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帰国受験の今 ~2019年の中学・高校・大学受験を振り返る~

2019.06.25

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受験生も非受験学年のご家庭も必見!
日本・シンガポールなどアジアの学習塾に聞きました。

帰国受験の今
~2019年の中学・高校・大学受験を振り返る~

【Springウェブサイト限定!】
次ページ以降では取材にご協力いただいた日本とシンガポールの学習塾からの詳細回答をお届けします。

「帰国後に備えた学び」や「帰国受験」は、海外在住のご家族にとって、最大の関心事の一つではないでしょうか。
日本では教育改革が声高に叫ばれる昨今、実際に教育現場ではどのような学びが重視され、受験はどのように変化しているのでしょうか。
Springでは、「2019年の中学・高校・大学受験を振り返る」と題し、帰国受験を熟知する、日本・シンガポールを中心にアジア諸国の15の学習塾に取材しました。

帰国受験の今 ~2019年の中学・高校・大学受験を振り返る~

帰国受験の今 ~2019年の中学・高校・大学受験を振り返る~

Q1 帰国受験で、最も気になった最近の変化は?

私立・国立受験者数は5年連続で増加!

帰国受験の今 ~2019年の中学・高校・大学受験を振り返る~

帰国受験の今 ~2019年の中学・高校・大学受験を振り返る~

● 入試方式・内容の多様化。中高の帰国受験の条件緩和、学校での成績や人物重視も。大学ではAO入試が増加。
● 中高の英語入試導入校が増加、大学の英語外部試験の導入が加速。
 →英語4技能の全てが図られる
帰国受験の今 ~2019年の中学・高校・大学受験を振り返る~
● 大学附属校の人気が 顕著に。
 →大学入試改革・大学の合格定員削減などが背景。
● 「海外生のための英語クラス」「通いやすいロケーション」などを満たす学校で受験者増。
● 帰国生入試・海外入試・海外説明会を実施する学校が増加。
 →別の出願校への誤送信などに要注意!

Q2 帰国までに取得すべきおすすめの資格試験は?

英検を目安に着実に基礎固め、レベルアップを。
日本人学校生の自信にもつながります

帰国受験の今 ~2019年の中学・高校・大学受験を振り返る~

●インター校・現地校生は英語力を過信せず、英語文法と日本語の基礎固めもしっかり
●外部試験を活用した入試が増えるので、計画的に外部試験を受け、スコアアップを図ろう

Q3 帰国受験や編入を目指す際のアドバイスは?

全ての同級生が受験・編入試験を受けるわけではないため、「自分は自分」と思うことが大切

☆情報を上手に活用

● 氾濫する情報に惑わされず、お子さまに「本当に合う学校」を。
● 毎年変更点があるため、「正しい情報」「新しい情報」を収集しよう。
● 実際に学校に足を運び、志望校の過去問に目を通すなど、親子で確かめよう。

☆精神面のサポートを

● 受験はあくまでも通過点。最終目標にせず、「将来の夢」と「理想の職業」を考えよう。
● 親が頑張りすぎて、空回りしないように。
● 「孤独な戦い」を覚悟しながらも、受験を将来への準備と考え「楽しむ」気持ちを。

☆家族で話し合おう

● 周囲に流されず、親子で納得して受験するか否かを決めよう。
● 眼の前の受験ではなく、将来を見据えて、家族で「将来なりたい自分」像について一緒に考えたり話をする機会を。
● 充実した海外生活を送ろう。「今暮らしている国の文化・背景と自分の成長」を「自分の言葉で」語れるように。
● 「海外生だからこその個性」を大切に伸ばせる志望校を選ぼう。

