はじめに
現在小学校で使用されている学習指導要領は、2年間の移行期間を経て、平成23年度(2011 年度)から完全実施されています。教科書も一新され、本校においても新しい教育課程に基づく指導が展開されています。今回の改訂では、「ゆとり教育」への批判と相まって、学習内容と学習時間の増加が大きく取り上げられました。しかし、実はそれ以上に重要なことが示されています。それは、「言語活動の充実」というものです。 今回の改訂で、第1章総則に「児童の発達段階を考慮して、児童の言語活動を充実する」と明記されています。具体的には学年ごと国語科の内容に指導事項として示されていますが、第1章総則に記されているという意味は、その内容をできる限り各教科等で取り入れていくと解釈すべきです。 各教科等での言語活動は、大まかにまとめますと、【記録】、【要約】、【説明】、【論述】、などといったものが考えられます。 そこで、本校でも本年度の研究をこの点に絞り、授業改善を図ろうとしているところです。授業にどのように「言語活動の充実」が取り入れられようとしているか、授業の設計図ともいうべき「指導案」のほんの一端を紹介します。授業の実際
