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海外生の今 ~海外で教育を受けた子どもたちの「今」 ~

江戸川学園取手中学校 1年  古本 えみりさん 「多文化を学んだシンガポールでの学校生活」

2014.03.25

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幼少期に感じた多国籍環境

 シンガポールで生活を始めたのは3歳の頃でした。幼稚園は、アットホームな雰囲気で家からも近い園に通いました。そこは児童の半数以上がシンガポール人、残りの半数は日本人・韓国人・台湾人などで、大多数の園児がアジア人でした。アジア各国の英語が話されていたので、海外生活が初めてで英語がわからない私でも毎日通っているうちに、自然に周囲とコミュニケーションを取れるようになりました。後に母から聞いた話ですが、私は英語を話す友だちのことを「英語人」と呼んでいたそうです。西洋人、アジア人などの見かけに関係なく多国籍のクラスメイトに囲まれた園生活を、幼いながらに表現した呼び方だったようです。

新しい世界へ

 小学生になりOverseas Family School(OFS)に通うことになりました。幼稚園から高校までの大規模なインターナショナル校への入学に不安もありました。しかし、仲良しだったアメリカ人のお友だちと一緒に転校したため、お互いに助け合いながら学校生活を始めることができました。
 入学した頃は生徒の多さや活気ある学校の雰囲気に圧倒されました。OFSには当時約70ヵ国の生徒が在籍していて、いろいろな国のさまざまな行事が頻繁に行われていました。ユナイテッドネーションデーでは、出身国の衣装を着て自国の食べ物を持ち寄りました。可愛い日本の浴衣に注目されたことや、外国の美しい衣装や珍しい食べ物などが鮮やかに思い出されます。ハロウィン、クリスマス、チャイニーズニューイヤーなどの各国の季節の行事も全員でお祝いし、今まで知らなかった国の文化を体験しました。外国人の友だちは誕生日を賑やかに大勢で祝う習慣があり、レストランを貸し切ったり、映画館へ貸し切りバスで移動したりなど、日本では経験できないような驚きのパーティーにも招待されました。さまざまな国籍の友だちと過ごした学校生活を通して、世界中のいろいろな国の文化や生活習慣について学び、興味を持つようになりました。

初めての経験 ~日本の小学校と中学受験~

 小学校5年生の時に帰国が決まり、茨城の公立小学校に通うことになりました。日本で学校に通うのはこの時が初めてだったので、皆に受け入れてもらえるかとても心配でした。漢字など日本語については小学校一年から塾で学習していたので何とかついていくことができましたが、授業では縄跳び、跳び箱、書道、音楽のリコーダーなどシンガポールでは経験したことのない初めてのことがたくさんありました。うまく出来ず最初はかなり戸惑いましたが、クラスメイトの助けもあり少しづつ慣れていきました。
 中学受験は帰国子女枠を検討しましたが、通学に無理のない距離で、規律を重んじ大学の進学実績の高い、江戸川学園取手中学校を第一志望に決めました。そのため、四教科の一般入試を目指すことになり、本格的に受験体制に入りました。江戸川学園は帰国子女に英語の飛び級制度があり、得意な英語をさらに高いレベルで勉強できる点が大きな魅力でした。志望校を決めてからは、受験直前の正月特訓に通うなど大変な思いもしましたが、努力が実り無事合格することができました。今はテニス部に入り充実した学校生活を送っています。

シンガポールの皆さんへ

シンガポールでは、世界中のいろいろな人種の人と接する機会があります。そのような環境の中で、はじめは自分の意見をはっきり言うことは難しいかと思いますが、多様な文化を持った人たちとのコミュニケーションを大切にすることで、海外生活がとても貴重なものになり、今の生活に生きてきていると、今振り返ると実感しています。どうか皆さんもたくさんの文化に触れあえるシンガポールでの生活を楽しんでください。

お母様より

 小さい頃は人前で話すことも苦手な子でしたが、インターナショナルスクールで異文化に触れ、小学校高学年で初めて日本の公立小に通うなど、常に新しい環境に対応することで自分の殻をうち破ることができたようです。帰国後も委員会やクラブの代表を積極的に務めるようになり、英語のスピーチコンテストに出場するなど、幼児期の体験を確実に自信に繋げているようです。実り多い海外生活に心から感謝しています。

江戸川学園取手中学校 1年  古本 えみりさん

2005年1月~2006年8月   EtonHouse Pre-Schoo(l Newton校)
2006年8月~ 2011年3月   Overseas Family School

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