海外生・帰国生へのヒント
大妻中野高等学校2年 下條遥香さん「今ある環境を大切に」

充実したシンガポールでの生活

小学校1年生の8月にシンガポールに渡り、日本人学校小学部チャンギ校に編入しました。当時の私は人見知りで、どちらかというと消極的な性格でした。海外へは自ら進んで行きたいとは思っていなかったこともあり、現地での生活は、毎日学校に行くことだけで精一杯でした。学校は、外国人に慣れていなかったことから、インターナショナルスクールではなく日本人学校を選択しました。

日本人学校の英語の授業は、少人数制の習熟度別クラスでネイティブの先生との会話などが週数回あり、音楽や水泳はイマ―ジョンプログラムで、現地の先生による英語での授業が行われるなど、英語に触れる機会がとても多くありました。多国籍国家のシンガポールならではのさまざまな国の行事もあり、いつの間にかとても充実した毎日になっていました。

大妻中野高等学校2年 下條遥香さんbr /「今ある環境を大切に」
シンガポール チャンギ校にて 妹と

 

低学年のころは英語が上手に話せず、街中では自分の知っている限りの英語をジェスチャーで伝えたこともありました。その後、塾のネイティブの先生と積極的に話をしたり、施設を英語で見学するツアーに参加するなどして英語力をつけていきました。

また、5年生の時の野外活動では、ネイティブのインストラクターが説明してくれる英語を必死に聞き取りながらアクティビティに参加しました。みんなでキャンプファイヤーをしたり、チームで料理を作るなど協力し合ったことが非常に思い出深いです。

日本への帰国

一時帰国中にいくつかの学校を見学しました。その中でも帰国生が多いことや英語にも力を入れていること、校舎が綺麗で、生徒たちの明るい挨拶やお話を伺った先生が優しかったことなどが印象に残り、大妻中野を志望しました。現在は妹も入学し、姉妹で通っています。

大妻中野高等学校2年 下條遥香さんbr /「今ある環境を大切に」
大妻中野 クッキング部で活躍

 

大好きなシンガポールを離れることは、とてもつらいことでした。日本に帰国後も中学受験のために、英語や英検の勉強を続けました。また、テレビで海外のドラマを見る時には音声を必ず英語にしたり、時間さえあれば英語のニュースを聞くようにして英語力を保持しています。現在は帰国生クラスを経て、グローバルリーダーズクラスで日々努力しています。今は、フランス語にもとても興味を持っています。大妻中野ではフランス人の留学生たちとの交流が深く、フランス語は非常に身近に感じる言語の1つです。

短期留学では、シンガポールでの生活の経験が大いに活かされました。英語が話せることで自分の気持ちに余裕を持って楽しく過ごすことができました。将来は英語を使って海外で働きたいと考えています。

海外で生活をしている皆さんへ

海外にいる間に、ぜひ英語をたくさん学んでください。たとえ日本でネイティブの先生に英語を習ったとしても、普段街中で見聞きするのは日本語です。しかしシンガポールでは、一歩外に出れば恵まれた英語環境があります。英語を見聞きでき、話す機会もあるその環境は、大変貴重で素晴らしいと思います。私は、帰国して改めてその尊さを感じています。

お母さまより

本人の希望もあり日本人学校に進み、充実した日々を送ることができました。大妻中野ではインターナショナルスクール出身のお子さんも多く、良い刺激を受けているようです。海外生活では迷うこともあるかと思いますが、選択した道を信じ、その土地ならではの貴重な体験を楽しみながら視野を広げていただきたいと思います。

※大妻中野中学・高等学校に関する情報はこちら
https://spring-js.com/japan/3619/

『海外生の今』バックナンバー
https://spring-js.com/global/global02/kaigaisei/

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