こんなきっかけで受験に挑むのはおすすめしません…

× 帰国生は有利だから、今のうちに帰国しておこう。
× 周りが受験しているから、何となく決めた。
× 偏差値が高い有名校だから、挑戦しよう。

各学習塾に、2020年度入試に向けたアドバイスをいただきました。

栄光ベトナム

中学受験は入学後のことも考え、可能な限り一般入試の生徒と同等の学力を身につけるべきでしょう。また、ご家庭の協力が必須であり、受験生・塾・保護者、三位一体で進めていく意識が強いほど、成功の確率は高まると言えます。高校受験では現地日本人学校の成績をうのみにせず、危機感を持って学力向上に努めることが必要です。日本の受験生の様子を情報として仕入れ、現地の雰囲気が受験生全体の雰囲気であると錯誤しないことが重要です。

enaシンガポール

中学受験では、新たに帰国入試を始めたり、帰国枠受験の資格が緩くなったりして、多くの学校が受験できます。しかし、受け入れる学校の意図はまちまちです。その学校の詳細を良く調べて、「お子さまに合う学校」を選ぶことが大切です。目標が決まったら、そのために必要な勉強に集中しましょう。高校受験では受験生の数が減ってきて、昔と比べると難関校と言われるところでも、努力をすれば届きます。少し高い目標を持って頑張ってください。

河合塾

大学受験では、帰国生入試は廃止傾向にあり、代替として帰国生もAO入試で受験する傾向が顕著になってきました。海外生活では英語力の向上に努めると共に、海外生としてアピールできる体験を積んでください。AO入試の志望理由書の作成で重要な点は、「大学入学後に勉強したいこと」と「受験する大学のどこに魅力を感じたか」です。自分の将来の夢や目標について考え、受験する大学の学部のことをよく調べましょう。日頃から考え調べる努力をしてください。

KOMABA

全ての受験に共通して、「入試のための対策の前に、未来のための学びを進めてほしい」という思いを年々強めています。中学・高校受験では「お子さまに合った学校選び」をすることが重要です。入学後の英語学習環境や帰国生の学校側の受け入れ方についても見極めが必要でしょう。志望校選びに関しては、ご家族でよく話し合っていただきたいと思います。インター校・現地校生であれば、日本の教育機関に戻る準備を中長期的な目線で検討しましょう。

馬渕教室

関西での中学受験では、依然として学力重視の風があり、特に算数と国語で一定以上の力を持っていなければ太刀打ちできない入試がほとんどです。また、私立・公立の高校でも帰国枠は限られ、一般入試を視野に入れた学習が必要です。一般入試や入学後をイメージして5教科をバランス良く学ぶことをおすすめします。受験勉強は長く、辛いものと思われがちですが、受験勉強という「種」をまいて、合格という「芽」が出ることを楽しみに毎日取り組むと、前向きに捉えましょう。

ORBIT ACADEMIC CENTRE

中・高・大の入試では、4技能型英語力を重視した試験、単なる知識や技能だけではなく、論理的思考力・判断力・表現力や、主体性・多様性・協働性を測る視点での出題になっていくと思われます。その中でシンガポールの教育環境は、ある意味で日本の中高一貫校よりも貴重であることを認識してほしいと思います。多感な時期を海外で生活できることは、人生最大のアドバンテージになるでしょう。貴重なこの学習環境をどう生かすか、という発想が必要です。

SAPIX国際教育センター

大学入試改革は、「AI時代に活躍できる人材の育成」という理念が根底にありますので、知識や技能だけでなく「思考力」をしっかり養いましょう。英語資格試験の級・スコアだけに注目するのではなく、エッセイや面接で問われる一般常識や「文化的背景を理解する力」が重要です。他の科目学習にも役立つ知識を習得するために、低学年のうちは理社も含めた5科目の学習を継続しましょう。学校の教科書を読むだけでも大きな違いになるでしょう。

駿台国際教育センター

中・高・編入・大学のどの入試方法でも対応できるように、国・算/数・英の基礎学力はつけておきましょう。海外での経験を作文・面接で問われるので、滞在国でしかできない貴重な体験を多くすると良いと思います。高校受験時の志望校は、必ず本人が決定すべきです。最終的に通うのは生徒本人ですから、そうすることで納得して試験に挑み、納得して進学できると思います。帰国生入試も一般入試の3科目と変わらない入試が多いので、一般入試のレベルまで対応できる学力をつけましょう。

