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海外生の今 ~海外で教育を受けた子どもたち~

湘南白百合学園高等学校2年 H・S さん「かけがえのないシンガポール生活で得た経験と夢」

2012.11.23

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日本人学校での充実した日々

 初めてシンガポールに来たときは新しい環境への期待と父とまた一緒に暮らせる喜びでいっぱいでした。

 日本人学校小学部ではのびのびとした学校生活を過ごしました。印象に残っているのは「社会」の授業です。グループごとに新聞を作ったことや、工場見学で機械の模型を作って発表したことが思い出に残っています。また、多民族国家シンガポールならではの文化を学んだり、現地の学校と交流したりと、校外学習の時間が多かったのも印象的でした。

習いごとで学んだ努力の大切さ

 シンガポールでは、絵画、英会話、テニス、スイミング、バイオリン、ピアノとたくさんの習いごとにも励みました。特に、バイオリンは今までの習いごとの中で一番頑張ったと思っています。発表会に向けての練習は辛かったですが、その経験が中学・高校で所属している管弦学部で生かされています。

 スイミングはプールを何往復も泳ぐ練習でとても苦しい思いもしましたが、泳いだ分だけ速く泳げるようになるという手ごたえを感じ、日々練習に励みました。

 週1回ネイティブの家庭教師をつけて英会話の練習もしていました。

 これらの習いごとのため放課後はかなり忙しかったですが、やりとげたことで、努力することの大切さを学びました。

シンガポールでの塾通いが中学受験の基礎に

 小学4 年生から算数・国語・英語を塾で学び始めました。中学受験を目的にした勉強というよりは、学校の勉強のプラスαという意識で塾に通っていました。5年生になる前に帰国してすぐ中学受験をすることを決めたので、シンガポールの塾で学んだことが受験勉強に大いに役に立ちました。

 湘南白百合学園への受験を決めた理由は、学校の緑に囲まれた環境やカトリック校らしい清らかな印象が心に残り、学校の温かい雰囲気がとても居心地良く感じたからです。

 帰国枠入試と一般入試の両方の準備のために5教科勉強しましたが、結局帰国枠入試で進学したので、社会と理科はありませんでした。ただ、入学後は全教科とも学習しているという前提で授業が進むため、受験に向けて勉強をしておいて良かったと思います。

海外生活が今の自分の礎

 シンガポール滞在中はインドネシアに行く機会が多く、その時に自分と同じ小学校低学年くらいの子どもたちが路上で新聞や花を売っている光景を幾度となく見てショックを受け、「この状況を変えたい」と強く思いました。これをきっかけにボランティアに興味を持つようになり、帰国した今も校外でユニセフのボランティア活動をしています。将来もっと英語を勉強して国際関係の仕事に就き、学校に行きたくても行けない世界の子どもたちが、適切な教育を受けられるような環境を作る一助となりたいと考えています。

 今年の夏には香港で開催された「日中青年会議」に参加しました。日本と中国の中高生が寝食を共にし、日中問題を話し合いました。会議での模擬国連セッションでは、尖閣諸島領有権問題について話し合い、交渉して合意に至るのがどんなに困難なのかを身をもって実感しました。

シンガポールの皆さんへ

 現在日本で生活している私にとって、シンガポールでの経験がどんなに重要でかけがえのないものであったかを改めて感じています。また、ジャカルタでの経験が私に大きな影響を与えたことは間違いありません。皆さんが海外で経験していることや今努力していることもこれからの大きな力や財産になると思います。一日一日を大切に、充実した毎日を送れるように頑張ってください。

お母様より

 シンガポール駐在以前は主人が単身赴任していたので、家族全員で暮らせることへの感謝の気持ちから始まったシンガポール生活でした。シンガポールの恵まれた素晴らしい環境の中で暮らした思い出は、帰国してから何年経っても決して色あせることのない家族の宝物です。

 シンガポールでは何不自由なく生活していた娘が、インドネシアで自分と同じくらいの年齢でも苦労している子どもたちがいるという現実を目の当たりにして、幼いながら大きな衝撃を受けたようです。そのときの思いをこれからも忘れずに、将来の夢へとつなげていってほしいと思います。

※本文は2012年11月23日現在の情報です。

湘南白百合学園高等学校2年
H・S さん

シンガポール日本人学校小学部チャンギ校 2002年4月~2005年7月

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