新型コロナウィルスによりイベント等は急な変更もございます。事前に必ずお問い合わせください。

シンガポールの教育情報 SPRING

国・地域を選択する

帰国に備えて

特別企画

帰国受験の今 ~2017年の中学・高校受験を振り返る

2017.06.23

LINEで送る
Pocket

馬渕教室中学受験コース

Q1. 詳細 2017年の受験では、例年と異なる点はありましたか。

中学受験

  • 関西私立入試のフレームは変わらず。
  • プレテスト採用校62.2% 11月~12月実施
     →事前入試(県外入試)愛光・函ラ・北嶺・土佐塾・香川誠陵・岡山白陵・岡山・海陽がメイン
      ※北嶺は2年前から大阪会場本格参入、受験生を伸ばす。
      ※土佐塾は2018年入試から大阪会場廃止。
     →本入試
      ※高槻の共学化(女子募集)が大きな話題に。
      ※午後入試定着 初日55校、2日目39校が実施。全中学の49%。
      ※英語力重視入試実施校増加*。
  • WEB出願方式採用校の増加 2016年 8校→2017年 38校

*英語力重視入試例

高校受験

  • 西大和学園高校で「英語重視型入試」が導入され、帰国入試の枠組みが変わった。英語重視型入試は、国内生も受験できるので、英語に自信のある国内生との競争となった。

Q2. 2018年の受験ではどのような変化を予想していますか。

中学受験

  • 大事なことは「確定情報」をもとにベストな対策を打つということ。
  • 塾としては、いくつかの変化のシナリオを想定し、いずれに対しても適切に対応できるだけの準備をしています。
  • 情報発信は、確定後、対策とともに教室生に対して行います。

高校受験

  • もともと関西の帰国入試の枠は少ないので、大きな変化はないと思われる。

Q3. 詳細 これから受験をするお子さまと保護者の方に具体的なアドバイスをお願いいたします。

中学受験

(1) 志望校決定の時期
志望校決定の時期に最適な時期はいつでしょうか。5年生の夏、6年生の最初、6年生の秋、また3年生の段階で決めておくべき……、いろんな考え方があると思いますが、どれが正解だというのはありません。ただ、志望校合格は中学受験においてはゴールです。ゴール地点がわからないのに走り続けられるような精神力の強い人はそうはいません。まして、受験するのは小学生です。保護者の方は、まずゴール地点を明確にしてあげるべきではないでしょうか。当然、このゴール地点はその時期に応じて変わっていくと思いますが、それでもやはりゴールは必要です。そこから中学受験は始まるのです。「ゴールにたどり着くには何をすればよいのか」これを塾で学ぶわけです。ですから、「いつ」決定しなければならないのか、については、「常に目標校は持っておいていただきたい」というのが答えになります。

(2) 志望校とは
では、志望校とは何でしょうか。当然、「進学を志望する中学校」なのですが、ここで大事になるのが、「なぜ志望するのか」です。偏差値が高いから、有名だから、大学進学実績があるから……、その理由はさまざまだと思います。確かにそれらは必要条件かも知れません。ただ「それだけ」ではいけないのではないでしょうか。中学・高校の6年間に学ぶもの、それは学問だけではありません。少し大げさになるかも知れませんが「人生の基礎」を身につけるのはある意味この時期だと言えます。そんな大事な6年間を過ごす学校を選ぶわけです。まず、学校の情報をより多く集め、本当にお子さまにあった学校を選択されることをおすすめします。

