近年、日本では「リベラルアーツ」が注目されるようになりました。現在のコロナウィルス感染拡大や気候変動など、グローバル化する世界が直面する問題は、多角的な視点と多くの専門性を結集しなければ解決できません。そのため、従来の学問の枠組みを超え新しい視点をもたらす学び、「リベラルアーツ」が必要であると言われています。
リベラルアーツ教育は世界各国の大学で実践され、日本の大学でも広がりを見せています。今回Spring編集部では、「リベラルアーツ」の概要と日本の大学における取り組みを取材しました。
◆ 「 リベラルアーツ」とは何か?
「リベラルアーツ」はラテン語「Artes Liberales」を語源とし、「国家・政治からの影響を受けず、自由で制限のない教育」という意味があります。その歴史は古代ギリシャまでさかのぼり、欧州の大学に受け継がれ、言語に関する三科「文法」「修辞学」「論理学」と数に関連した四科「算術」「幾何」「音楽」「天文学」が教えられていました。長い歴史を経て17世紀頃には米国にも伝播し、「自らを自由に開放する学問」として「リベラルアーツ」が取り入れられてきました。現在米国は600以上のリベラルアーツを専門とする単科大学を有し、リベラルアーツ教育が最も発達した国として知られています。
一方、英国などの欧州では、入学当初から専門分野を深めて学位を取ることが一般的です。昨今では欧州でも大学におけるリベラルアーツの重要性が再認識され、伝統ある大学でリベラルアーツ教育を再び取り入れる動きが出てきました。
◆ 日本の大学における「リベラルアーツ」
日本の大学は英国などと同様に、大学入学時から学部を決めて専門分野を学ぶ形が主流でした。戦後リベラルアーツ教育を専門とする大学や学内に教養学部が開設され、最近ではリベラルアーツ教育を独自の形で導入する大学も増えてきました。一般には、リベラルアーツを「教養」と訳しますが、日本の大学で広く導入されている一般教養とは一線を画す概念である点に留意が必要です。「リベラルアーツ」とは科目・分野の垣根を超えた「学び方」であり、各分野を関連づけた「思考プロセス」として捉える必要があります。
では、日本の大学では現在、どのように取り組まれているのでしょうか。主な大学の一覧とともに、各大学の取り組みをご紹介します。
日本の主な大学リスト(50音順)
※2020年11月現在、Spring調べ。
大学名 | 学部またはプログラム名 | |
国公立 | 岡山大学 | グローバル・ディスカバリー・プログラム |
お茶の水女子大学 | 全学部(文教育学部、理学部、生活科学部) | |
国際教養大学(公立) | 全学部(国際教養学部) | |
東京工業大学 | 全学部 | |
東京大学 | 教養学部 | |
私立 | 桜美林大学 | リベラルアーツ学群 |
神田外語大学 | グローバル・リベラルアーツ学部(GLA)※2021年4月開設 | |
国際基督教大学(ICU) | 教養学部(College of Liberal Arts) | |
上智大学 | 国際教養学部(Faculty of Liberal Arts) | |
聖心女子大学 | 現代教養学部 | |
東京女子大学 | 現代教養学部 | |
同志社大学 | 国際教育インスティテュート国際教養コース(ILA) | |
法政大学 | GIS(グローバル教養学部) | |
山梨学院大学 | International College of Liberal Arts(国際リベラルアーツ学部) | |
立教大学 | Global Liberal Arts Program(GLAP) | |
立命館アジア太平洋大学(APU) | 国際経営学部、アジア太平洋学部 | |
立命館大学 | グローバル教養学部 | |
早稲田大学 | 国際教養学部(School of International Liberal Studies(SILS)) |
◆ 世界の潮流:米国を中心に発達した「リベラルアーツ」
「リベラルアーツ」は米国を中心に発達してきました。米国の4年制大学には「リベラルアーツ・カレッジ(Liberal Arts College)」と呼ばれる単科大学と、総合大学(University)があります。総合大学の場合でも、2年間のリベラルアーツを経てから専門性を深めることが一般的です。コロンビアやハーバードなど著名な大学も、リベラルアーツの大学として始まりました。
