毎年この時期は、多くのインターナショナルスクールが8~9月の新学年に向けて出願を受け付けています。学校により特徴はさまざまですので、ぜひオープンハウスや個別見学に参加され、ご自分の目で確かめることをおすすめします。
この特集が、お子さまにふさわしい学校選びの際にお役に立ちましたら幸いです。
※シンガポールから通学可能なマレーシア ジョホールバルの学校を一部含みます。詳細は各校にお問い合わせください。
実際にお子さまを通わせている保護者の方に聞きました
インターナショナルスクールの魅力
多様性に富んだ貴重な環境
さまざまな国籍の子どもが在籍している環境で、国や人種の違いなど関係なくお友だちになれる環境は貴重だと思いました。学校が、それぞれの文化をポジティブに捉えて互いに尊敬し合うような姿勢を促しているのも、素晴らしいと思います。
自然に英語力が身につくことが魅力
EAL(ESL)※のクラスで丁寧に指導していただき、また毎日お友だちとも英語でコミュニケーションを取ろうと努力していたおかげで、自然に英語力が身につきました。
奉仕の精神など
奉仕活動や模擬国連などに参加する貴重な機会が多く、社会とのつながりや自分がどう貢献できるかなど問題意識を持つことができます。道徳観や人間力の向上にもつながると思いました。
選択肢が広がる国際的なカリキュラム
海外の大学も視野に入れたかったため、国際的なカリキュラムの一つである「国際バカロレア(IB)」で学べる学校を選びました。探究心やプレゼンテーション力、ディベート力など、世界で通用する力をつけていると感じます。
※EAL=English as Additional Language、ESL=English as Second Language(ともに英語を母語としない児童・生徒のための英語補習クラス)
お役立ちチェックリスト
学校訪問やお問い合わせの際には、事前に気になっている項目をリストアップしておきましょう。
<チェック項目例>
□ 入学・編入試験の有無
□ 授業料、設備費、支払方法など
□ 英語が母語レベルではない場合、英語サポート(ESL/EAL)の有無、頻度や時間数など
□ 日本語学習プログラムの有無、母語レベルかどうか
□ どの学年に入れるか(学校によって年度の区切りが異なるため)
□ 編入可能な時期(ウェイティングリストの有無)
□ 学校の規模、1クラスの人数
□ 中高生の場合は、大学の進学実績、IBスコアの実績など
□ IBの場合、日本語を選択できるか。「Higher Lebe(l HL)」か、標準的な「Standard Lebel(SL)」か
□ 学校の設備(校庭の広さ、特定のスポーツや音楽・芸術関連、IT 教育の環境など)
□ 学校の場所や、スクールバスのルート
□ 教師陣の国籍の内訳、資格など
□ 日本人教員・職員の有無
□ 進学カウンセラーの有無
□ 生徒の国籍の内訳、日本人の割合
□ カリキュラム、宿題についてのポリシーなど
□ 給食の有無・食堂の環境
□ アレルギー対策
□ クラブ活動の種類や校外活動の内容
□ 長期休暇の時期
お役立ちマップ
2020年3月25日現在の情報をもとにしたイメージ地図です。掲載をご了承いただいたインターナショナルスクールのみご紹介しています。詳細は各校にご確認ください。
本誌掲載の記事・写真・データを無断で掲載および複写することは法律で禁じられています。個人以外のご使用についてはお問い合わせください。
シンガポール
インター校 豆知識
新学期:シンガポールの多くのインターナショナルスクールは北半球の学校カレンダーを採用しており、8~9月が新学年となります。オーストラリア系やシンガポール人も入学を認められている学校は、南半球カレンダーをもとに1月に新学年となります。
出願について:インターナショナルスクールの多くではウェイティングリストが存在するので、希望の学校へは早めの見学・出願が必要です。
インターナショナルスクールの種類:外国人子女のみを受け入れる学校と、シンガポール政府の規定によりシンガポール人も在籍している学校があります。必要なビザの種類(Dependent Pass、 Student Pass)に関しては、学校で確認しましょう。
日本語プログラム:学校によりカリキュラムの一部として、または放課後の課外活動や生徒が主体となって自習するセルフスタディの科目として学習できるケースなど、さまざまです。受講にあたり、別途料金が必要なこともあります。
英語補習:大きく分けて、入学時に学年相当の母語レベルの英語力を求める学校と、非英語圏からの子女に英語補習プログラムを設けている学校があります。形式には2タイプあり、英語補習クラスに所属しながら徐々にメインストリーム(英語を母語とする生徒のための一般クラス)の授業参加を増やしていくタイプと、メインストリームに所属しながら、取り出し授業などで適宜英語の補習を受けるタイプがあります。補習授業については、別途料金がかかることもあります。
ローカルインター:シンガポール教育省が特別に中学校からシンガポール人の入学を認めているインターナショナルスクールのこと。ACS(International)、Hwa Chong International School、St. Joseph’s Institution International Schoolの3校を指します。
お役立ちリスト
● 2020年3月25日現在の情報です。詳細は各校にご確認ください。
● ピンク色の学校は、マレーシア・ジョホールバルにあります。
● 日本語・英語補習のプログラムでは、追加の授業料が必要なものもあります。詳細は各校にお問い合わせください。
各インター校へのお問い合わせ時には「Springを見ました」とお伝えください。 |
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『インターナショナルスクール入学時に英語力はチェックされるの?』
については、次ページをご覧ください。
インターナショナルスクール入学時に英語力はチェックされるの?
