感があります。 |
ローカル園 | 毎日ひらがな指導や読み聞かせをする「日本語クラス」がある園を選びました。外国のお友だちと日本行事を体験することもあるようです。 |
インターナショナルスクール | 「日本語クラス」のあるスクールを選びました。日本人の先生が気さくで、一定数日本人の生徒がいることも多く子ども自身も安心しているようです。 |
提供:Kinderland Preschool
◆ 給食・おやつ・食育について
日系園 | 栄養バランスが考えられた給食を毎日美味しくいただいているようです。季節行事に合わせたお楽しみメニューをいつも楽しみにしています。 |
ローカル園 | 子ども用のキッチンが用意されている園もあり、作った料理を家でも披露してくれます。ビリヤニやチキンライスなど当地らしいメニューからジャパニーズ・カレーなども出ることがあります。 |
インターナショナルスクール | 昼食やおやつを自宅から持参したり、給食をオーダーしたりしています。日本らしいお弁当はお友だちから注目されることもあるようですが、皆さまざまのようなので気楽に用意しています。 |
提供:いろは幼稚園
◆ 保育時間・ホリデーについて
日系園 | 日本の幼稚園とほぼ同じ預かり時間です。長期休みも日本のカレンダーとほぼ同じなので、家族のスケジュールが合わせやすく助かっています。 |
ローカル園 | 保育園の機能をもつ園が多いため18ヵ月頃から入園できる園が多く、預かり時間も長く柔軟です。長期休みもほとんどないので好きなタイミングで休ませています。 |
インターナショナルスクール | 預かり時間は日本の幼稚園と同じくらいです。長期休みは長めで秋休みなどもあります。休み期間に一時帰国して日本の幼稚園に体験入園をするなど充実した時間を過ごせます。 |
提供:Stamford American’s Early Learning Village
◆ 放課後・課外プログラムについて
日系園 | 放課後に園で実施されるエンリッチメントクラス(課外授業)のサッカーや体操教室に参加しています。送迎の手間が省けて助かります。 |
ローカル園 | 多くの園では夕方まで基本のプログラムが実施されているので平日に習いごとはしていませんが、保育時間内に習いごとを実施している園もあるようです。 |
インターナショナルスクール | ホリデーは長めですが、「アート」「STEAM※」「スポーツ」などのホリデー・プログラムがとても充実しています。子どもの興味関心を伸ばす良い機会になっています。 |
※STEAM:科学・テクノロジー・工学・アート・数学を融合した学び
提供:Mosaic Preschool
幼稚園選びのチェックリスト
園見学やお問い合わせの際には、気になっている項目を事前にリストアップしておくことがおすすめです。
・保育方針
・保育言語(日本語クラスなど)
・保育時間(半日保育、延長保育など)
・園の規模、雰囲気
・1日のスケジュール(お昼寝時間など)
・1クラスの園児数(日本人の割合)
・日本人教員・職員の有無
・入学金、学費、設備費、支払方法など
・長期休暇の時期
・園バスのルートと乗車時間
・園庭、室内プレイグラウンド、プールなどの有無
・給食・おやつ・アレルギー対策など
・放課後プログラムの内容や料金など
・トイレトレーニングの有無
・シャワー設備
・イベントや保護者の参加内容
よくある質問にお答えします!
プレスクールQ&A
※詳細は各園にお問い合わせください。
Q. シンガポールの入園時期はいつですか?
A. 日系幼稚園は4月、ローカル園は1月が多く、またインターナショナルスクールは8月や9月など園によってもさまざまです。年間を通して入園を受け入れている園も多くあります。長期休みの時期や長さも異なりますので、予め年間スケジュールを確認することをおすすめします。
Q. 入園対象年齢は何歳からですか?
A. シンガポールには、日本の3年保育とは異なり、0歳児から6歳までを対象に受け入れている園もあります。お子さまの年齢に沿った園をお選びいただくことができます。
Q. 保育時間について教えてください。
A. 園によりさまざまですが、概ね日系園9:00~15:00、インターナショナルスクール8:30~15:30、その他の園(ローカル園含む)7:00~19:00が基本です。ローカル園では保育園の機能を兼ね、朝7:00から預かり、メインプログラムは8:00~9:00開始という園も多いようです。また、半日保育や放課後プログラムを実施している場合もあります。詳細は各園へお問い合わせください。
Q. 園のカリキュラムにはどのようなものがあるのでしょうか。
A. 国際バカロレア(IB)の幼稚園・小学校向けプログラムPYP(Primary Years Programme)や、モンテッソーリ教育、レッジョ・エミリア教育など、園ごとに教育方針もさまざまです。複数のカリキュラムを組み合わせ、独自のカリキュラムを実施している園もあります。見学の際にぜひ詳細をご確認ください。