リベラルアーツ・カレッジでは、大教室での講義という形ではなく、教授が学生とともに議論を交わし深く関わり合うことで「科学」「言語」「歴史」「数学」「芸術」「哲学」などの分野を探究していきます。「リベラルアーツが目指すのは、どのような環境でも生き抜ける力と誰とでも関わり合える柔軟性を兼ね備え、新しい分野に挑戦する学習姿勢を身につけることである」と、米国大学の公的情報提供機関Education USA※の Olivia Ding氏は語ります。
※米国務省・教育文化局の支援を受け、アメリカへの大学・大学院留学に関する情報やアドバイスを提供している機関。
世界各国に大使館などと連携し事務所を構える。今回取材したのはシンガポール事務所。
「リベラルアーツ教育」を提供する大学に聞きました。
<国公立大学>
お茶の水女子大学
学部
全学部(文教育学部、理学部、生活科学部)。
リベラルアーツのテーマ:「生命と環境」「色・音・香」「生活世界の安全保障」「ことばと世界」「ジェンダー」。
特徴
● 現代世界を読み解く「鍵」となる5つのテーマ(生命と環境、色・音・香、生活世界の安全保障、ことばと世界、ジェンダー)に沿って、講義、討論、発表、演習・実験・実習を組み合わせた系列科目群から構成されている。
● 学部や学科を問わず自由に選択でき、1年次から5つの系列に係わる多様な問題について、自然科学・人文科学・社会科学の3つの角度から多角的かつ体系的に学ぶことができる。
● リベラルアーツの系列科目群を体系的に学ぶことで、文系、理系の領域を横断した視野を獲得するとともに、教養教育と専門教育を結びつける能力を養う。
入試形式・出願/入試時期
新フンボルト入試出願時期 : 文系9月、理系10月
新フンボルト入試 : 9月~11月
一般選抜出願時期 : 1~2月
学部 一般選抜 : 前期2月、後期3月
参 照:http://www.ao.ocha.ac.jp/index.html
<<大学からのメッセージ>>
「21世紀型文理融合リベラルアーツ」を軸に複合的な視野を養い、専門教育課程では、「複数プログラム選択履修制度」を軸に、各自の興味・関心に応じて2~3種類のプログラムを選択することで、専門を深めるだけでなく、異なる分野へ発展させることも、学際領域へ踏み込むこともできる教育体制をとっています。
東京大学(教養学部)
学部
教養学部
1~2年次は東京大学全入学者対象:リベラルアーツの基礎科目(文化系・理科系)と総合科目、主題科目など。
3年次から教養学部に進学した者対象:文系学科教養学科、文理融合学科学際科学科、理系学科統合自然科学科など。
特徴
● 日本の総合大学では唯一、すべての学生が1・2年次に教養学部に属してリベラルアーツを学び、そのうえで進学先の学部を決定。さらにリベラルアーツを学びたい場合は、そのまま教養学部に進学。
● 1年次から第一線で活躍する研究者が直接講義を担当し、最先端の知に早い段階から触れることができる。
● グローバル社会をリードする人材を育成するための制度を整備(「トライリンガル・プログラム」など)。
入試形式・出願/入試時期
一般入試、外国学校卒業生特別選考など。
一般入試出願 : 1月~2月 入試 : 2月
参 照:https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html
<<学部からのメッセージ>>
科学技術のめざましい発展の一方で、環境問題や地域間格差、社会や経済の不安定化など、グローバルな問題が今日の世界では山積みです。本学では、個々の学生が知力を高めながら、こうした問題に対して多様な人々と協働して解決していくことができる「知のプロフェッショナル」の育成を目指しています。そのためには多様な学生がともに切磋琢磨する必要がありますので、全世界から多様な学生が集まることを願っています。
※東京大学教養学部からの回答をもとに作成。
東京工業大学
学部
全学部。
「教養コア学修科目」として、自己発見と動機付けを行う東工大立志プロジェクト、志をもとに将来展望を描く5,000~10,000字程度の文章を書き上げる教養卒論、リーダーシップ道場(修士課程)、学生プロデュース科目(博士後期課程)。
