今回はシンガポールの小学校で使用する「筆記用具」についてご紹介します。
日本の小学校では、筆記用具と言えば鉛筆やシャープペンシルで、ボールペンや修正液を使うことはほとんどないと思います。当地の小学校では、3年生から主な筆記用具として青と緑のボールペンが指定されます。問題の回答や作文は青、誤りを直すときは緑を使用し、書き間違えた時は修正テープで直すのです。これはPSLE(小学校卒業試験)に向けての準備の一環で、実際の試験はボールペンを使って回答するため、慣れておく必要があるからと言われています。
日本ではお洒落でユニークな文具が多いですが、当地でも日本製はあります。
シンガポールならではのユニークな文具もあります。それは、2年生から使う「モデルルーラー」です。これはシンガポール算数のバーモデル(テープ図など)を書くために使う特殊な定規で、日本の皆さんには珍しい文具と言えるでしょう。
学校内のブックショップなどで購入することができ、一般には、2年生進級時に教科書販売と同時に購入することが多いです。日本の算数セットのように、低学年のうちは頻繁に使用しますが、高学年で慣れてくると通常の定規で書いている児童も多くいます。筆記用具一つとっても教育制度やお国柄が出ており、興味深いものです。