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グローバル教育

企業からの声

三井住友海上シンガポール Senior Vice President 児玉隆一郎 氏

2012.04.25

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最近の傾向は内向き志向が強いと聞きますが、いかがですか?

世代によって変わってきていると思います。昔は転勤は当たり前でしたが、今は、配属先によっては、国内でも難色を示す若者が少なからずいるようです。また、日本が豊かになり、海外への憧れも減ってきているのでしょうか。逆に、日本が素晴らしい国だという自覚も落ちてきているように感じます。

大学の9 月入学についてはどうですか?

新卒一括採用の流れが変わっていく傾向にあるのは間違いないと思います。当社も数年前から採用時期を4 月に限定するのをやめ、通年採用の方針をとっています。今後、学期制が変化したり留学生のウエイトが高まれば、新卒一括採用という枠は無くなる可能性もあるでしょう。しかし、日系企業の強みとも関係しますが、年功序列は崩れたとはいえ、日本の伝統的な企業文化は、良くも悪くも長期雇用を前提としているからこそ、長期的な視点でキャリア形成や経営を考えやすいという側面もあると思います。自分が20 年勤めると思うから20 年先のビジョンが見えるし、30 年勤めたからこそ自分の退職が近くても、若者のために会社の将来を考えたり技術を伝承したりできるのではないでしょうか。これが崩れたら日本企業の良さも崩れてしまうのではないか、というのが危惧される点です。新卒一括採用という流れは変わっていくとは思いますが、長期雇用を前提とする企業文化は、ある意味、日本企業・日本社会そのものの強さではないかと考えます。それをどのように残しながら、雇用をどうグローバル化させるかは、多くの日本企業にとって直面する重い課題でしょう。今日までの雇用慣行があったからこそ、世界から支持される高品質や、お客さま第一主義といった日本企業風土が育まれてきたのだと言えるのではないでしょうか。こういった特性を持つ日本企業・日本社会の強みを考慮して、大学教育のあり方も考えてほしいと思います。

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