※本学ではリベラルアーツ関連学位を取得できません。
特徴
● 学士課程から博士後期課程まで、専門分野を軸として東工大流のリベラルアーツ必修科目を学ぶ。
●「 社会性」「人間性」「創造性」を兼ね備えた「志」ある学生の育成。
● 正解を探すのではなく、自らの人生への問いを立てることを学ぶ。
入試形式・出願/入試時期
一般入試、推薦入試、AO入試など。
出願 : 推薦・AO12月、一般1~2月
入試 : 2月・3月
参 照:https://admissions.titech.ac.jp/admission/college/date.html
<<大学からのメッセージ>>
海外生の皆さんには、日本在住の日本人が普段経験していないであろう、世界各国で感じていること、それを日々克服していることに敬意を表します。違いがあることを理解できることは、将来皆さんが日本もしくは世界各地で活躍するうえで非常に大切だと思います。本学で強調していることは、どの局面においても「多様性」を重んじようということ、そして人種や宗教・文化などの「多様性」を受け入れる「寛容性」を持ち、多様性の中で切磋琢磨するため「協調性」を身につけることです。皆さんにもこのキーワードを意識して、本学に多様な視点と発想をもたらしていただきたいと思います。
◆世界の潮流:アジア諸国でも裾野を広げる「リベラルアーツ」
「リベラルアーツ」はアジア諸国でも注目されています。2011年には、シンガポール初のリベラルアーツ・カレッジであるYale NUSが開学しました。同学は、米国の名門イエール大学とアジアの大学ランキングでトップクラスの※シンガポール国立大学(NUS)が共同で運営しています。同学はアジアにおける「リベラルアーツ」を牽引すべく、「自然科学、社会科学、人文学の土台を築きながら自分の専攻(メジャー)を選択し、学際的なアプローチで深く学びます。どの学問も互いに関連していることを知り、幅広い視野と思考を実現することを目指しています」(Yale NUSアドミッションズ部長Laura Severin氏)。世界におけるアジアの重要性が増す中で、アジアの発想を含んだ「リベラルアーツ」は大きな意義をもたらすでしょう。現在同学には約1,000名の学生が学び、14名の日本人学生も在籍しています。
※英国の高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」が発表する「アジア大学ランキング2020」では、NUSは3位。1位、2位は中国の精華大学、北京大学、7位、12位には東京大学、京都大学がランクインしている。
<私立大学>
桜美林大学
学部
リベラルアーツ学群
入学時に「人文」「社会」「自然」3つの領域から一つを選択。
学生はメジャー(主専攻)と、それとは別領域に属するマイナー(副専攻)を選択。
特徴
● 4領域30のプログラムから学問を掛け合わせ、自分だけの学びをデザイン。
● 多彩な学問を通じて社会に貢献する、国際性を有した「自立した学習者」を育成。
入試形式・出願/入試時期
総合型選抜(帰国生徒枠あり)、学校推薦型選抜、一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜、留学生特別選抜、社会人選抜、編入学者選抜
出願 : 総合型・学校推薦型・留学生特別(10・11・12月)
一般・大学入学共通テスト利用(1・2月)
入試 : 2・3月
参 照:http://admissions.obirin.ac.jp/entrance_exam_guide/
<<大学からのメッセージ>>
本学のリベラルアーツ学群は、自らの興味や関心に応じて各分野の専門性を深く学ぶと同時に、幅広い学問に触れることで一つの専門の枠に捉われない自由な学際的思考や身近な社会課題を解決する力を身につけることをめざしています。2021年4月より新しいカリキュラムを導入し、現代社会において複雑な問題の解決に取り組めるプログラムを新たに開設。また、リベラルアーツ学群の分野だけでなく、他学群の専門分野も横断的に学ぶことができ、皆さんが海外で培った多様性が更に深まる環境にあります。本学の入試制度には総合型選抜(帰国生徒も対象)があり、海外在住の方でも受験可能です。
国際基督教大学(ICU)
