英語で学士を取れる日本の大学
英語で学士を取れる日本の大学(2020年)
文理融合の学びで社会の問題に取り組む「GIGA」と一貫して経済学を学ぶ「PEARL」
慶應義塾大学
慶應義塾大学では、英語で学位が取れるプログラムとして、湘南藤沢キャンパス(SFC)の総合政策学部・環境情報学部にGIGA(Global Information and Governance Academic)プログラム、さらに三田キャンパスの経済学部にPEARL(Programme in Economics for Alliances, Research and Leadership)を設置しています。
GIGAプログラムでは、文理を融合してグローバル社会の諸問題を発見・解決できる人材を育む幅広いカリキュラムを展開しています。学びのコアである「研究会」では教員と学生がともに研究を行うという少人数制の教育が行われています。完全2学期制で年間約1,000科目が開講されており、留学やフィールドワーク、インターンシップなどと組み合わせることも可能です。最先端IT環境や豊富な外国語プログラム、3.5年早期卒業制度なども整備されています。留学生や帰国生なども多く、多様なバックグラウンドを持った学生が多いことが特徴です。
英語で経済学を学ぶPEARLは、経済学の知識とともに高い語学力を生かして、世界各地域との連携を構築できる人材育成に注力しています。5年間で学士号・修士号を取得する選択肢もあるほか、世界のトップレベルの大学との協定強化も進めています。フランスのパリ政治学院やHEC経営大学院への留学を含むダブルディグリー・プログラムなどが充実しています。開設5年目を迎え、卒業後のPEARL生の活躍が実業界からも注目されています。2019年度に引き続き2020年度も、合格者数では外国籍の学生が日本国籍の学生を上回り、学部の国際化が進んでいます。
慶應義塾大学
■ 慶應義塾大学 GIGAプログラム
[Admissions for the GIGA Program]
<入試形式>
書類審査のみ。(3分間のプレゼンテーションビデオ含む)
※筆記試験・面接なし
<英語学位プログラム対象学部>
総合政策学部・環境情報学部
<入学時期>
9月
※日本語で授業を受けられる程度の日本語能力があれば、4月入学を選択することも可能。入学希望時期は出願時に選択可能、ただし出願後の変更は一切不可。
<募集人員>
約50名
1年次から専門性が高い「研究会」の履修が認められている。留学、進級・卒業の時期を完全2学期制で運用し、9月入学者でも3月に卒業できる(3.5年早期卒業制度)など、柔軟性に富んだカリキュラムのもと、多様な進路設計が可能。
■ 慶應義塾大学 PEARL
<入試形式>
書類審査のみ。IB、SATもしくはACTの成績、TOEFLまたはIELTSの結果、そして各人の志望動機や適性を見定めるための志望理由書などを提出、これらを総合的に評価して合否を決定。面接や独自の筆記試験なし。
<英語学位プログラム対象学部>
経済学部
<入学時期>
9月
<募集人員>
約100名
日本人・外国人を問わず国内外から幅広く学生を受け入れる。
Spring 編集部が聞きました
慶應義塾大学経済学部PEARL
アヌシュリー・ゴーヤル さん
3年生(国籍:インド)
Q1 なぜ同学を選んだのですか。
小学生時代は日本で過ごしました。大学を選ぶ際、初めは米国と欧州を考えたのですが、自分にゆかりのある日本にも英語で学べる大学があることを知り、慶應義塾大学PEARLを志望しました。PEARLでは、1・2年生でさまざまな学問の領域を学び、3・4年生にはゼミで経済学の専門領域を学ぶ以外に、研究プロジェクトで自分の好きな主題を教授と研究し、論文を書く選択肢があることに魅力を感じています。
Q2 大学生活の様子をお聞かせください。
PEARLの学生も先生もとても優しく、みんなから歓迎されていると感じます。三田キャンパスはとてもきれいで立地も便利です。国際的なコミュニティがあり、多国籍の学生との交流は本当に楽しく良い刺激を受けています。
Q3 将来の夢は何ですか。
米国の大学院への進学か、日本の国際的な企業で働くことを検討しています。
慶應義塾大学SFC総合政策学部GIGA
溝田 伊吹さん 4年生
Q1 なぜ同学を選んだのですか。
SFCに進学した理由に学問の領域が広いことが挙げられます。さまざまな分野を学びたいと考えていたため、SFCは最適な環境だと思いました。中でもGIGAを選んだ理由は卒業に必要な単位を日本語、英語の両方で履修可能だからです。高校までタイのインターナショナルスクールで学んでいたため、英語で学べる点に大変魅力を感じました。
Q2 大学生活の様子をお聞かせください。
SFCは自然豊かな神奈川県藤沢市に位置しており、都会の喧騒から離れて伸び伸びと過ごせる環境です。キャンパスの木々は日々姿を変えるので、日本らしい四季を感じることもできます。
Q3 将来の夢は何ですか。
私の将来の夢は人々が自分らしく輝ける環境をつくることです。まずは自分が輝ける場所を見つけようと思い、SFCに進学し居場所を見つけられました。多様性のあるキャンパスだからこそ、誰にも輝けるチャンスがあると思います。
※慶應義塾大学の詳しい情報はこちら
https://spring-js.com/japan/685/
取材先(※各大学名をクリックすると詳細ページに移動します): <私立大学>慶應義塾大学上智大学立命館アジア太平洋大学(APU)立命館大学早稲田大学<国立大学>岡山大学筑波大学名古屋大学 |