入学時に求められる英語力や、英語を第一言語としない生徒へのサポート体制は各学校によりさまざまです。Springでは、各学校へ入学試験や面談などの実施状況について調査しました。
入学時の年齢や英語力とあわせて学校の受け入れ体制などを確認し、それぞれのご家庭、お子さまに合った学校をご検討ください。
※()内は試験・アセスメントなどが課される学年
入学試験がある
● ACS(International) Singapore...(全学年)
● Canadian International School...(G5~)
● Chatsworth International School...(Y5~)
● Dover Court International School...(Y7~)
● GEMS World Academy(Singapore)...(G1~)
● Hillside World Academy ...(全学年)
● ISS International School ...(中学部~)
● St Francis Methodist School ...(全学年)
● St Joseph's Institution International School ...(全学年)
試験やアセスメントの実施は個別に判断する
● EtonHouse International School
● UWCSEA
● Singapore American School
その他(書類審査を経て入学後、適切なサポート行うために英語の試験を実施)
● One World International School
● Overseas Family School
● Stamford American International School
アセスメント(面談など)がある
● Brighton College(Singapore)...(全学年)
● Canadian International School...(G1~)
● Dover Court International School...(Y1~)
● Dulwich College(Singapore)...(全学年)
● International Community School...( G1~)
● Middleton International School...(通常G6~)
● Nexus International School(Singapore)...(Y2~)
● North London Collegiate School(Singapore)...(全学年)
● The Perse School Singapore...(全学年)
● Sir Manasseh Meyer International School...(K2~)
● Tanglin Trust School...(全学年)
● The Grange Institution...(全学年)
外部検定のスコア基準や英語力の目安が設けられている
● Canadian International School...(G6~10)「Aptis」スコア
● Chatsworth International School...(学年・場合による)「WIDA」スコア
● Dover Court International School ...(Y7~9)「CEFR」レベル
● EtonHouse International School ...(Y10~)「Aptis」スコア
● GEMS World Academy(Singapore)...(G8~)「Aptis」スコア
Springウェブサイト限定!
● 各校の入試・アセスメントの概要や、学年ごとに求める英語力など、詳細をウェブサイトへ順次掲載します。どうぞお楽しみに。
インターナショナルスクール各学校について詳しくはこちらhttps://spring-js.com/singapore02/international/
● EAL/ESLについては、特集記事「英語を本気で武器にする」vol.5~インターナショナルスクールのEAL/ESL~ もぜひご覧ください。https://spring-js.com/global/13290/
EAL/ESLなどバイリンガル教育についてはこちらhttps://spring-js.com/global01/bilingual/
また、今号の連載コラム「インターナショナルスクールの広場」でも「EAL/ESL」についてご紹介しています。ぜひご覧ください。https://spring-js.com/singapore/14192/
カリキュラムの略語と正式名称など
シンガポール
<Singapore Cambridge Lower Secondary>
シンガポールの中学1~2年生用教育カリキュラム
<Singapore-Cambridge GCE 'O'Level>
GCSEに相当する、シンガポールのセカンダリースクール修了試験
オーストラリア
<AUSMAT>
Australian Matriculation Programme
西オーストラリアカリキュラム
<New South Wales Higher School Certificate>
オーストラリアの高等学校修了証・大学入試資格認定基準
<WACE>
Western Australian Certificate of Education
西オーストラリアの高等学校修了証・大学入試資格認定基準
国際
<IBPYP>
International Baccalaureate Primary Years Programme
3~12歳までが対象の国際バカロレア初等教育プログラム
<IBMYP>
International Baccalaureate Middle Years Programme
11~16歳までが対象の国際バカロレア中等教育プログラム
<IBDP>
International Baccalaureate Diploma Programme
16~19歳までが対象の国際バカロレアディプロマプログラム
<IB Certificate>
International Baccalaureate Diploma Certificate
国際バカロレアサーティフィケイト
<IPC>
International Primary Curriculum
国際プライマリーカリキュラム
その他
<ESL/EAL>
English as a Second Language/English as an Additional Language
英語補習のプログラム・クラス
米国
<AERO>
American Education Reaches Out
海外校で実施される米国式教育カリキュラム
<AP>
Advanced Placement
高等学校の成績優秀者を対象にした大学相当の高度なカリキュラム
<WASC>
Western Association of Schools and Colleges
米国西部地域私立学校大学協会
アメリカの高等学校修了証・大学入学資格
英国
<A Level>
GCE-Aレベル(General Certificate of Education, Advanced Level)
GCSEの後に受ける2年間の英国高等教育カリキュラム
<GCSE>
General Certificate of Secondary Education
英国義務教育(5~16歳)の修了試験
<IGCSE>
International General Certificate of Secondary Education
海外生のために整備され英国内でも採用されている国際的な義務教育修了試験
<Pearson Edexcel International GCSE>
英国認定機関ピアソンエデクセルによる海外生のための英国義務教育修了試験
<Pearson Edexcel IAL>
Pearson Edexcel International Advanced Level
英国認定機関ピアソンエデクセルによる大学入学準備カリキュラム
<Pearson BTEC Level 5HND Diploma in Business>
英国認定機関ピアソンエデクセルによる実務的学習資格
レベル5ビジネス・ディプロマ
<Cambridge Primary>
5~11歳までが対象のケンブリッジ大学国際教育機構による
カリキュラム
<Cambridge Lower Secondary>
11~14歳までが対象のケンブリッジ大学国際教育機構によるカリキュラム
<Cambridge Upper Secondary>
14~16歳までが対象のケンブリッジ大学国際教育機構によるカリキュラム
<Cambridge Advanced>
16~19歳までが対象のケンブリッジ大学国際教育機構によるカリキュラム