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専門家の声 Specialist

笑顔になれるコラム

vol.7 「子どもの第二言語習得のプロセス」

2016.11.25

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古今東西、子育ての悩みは尽きません。特に海外では、海外ならではの環境も加わり、悩みは深くなりがちです。Springでは、これまで当地で数多くのご家族を見守り、支えてきた専門家の方からの温かいメッセージをお届けしています。

いろは幼稚園 園長 Ms. Eileen Chan

いろは幼稚園 園長 Ms. Eileen Chan

グローバル化が進み、子どもを連れて海外へ移動するご家族も増えています。その際に直面するのは、現地の人々とのコミュニケーションの難しさです。 大人であれば、外国語が不自由なために、もどかしさ・恥ずかしさを痛感する方もいらっしゃるでしょう。

しかし、子どもの感じ方は大人とは異なります。子どもは生まれながらにして言語を学ぶ準備が出来ています。幼児期は「臨界期」と言われ、 脳が多言語を自然に吸収できる時期にあたります。

新しい言語習得の過程では、大人と違う子ども独特のプロセスがあります。成長の過程の子どもたちは、嗅覚・感覚・視覚・触覚を使い、実際に体験することで新しい世界を理解していきます。活発に動き回り多くの失敗も経験します。言語においても同じなのです。文法でも語彙でも、どんどん使い間違いも経験をすることで、身についていきます。この試行錯誤を温かく見守りこどもたちの可能性を信じて援助をしてあげましょう。

子どもたちの語学習得では、質の高い良文に触れさせ好奇心をかき立て、興味を引くことが一番の近道です。子どもは日常生活の中だけでも十分に言葉を吸収していきますが、日常会話以上の学問的な英語を身につけさせるためには、文法やフォニックスをしっかり学び、算数や科学、芸術・音楽などを英語で学習できる環境に置くことが大切でしょう。

第2言語を習得するために大切な要素の一つとして「家族のサポート」があげられます。保護者が読み聞かせをすると、子どもは「応援してもらっている」 と感じ、新しい言語を抵抗なく、受け入れることができます。さらに子どもの話にしっかり耳を傾け、家族が興味を示して共に喜んだり共感したりすることで、子どもはバイリンガルの道を確実に歩んで行けるのです。

世界では、二つの言語を学ぶ子どもたちが確実に増えています。子どもが母語ともう一つの言語を学ぶプロセスは、大人とは違うことを認識し、子どもの日々の小さな成長をその都度心から喜びましょう。

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