駿台シンガポール校

海外生は、実際の入試会場に行って雰囲気にのまれてしまうことがありますので気をつけましょう。中学受験で2月1日以降の一般入試を本命にしているご家庭は、受験雑誌や模試の成績などをよく見て、客観的に合格できるかどうかを判断することが大切です。高校受験の帰国枠入試は11月ごろから始まり公立高校の入試が3月までかかるため、志望校を早めに決め個々のモチベーションを持続できるようにしましょう。逆算してスケジュールを決めることを心がけてください。

WAOシンガポール

中・高ともに「偏差値」を過度に意識せず、「過去問演習」などで受験校の傾向をつかみましょう。面接は内容を暗記するのではなく、自然に会話ができるようにすることを心がけてください。シンガポールで受けられる学校の受験を検討しましょう。5教科で高校受験をする生徒は、3教科受験の生徒に流されないように留意してください。インター校生は、大学受験(日本・海外)に備え、TOEFLなどを複数回受験し良いスコアが出せるようにすることが必要です。早稲渋生で日本の大学をAO入試、一般入試で受ける場合は、早めに計画を立てて学習しましょう。

早稲田アカデミー国際部

人気校を英語受験する場合でも算数・国語の比重が高まっているため、海外滞在時から算数・国語を重点的に学習しましょう。帰国生だから3科で良いと安易に考えると選択肢が狭まってしまいます。中・高ともに非受験学年ほど、理・社の学習から逃げないことがポイントです。日本人学校生は英語コンプレックスから脱却を、そして現地校・インター校生は、英語に固執せず苦手科目をいかに克服するかで結果が変わるでしょう。マイナスの感情に支配されそうになった時は、将来の夢を考えプラスの感情にシフトしていきましょう。

早稲田アカデミーシンガポール

教育の根源は「一対一の対話」です。お子さまの一言ひとことを受け止めて、丁寧に対話することでお子さまの成長を促すことができるでしょう。現地校・インター校生は、基本となる国・算を鍛えながらテストも積極的に受け、地道に努力を続けてください。高校受験は、生徒本人に因る割合が8割、保護者の方が2割と言えるでしょう。志望校選択に関しては本人の意思を尊重し、保護者は相談にのる姿勢で受験期を乗り切ることができれば、良い結果に繋がるでしょう。大学受験では帰国入試、AO入試などは、試験形態がさまざまですが、情報を得て入念に対策をしましょう。

早稲田アカデミー台北校

海外生活では、語学学習や海外の人たちとの交流など、日本にいる以上のものが得られ、「海外生活=日本以上の教育環境」になりつつあると感じています。それを理解し、海外生活を完全なプラスにとらえることが大切です。中学受験は保護者とお子さまご本人のやる気次第。高校受験は、学校独自の問題(資料の読み取り・整理、情報の活用問題、作文など)に対応できるよう準備しましょう。

代々木ゼミナール国際教育センター

大学受験の出願資格として、英語能力試験(TOEFLなど)の成績を求める大学が増え、IB入試を実施する大学が増えました。 英語能力試験を活用した入試がますます増えることが予想されますので、TOEFLやIELTSのスコアアップに努めてください。帰国生入試小論文では、「あなたの海外経験を踏まえて自分の意見を述べてください」という問われ方が多い傾向です。日々の経験を充実させること、その経験に基づいて考える習慣を付けることが、帰国後の小論文を書く上での財産になります。

Springウェブサイト限定!

次ページ以降では、今回のアンケート調査の各塾回答を更に詳細にご紹介しています。

●新しい年度での受験において受験生はどのような準備をすべきか
●これから受験するお子さまと保護者の方に具体的なアドバイス
など

【取材先(※各学習塾名をクリックすると該当の塾の回答ページに移動します)
栄光ベトナムenaシンガポール河合塾KOMABA馬渕教室ORBIT ACADEMIC CENTRESAPIX国際教育センタSAPIX小学部駿台国際教育センター駿台シンガポールWAOシンガポール早稲田アカデミー国際部早稲田アカデミーシンガポール早稲田アカデミー台北校代々木ゼミナール国際教育センター

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