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海外生の今 ~海外で教育を受けた子どもたちの「今」 ~

関西学院大学 国際学部3年 渡辺 未央 さん「日本人とも外国人とも、縁を大切に」

2013.02.09

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英語、そして外国の友人との出会い

 母が教えていた英会話教室で幼稚園の頃から英語を学習していたので、早い時期から英語と触れており、外国への憧れもありました。そのためか、シンガポールへ引っ越す時は不安よりも期待の方がずっと大きかったです。
 
シンガポールでは、学校でも現地の学生との交流の機会に恵まれました。ホームステイや懇親会、部活動での親善試合などを通して、「日本」に興味を持つ人々は人種に関わらずたくさんいる、と感じました。 高校2年生の時、シンガポールの学生を高校が受け入れるというプログラムがあり1週間一緒に授業を受けました。図や英単語を用いて日本史の授業を説明すると、「とても分かりやすかった」と嬉しそうに言われ、私も嬉しくなりました。
 
学外の英語教室では、ベトナム人、タイ人と学ぶ機会もありました。いろいろなアジアの国の人と関わったことは、まさに多民族国家であるシンガポールだからこその機会だったと思います。後に大学で留学生の日本語支援や国際交流などに積極的に参加するようになったのは、その時の経験がきっかけとなっています。

シンガポール 高校の軽音楽の仲間と

早稲田渋谷シンガポール校かインター校か

 中学3年でシンガポールに引っ越した当時、日系の進学塾に通いながらインター校も見学し、進路で大いに迷いました。同じ年齢の頃にアメリカンスクールへ進学し、帰国子女であった母が「日本人としての基盤が大切だ」と言ってくれたことで迷いが晴れ「日本人として日本の高等教育を受けたい」という思いから、最終的に早稲田渋谷シンガポール校への進学を決めました。海外経験の豊富な周囲の学生と比べると英語力が乏しかったので、受験勉強では英語で苦労しましたが、英語力を高める機会になったと思います。

寮生活で学んだこと

 高3の時、両親が仕事の都合で帰国することになり、寮での生活を始めました。親元を離れるのは初めてだったので、戸惑いも多かったです。初めて自室で一人で食事をとる際には困惑しましたし、親のありがたみを改めて感じました。でも、学校行事が多く、テニス部と軽音楽部にも所属していたので、語り尽くせないほどの楽しい思い出ができました。
 大学進学後にイギリスへ語学留学した際も寮での共同生活や体調管理などにおいて、シンガポールの経験が良く活かされたと思います。

充実した大学生活

 関西学院大学は、地元・関西にある大学ということもありすんなり馴染むことができました。在籍する国際学部は私が入学した年に新設された学部で、教授と学生との距離が近いうえ、留学生や向上心のある学生が多く非常に恵まれた学習環境です。大学の課題で忙しくもありますが、写真部の部長として部員70人と共に創作活動や写真展の運営にあたり、よき友人に恵まれたことが何よりの財産です。これからの就職活動では、国外も視野に入れ活動したいと考えています。

シンガポールの皆さんへ

 学生の方は、日本での学校生活に憧れることもあるだろうと思います。無駄なことは何もありませんから、出会った人との縁を大切にして前向きに日々過ごしてください。シンガポールにいる当時、日本の友人が送ってくれた手書きの手紙が励みになりました。皆さんを応援してくれる日本の友人もいることを忘れないでください。

お母様より

 総じて快適なシンガポール生活でしたが、進学に関しては悩みました。「インター校にするか早稲田渋谷シンガポール校にするか」、「親と共に帰国するか卒業まで寮に入るか」、「大学は関西に帰るか東京にするか」、その都度真剣に考えて決めたはずですが、「これで良かったのか」とふと思ってしまうような迷いの多い4年間でした。帰国して2年半が経ち、今の娘を見てそれらの選択に間違いはなかったと確信しています。日本人としてのアイデンティティーをしっかり持ちながら異文化を柔軟に受け入れることができる娘のバランス感覚の良さはシンガポールで培った長所の一つと言えると思います。

※本文は2013年1月10日現在の情報です。

関西学院大学 国際学部3年 渡辺 未央 さん

2006年4月〜2007年3月 シンガポール日本人学校中学部
2007年4月〜2010年3月 早稲田大学系属 早稲田渋谷シンガポール校
2011年3月〜8月 イギリスにて語学留学

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