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受験期だからこそ「予防接種」を活用しましょう

Kids' Health
~キッズメディカルの常識~

日本メディカルケア 河野 有香 医師
2018年1月に来星し、日本メディカルケアにGPとして着任。小6になる子はサッカーが大好き。

Spring読者の皆さまは、「予防接種」の実施時期についてはよくご存知でしょう。今回は、その「予防接種」について、特に「受験」を控えたお子さまとそのご家族の予防接種プランについて、お話しします。試験当日は万全の体調で臨み、日頃の成果を存分に発揮したいものです。そのためにも「予防接種」を活用して、予防できる病気は事前に防ぎましょう。接種に関しては、健康状態や受験地、予算などによって変わりますので、詳細は個別にご相談ください。

<1> 定期接種の項目が全て接種できているか、母子手帳で確認しましょう。

接種もれがある時は、接種スケジュールを検討しましょう。

◎ 日本で推奨される予防接種
<0歳まで>
Hib、肺炎球菌、B型肝炎、四種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)、BCG

<~20歳まで>
Hib、肺炎球菌、B型肝炎、ロタウイルス、ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ、BCG、麻疹、風疹、水痘(みずぼうそう)、日本脳炎、HPV

<60~65歳以上>
インフルエンザ、肺炎球菌(23価)

◎ シンガポールで推奨される予防接種
<0歳まで>
BCG、B型肝炎、ジフテリア・破傷風・百日咳、ポリオ、インフルエンザB型、はしか(麻疹)・風疹・おたふくかぜ、肺炎球菌、ヒトパピローマウィルス(HPV)

<18歳以上>
インフルエンザ、肺炎球菌、ヒトパピローマウィルス(HPV)、ジフテリア・破傷風・百日咳、はしか(麻疹)・風疹・おたふくかぜ、B型肝炎、水痘(みずぼうそう)

ご注意!
予防接種のスケジュールは年代によって変更になっている場合があります!

麻疹
2005年までは1回のみ任意接種が推奨されており、十分でない場合があります。2回接種していなければ、2度目の接種をおすすめします。

<2> 定期接種以外で必要な予防接種について、接種を検討しましょう。

インフルエンザ
シンガポールは、北半球・南半球どちらの影響も受けやすいため、半年ごと※に接種し「発症と重症化の予防」をおすすめします。
※毎年10月に北半球、4月以降に南半球で流行が予測される型のワクチンが流通します。両者が同一の年もありますが、一部変更される年もあります。

おたふくかぜ(ムンプス)
シンガポールでは小児に推奨されていますが、日本では定期接種に含まれません。

A型肝炎
シンガポールではリスクは低いと言われていますが、意外と見かけますので接種をおすすめしています。

狂犬病
シンガポールではリスクは低いですが、周辺の東南アジアの国では確実にリスクがあります。発症すればほぼ100%死亡してしまう病気ですので、旅行の予定のある人は接種しておくことをおすすめしています。

デング熱
シンガポールでは、過去に感染の診断がある、または感染が定かでない場合は、抗体検査をした後に接種でき、重症化を防ぐことができます。なお、感染歴のない方は感染時の重症化の可能性があるので推奨されていません。

受験期のお子さまだからこそ、「予防接種」を効果的に活用し、重症化を防ぐことで、受験本番に全力を出しきる環境づくりのお手伝いができればと思っています。
詳細は、当院にお問い合わせください。

NMC
日本メディカルケア

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