学部
教養学部(1学部制)。
メジャー(専修分野)として31分野:「文学」「言語学」「物理学」「心理学」など伝統的な学問分野から、「アジア研究」「開発研究」「環境研究」など地域研究型や問題解決型の学際的な分野まで。
特徴
● 日本初の4年制リベラルアーツ・カレッジとして、文系・理系の垣根を超え、人文科学、社会科学、自然科学にわたる幅広い学びを実践し、自身の専門性を深めていく。
● 少人数教育。教員一人当たりの学生数は1:19。多くの授業が講義形式ではなく、グループワークやディスカッションが中心となり、授業は日英バイリンガル。日英両語の運用能力が全学生に求められる。
● 多様性。学生の出身国は55ヵ国にも及び、異なる文化、関心、価値観を受容しながらともに学ぶ環境。
入試形式・出願/入試時期
主に外国の教育制度で学んだ方を対象(ユニヴァーサル・アドミッションズ)
4月入学帰国生入試(日本語による選考)
4/9月入学書類選考(英語による書類選考) ※試験/面接なし
出願 : 4月入学帰国生入試 8月
4月入学書類選考 8~10月
9月入学書類選考 1~3月
入試時期 : 4月入学帰国生入試 9月
参 照:https://www.icu.ac.jp/admissions/undergraduate/exam/
<<大学からのメッセージ>>
自分と異なる価値観の人々や異文化に触れられるというだけでなく、「世界中の意欲的な人々」があなたの仲間になって、ともに学ぶ…。そこで得られる経験と、あなた自身の成長を想像してみてください。
関連記事「文理を越えて自由に学ぶ、ICUのリベラルアーツ」 https://spring-js.com/japan/7288/
法政大学
学部
GIS(グローバル教養学部)
英語によるリベラルアーツ教育
特徴
● ディスカッションから論文執筆まで、多様な専門科目を全て英語で実施。
● 徹底した少人数制で学ぶ、自由な発想と思考力を育む世界標準のカリキュラム。
● 多様性を重視し、学際的教養とコミュニケーション力を身につけた「真の国際人」を育成。
入試形式・出願/入試時期
一般選抜・総合型選抜(自己推薦)
出願: ① 4月入学:推薦10月、一般1月 ② 9月入学:推薦3月
入試: ① 4月入学:推薦12月、一般1~2月 ② 9月入学:推薦5月
参 照:https://nyushi.hosei.ac.jp/
<<大学からのメッセージ>>
複雑化した現代社会において、地球規模の問題や文化現象を考えるには、領域横断的な分析や高度な専門知識と英語によるコミュニケーションが欠かせません。GISでは少人数で行われるリベラルアーツ教育のもと、人文・社会科学・ビジネスなどさまざまな分野で専門科目を英語で学び、学際的な視座に立った最新の理論と知見を身につけます。法政大学市ケ谷キャンパスでは、新たなキャンパス中央広場が2021年1月に完成予定。新しい環境で、多様なバッググラウンドを持つ友人や教授陣から刺激を受けながら、一緒に未来をつくっていきましょう。
立命館大学
学部
グローバル教養学部。
---オーストラリア国立大学(ANU)とのデュアル・ディグリー・プログラム---
Cosmopolitan Studies(文化研究・地域研究)、Civilization Studies(歴史研究・社会理論)、Innovation Studies(経営理論・科学技術論)を中心に7つの科目群で構成。
特徴
● 世界のトップ大学ANUと立命館大学の2キャンパスで学び、2つの学位取得へ。
● 未来をリードする課題発見力・解決力を養う次世代型リベラル・アーツ。
● 日本人学生と留学生がともに暮らすオンキャンパス寮。
入試形式・出願/入試時期
4月入学 : AO英語基準入試(①6月 ②8~9月)、帰国生入試(8月)、AO選抜入試(①9月 ②11月)
9月入学 : AO英語基準入試(①10月 ②12~1月 ③2~3月)
参 照:http://www.ritsumei.ac.jp/gla/admissions/
<<大学からのメッセージ>>
