そもそも「正しい歯磨き」はできている？

皆さんは「歯磨き」に自信がありますか。親御さんであれば、お子さんが上手に歯磨きできているかも気になることでしょう。歯科クリニックでは、歯科医師、歯科衛生士などの専門家がその人にあったブラッシング指導（TBI：teeth blushing instruction)を行うことができます。
定期的に歯科検診に行かれている方もいらっしゃるでしょう。しかし、歯科検診はあくまで「現状のお口の状態を検査する」もので、通常TBIは含まれません。予め希望されれば検診と同時にTBIをすることもできますので、ぜひ一度「正しい歯磨きができているか」を確認してみましょう。

小さい子でも「デンタル・フロス」は使うべき？

デンタル・フロスは「歯ブラシより大事」と言われるほど大切です。乳歯が数本でも生えてきたら、積極的にフロスを使用するようにしましょう。虫歯の発生しやすい歯間部は歯ブラシの毛先が届かないため、フロスによる清掃が不可欠です。

「電動歯ブラシ」は子どもでも大丈夫？

多くの研究では、電動歯ブラシは歯の表面を傷つけず、虫歯の原因「プラーク」を除去する効果が高いことが証明されています。電動歯ブラシでは汚れが落ちない感覚があるかもしれませんが、実は歯磨きが苦手なお子さまや高齢者には適しているのです。ただし、「電動歯ブラシの使用＝歯磨きの時間を短縮して良い」ということにはなりません。電動であっても、歯を磨く時間は基本的に通常の歯ブラシと変わりません。最近では、磨く部位や時間を指示してくれるスマホアプリもあります。お子さまでも面白く取り組めるので、歯育（しいく）にも良いでしょう。

おすすめの歯ブラシは？

毛先が細く、柔らかめの歯ブラシがおすすめです。「プラーク」は粘りがあるため、歯ブラシの毛先が硬いと弾いてしまいます。フッ素入りうがい薬なども購入できますので、クリニックや薬局などで相談してみましょう。

日本デンタルセンター
北原 信也 先生

日本大学・昭和大学歯学部客員教授
TEAM 東京ノブレストラティブデンタルオフィス総院長
1976年シンガポール日本人小学校卒業

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※2020年9月25日現在の情報です。最新情報は各機関に直接ご確認ください。