新型コロナウィルスによりイベント等は急な変更もございます。事前に必ずお問い合わせください。

シンガポールの教育情報 SPRING

国・地域を選択する

グローバル教育

国際バカロレア

なぜ「国際バカロレア」なのか | 第4回 大学編

2016.03.25

  • 国際バカロレア(IB)
LINEで送る
Pocket

筑波大学 菅沼 夏未(すがぬま なつみ)さん

筑波大学 菅沼 夏未(すがぬま なつみ)さん

公立小学校(小1~5年)
→イギリス現地校 Tettenhall College(小5~中3)
→加藤学園暁秀高等学校(高1~3)
→筑波大学 人文・文化学群比較文化学類

「海外の大学も視野に入れていましたが、具体的にどの大学かは決めかねていました。高3のとき、将来は国際バカロレアで国語Japanese A Language and Literatureを教えたいと考えていたところ、筑波大学の比較文化学類では文学全般について領域を超えた幅広い分野での学習ができると知り、同大で学びたいと考えました。また、留学も考えていたため、手厚く留学のサポートがあることも理由の一つでした」

「私にとってのIB」
IBは「海外大学への切符」と言われることもありますが、私はIBDPでの経験こそが私を価値あるものにしてくれたと思っています。進路が有利になるためにIBを取るのではなく、自分をもっと豊かな人間にしてくれることが、IBの素晴らしい点だと思います。日本の多くの大学は、まだIBDPをよく理解しきれていない気がするので、入学後は、自分が主体的かつ積極的に学び続ける姿勢が必要だと思います。

①子ども英会話教室に2~3歳頃から通い、英語での音楽や遊びを通じて英語に自然に親しみました。

②イギリス在住時に通っていた日本語補習授業校の国語の先生が、加藤学園暁秀で国際バカロレアの国語を担当されていて、すすめられたため。イギリスで学んだことを維持・向上させたいと思い、選択しました。

③学校でどのIB科目が選択できるかを事前にしっかり調べる必要があると感じます。
日々の学習での評価も重要なので気が抜けず、時にはストレスを感じました。メリハリをつけて学び、時間配分を決めるセルフマネジメントを訓練できたことこそが、学習の要だったと思います。
楽しかった点は自分の成長を実感できた点です。IBを通じてさまざまな科目でエッセイを書き、人前で発表や討論を続けることで、英語であっても日本語と同じように、自分の考えを述べることができるようになりました。英語を使うことが楽しくなるのがIBの魅力だと思います。

ハイスコアを取るために心がけたこと
■ 自分の興味を詰めて書き上げたExtended Essayでできる限り深堀する。
■ TOKでは「なぜ自分がこう考えるのか」を的確に述ベ、ボーナスポイントを獲得する。
■ 各科目全てに力を入れることは難しいので、重点的にHLに時間を費やす。

Q. IBDPの選択科目とその理由は
HL:Japanese A Language and Literature,English B, History
SL:Mathematical Studies, Chemistry,History,Chinese

中学時代を海外で過ごしたため、日本人として最低限の日本の歴史を知っておきたいと思い、HLでは日本・中国の歴史をSLでは主に世界の歴史を学びました。文系に進むことは決めていたため、文系科目に力を入れるように Mathematical Studies やChemistry SLは敢えて低めのレベルSLの科目で選択しました。HLとしての History HLやJapanese Aで要求されるレベルが高く、専らHLの科目に注力できるように心がけました。私の高校ではPhysics SL/HL、Art SL/HL、Chinese の中からの選択だったので、消去法でChineseを選択しました。

Q. 工夫された学習法は
授業で習ったことはノートに改めて自分の言葉でまとめるようにしていました。Key wordや使うべきPhraseはそのまま使いましたが、なるべく自分の言葉で一から説明できるように努めました。自分の言葉にするには深く理解している必要があり、それができない時は教科書を見返したり、プリント類をもう一度解いたり読み直したりしていました。「理解していたつもり」であるのが一番危険なので覚えることは後にしても、今日何をやったのか、どこが重要点かを理解するように努めていました。テストや期末試験の前はそれらまとめたノートを元に勉強していくのが私の中では一番効率が良かったと思います。自分の言葉だから理解に苦しむこともなく、紙に書くことで記憶にも残りやすいので見返すだけでも随分思い出すことができていたように思います。

Q. CASとTOKとは

CASの「Creativity」では自ら企画し、実行するプロジェクトを含み、かつ創造性が求められました。私はDebate部で主にこれらの時間を費やしました。他校の生徒と共に討論することで問題の解決口を出し合い模索する、英語のスピーチ力や情報分析やプレゼン力なども鍛えられたと思います。独自の解決法をチームで模索するなど、創造性に叶った活動をしていたと感じます。
Actionでは個人やチームでのスポーツ活動を主にし、地域や国際的なプロジェクトなどに参加することが求められました。私は、実家沼津で開催された「さわやかウォーク」という地域主催のイベントにだいたい月1のペースで参加し、町中を設定されたコース通りに歩き、普段通っても気づかなかった新しい発見を通して地域をもっと知っていくような活動を行いました。
Serviceは社会奉仕活動を主に行い、幼稚園のお手伝いや外国人観光客の地域案内などを請け負いました。自ら幼稚園に連絡を入れ、日時を決めボランティアとして先生方の指示に従いながら園児たちを見ていました。地域案内では富士山登山を目指す外国人観光客への御殿場PRを兼ねて富士山までのルート案内をしました。「社会貢献」というような大それたこととは思いませんでしたが、少しでも役に立てばと、合計50時間をCASに費やしました。

TOKでは、様々な考え方を論理的に理解していくということを訓練していきました。他者の意見を受け入れ、理解し、自分のものと比較していく。そこには常に異なった意見があり、考えの根源には何があるのか、抱える価値観などを理解すべく、どのような事柄から考え、捉えていけばいいのか、複眼的な思考力を学ぶことができました。普段は目にも留めないような他者の考え、言葉に含まれる深い意味や自身の考え方など、考えると頭が痛くなるような内容ばかりではありましたが、今振り返ると、とてもやりがいと達成感のある授業だったと思います。

Q. 大学入学までのタイムラインは
高3の春 面談で将来の夢を明確に描く
5月 高2から参加していた各大学の説明会などでの資料を見返しながら、帰国子女枠についての確認を行った
6月 本番さながらの試験の準備に追われていた
7月 面談を再び行い、志望大学を4候補選択する
8月 筑波大学に願書を提出
9月 書類審査が通ったことを確認し、面接の日程を把握
10月 筑波大に赴き、面接
11月 最終試験の準備
1月 IBの結果と共に大学の結果発表

Q. 今感じていること・現在の大学生活について
現在は日本文学を中心に授業を選択しています。将来は教師になり、最終的にはIBの国語Japanese A Language and Literatureを教えられる先生になりたいと考えています。そのため、教育系サークルに所属し、毎週小学生から中学生の子どもたちに勉強を教える活動を続けています。
IBで学んだからこそ、文学がいかに奥深くさまざまな事柄をいろいろな手法によって表現しているものだと気付きました。自分が出会った先生から影響を受けたように、IBの素晴らしさを伝えられる人になりたいと思います。

1 2 3 4 5 6
LINEで送る
Pocket

PAGE TOP