ANUは世界大学ランキングでも上位に位置し、Politics and International Studies の分野では世界第10位です。このデュアル・ディグリー・プログラムでは、21世紀のグローバル市民に求められる幅広い教養を立命館大学で身につけ、卓越した研究力を誇るANUでアジア太平洋地域についての知識を深めます。国際的なスケールで展開する企業でのインターンシップを通じ、グローバルな舞台で活躍する力を養います。世界の大学と日本の大学の両方で学ぶ、新たな時代に。世界につながるあなたの未来は、立命館大学のキャンパスから始まります。
在学生の声
東京工業大学
林 愛彩香さん
Q1. 「リベラルアーツ」を学んでの感想は。
東工大のリベラルアーツ教育を通じて、この学びの下準備は大変でありながらも、それが重要だということを学びました。
Q2. 最も印象的な学びは。
TA(Teaching Assistant)の経験が印象的です。主な仕事は、学部一年生のリベラルアーツ科目に参加し、少人数での議論のサポートでした。
TAを始めたばかりの頃は、議論を円滑に回すための技術を身につけようとしていましたが、議題に上がっているテーマに関して、背景などをしっかり理解していなければ、深い議論に導くことが困難であると分かりました。
Q3. 将来の進路への影響は。
「リベラルアーツ」での学びを通して、一つひとつのことを丁寧に学ぼうとする姿勢が身につきました。どのような進路に進もうとも役立つと感じています。
桜美林大学
八木 弘嗣さん
Q1. 「リベラルアーツ」を学んでの感想は。
一年次より幅広い専門科目の分野を学ぶことができたため、本当にやりたいことを見つけることができました。「学び」に対して自発的になれたことが良かったと思っています。
Q2. 最も印象的な学びは。
必修科目の中で選択した「日本文学」です。興味関心のある科目を、専門的な知識を得た先生方から学ぶことができたため、印象に残っています。
Q3. 将来の進路への影響は。
幅広い学問を学ぶ機会があるため、将来の選択肢を増やすことができました。グローバル化の進む現代社会にとって必要とされる「異文化理解」を多角的な視点で考えることができるので、社会に出てからも大いに役立つと感じます。
法政大学
グローバル教養学部 2年生
Y Dさん
Q1. 「リベラルアーツ」を学んでの感想は。
「リベラルアーツ」では、自分が関心のある科目だけを学ぶのではないため、より広い視野を持てるようになり大きく成長することができます。
特にGISでは、自分の思い通りの学びを実現できます。
Q2. 最も印象的な学びは。
Performance Studiesで学んだ考え方や概念を、私が関心のある「映画撮影術やメディア研究」と融合させることができ、「社会におけるメディアの機能」について、より理解を深めることができました。
立命館大学
山本 理湖さん
Q1. なぜ「リベラルアーツ」を選んだのですか。
さまざまな分野を学ぶことで、将来のビジョンに具体性が生まれると思ったからです。授業では「学ぶ姿勢」や「意義」も教わるため、講義を鵜呑みにせず、自分で確かめ疑問を持つようになりました。
Q2. 最も印象的な学びは。
「集中講座」のワークショップや参加型のアクティビティです。「創造性」や「分析能力」が鍛えられました。具体的には「社会課題を解決する商品/制度」の開発や、好きな映画作品の中で提起されている社会問題について分析しました。
Q3. 将来の進路への影響は。
「リベラルアーツ」は物ごとの根本を考える学問だと思います。就職活動の際にも「なぜ働くのか」と意義を考えたり、自分自身の社会的価値を考えたりと大いに生きてくると思います。
Yale NUS
1年生 河本 凜子さん
Q1. 「リベラルアーツ」を学んでの感想は。
まだ専攻は決まっていませんが、文学・統計学・社会学など、さまざまな分野を同時に学んでいます。多国籍の仲間とともに議論を重ね、東西の価値観を融合しながら学ぶことに大きなやりがいを感じています。
Q2. 最も印象的な学びは。
印象的なのは「哲学と政治」と言うテーマで歴史上の賢者を掘り下げて学んだことです。週に2回のゼミは難解でしたが「疑問を持ち、思考する」ことを徹底的に訓練できました。
Q3. 将来の進路への影響は。
「教育」こそが人生を左右するものだと感じています。将来は恵まれない人々に良質の教育を届けられるような活動をしたいと考えています。
※2020年11月25日現在の情報です。最新情報は各機関に直接ご確認ください。