(3) 志望校選びのポイント
続いて、「何を基準に志望校を選べばよいのか」というご質問が多いので、その際に参考にしていただきたいポイントをいくつかご紹介します。

  • 校風/教育方針……先にも述べましたが、「どんな校風の学校なのか」というのは非常に重要なポイントになると思います。私立中学校は公立中学校とちがい、学校の個性(校風・教育方針)を前面に押し出している学校がほとんどです。例えば、生徒の自由・主体性を尊重する学校、厳しいしつけに力を入れている学校、予備校的な要素が強い学校など学校によって校風はさまざまです。放任されるとだらけてしまう、逆に締め付けられるとストレスを感じてしまうといったお子さまの性格をよく考えて学校を選ばなければなりません。また、私立中学校は6年一貫教育を掲げている学校がほとんどですし、大学までの10年一貫教育をうたっているところもあります。お子さまが中学、高校、また大学と多感な時期を過ごすことになるわけです。当然、学校の校風や教育方針はお子さまの人間形成にも大きく関わってきますので、ご家庭の教育方針とも合わせて考える必要があります。学校の説明会に参加する、公開行事(文化祭・体育祭)に参加する、登下校の様子を見に行く、など、実際にご自身の目で見ることをお勧めします。評判やインターネットの情報サイトも確かに一つの情報ではありますが、それだけに答えを求めないことですね。
  • 附属校(エスカレーター校)・進学校の別……私立中学校は大きく附属校と進学校に分かれます。まず附属校ですが、一口に附属校と言ってもその実はさまざまです。無試験で大学まで進学できる学校、また選抜試験のある学校、推薦制度をとっている学校などの違いは中学校に入学してからの生活に大きな影響を与えます。また、附属校に入学すれば「とりあえず大学はついているのだから」と安心してしまいがちですが、学校によっては大学まで進学できるものの希望の学部に入るには外部受験以上の高倍率の試験にパスしなければならない、推薦枠が非常に少ないなどの問題もあります。逆に附属と名は付いていても、系列大学への進学以外に最難関国公立大学への進学率も見落とせない「進学校型附属校」もあります。これらは受験前に是非チェックしておきたい項目です。一方、進学校ですがこれは上記の校風・教育方針や大学実績・コース設定などを参考にしていただきたいと思います。最近では大学との提携のある学校や、推薦枠つきの学校も増えてきていますので新しい情報には敏感になってください。
  • 大学進学実績……中学受験は最終目標ではありません。教育ということに関してのゴールはやはり大学になります。また、その大学ですら将来の夢のためのステップに過ぎません。ですから、将来医者を志望している人が文系大学に強い中学校に進学するというのはお勧めできませんし、経営の方面で……という方に、理系大学に強い中学校をという場合も然りです。将来の展望を見据えて中学校選びをするというのも必要なことです。このときチェックしておくとよいのが大学進学実績の「現・浪」の別と、過去三年間の実績推移、そして学校の生徒数です。進学実績は単純に実数だけを見ればよいというのではありません。毎年実績を上げてきている学校にはそれなりの理由がありますし、逆に下げてきている学校にもその要因があるはずです。注意して見ておきましょう。また、生徒数と合格者の割合は見落としがちです。「300人の卒業生のうち20人」なのか「150人の卒業生のうち18人」なのかは大きな違いになりますので、実績を見るときには必ず生徒数も考慮してください。
  • 学校偏差値……当然のことながら、この偏差値も重要になってきます。3年・4年時はさほど気にする必要はありませんが、5年の後半から6年生になると、ある程度現実を見ていかなければならないことも否めません。現段階での公開偏差値から20ポイントもかけ離れているような学校を受験するのはいかがでしょう。逆に、確実性を求めて5ポイントも下の学校を受験するのも同じです。現段階での自分の実力をしっかりと把握して、これから努力すれば合格できるだろうという学校を選ぶのがよいかと思います。
  • 入試の出題傾向・入試科目・配点……中学校の受験指導の目安として偏差値が用いられることが多いので、偏差値だけを参考にして志望校・受験校を選んでしまうケースがありますが、これは間違いです。まず入試の傾向ですが、例えば国語一つにしても、記述式の問題が多いのか、選択式が多いのか、また知識事項・漢字の割合はどうか、詩・短歌・俳句からの出題はあるのか……とチェックしておかなければならない項目は数多くあります。理科や社会においては分野別になっていますので学校による差は非常に大きいと言えます。このように入試問題は学校によってまったく色の違ったものに仕上がっていますので、お子さまの得意分野・不得意分野と照らし合わせて考えておかなければならない項目です。各塾の発行している『入試分析集』などを活用して、お子さまが受験する学校の入試にはどんな傾向があるのかをきちんとつかんでおきましょう。また、試験科目や配点も合否を分ける大きな要素の一つと言えます。試験科目は3教科・4教科選択型が主流ですが、大阪方面は算・国に高い配点を与えている傾斜配点の学校がほとんどですし、学校によっては2教科入試を実施するところもあります。5年生の段階ではこれらを気にする必要はまったくありませんが、6年生にとっては大事な問題です。入試までの残り半年のあいだ効率よく勉強して志望校合格をつかみとるためにも必ず夏休み前に先生に聞いておくようにしてください。
  • 特別コース・新コースの設置……学校によっては通常コースと特別コースを分けているところがあります。もともと特別進学コースを設置していた学校もありますが、少子化の進むなか生徒集めのために新しいコースを設置する学校が増えてきました。その主なものは最難関国公立大学への進学をうたった特進コース・英数コースと呼ばれるものですが、最近では医進コース・医薬コースなど医薬系への進学を目指す生徒を育成するためのコースを設置する学校も増えてきました。また、大学と提携している学校や、大学への推薦枠を持っている学校なども特別コースを設置しています。大学進学実績と照らし合わせてチェックしておきましょう。新設コースはまだ実績があがっていませんので学校主催の説明会や秋に実施する『私立中学校説明会』に参加して学校側の取り組みの姿勢を見ておくとよいと思います。
  • このほかにも志望校を決定するときに注意していただきたいポイントはまだあります。『志望校の学習指導やカリキュラムはどうなっているか』、『附属大学から他大学への進学』、『学校設備・施設の充実』、『宗教色』、『男子校・女子校・共学校の別』、『クラブ活動』、『学費や交通の便』……すべて挙げればきりがありませんが、先にも述べましたように、志望校選びは大事なお子さまのあるいは自分の将来に関わる重要な問題です。より多くの資料・情報をもとに親子でじっくりと相談していただいて、本当に通いたい学校を選んでいただきたいと思います。

高校受験

  • 関西に戻られる場合は、前述の通り、帰国生入試の枠そのものが少ない。そのため、私立も公立も一般入試を選ばざるを得ないケースもある。従って、3科の学習を進めるのではなく、5科をきちんと学ぶ必要がある。同志社国際や立命館宇治の帰国入試は、推薦こそ競争倍率は低いが、その他は一般で受験する方が倍率が低い。大学を同志社、立命館に限定するのであれば、これら2校以外の附属校を一般入試で受験する方が良い。公立への進学を考える場合は内申点を確保することも重要。公立、私立とも将来の大学進学を見据えた志望校選びが重要。理科・社会もおろそかにせず、バランスの良い学習を進めてもらいたい。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
LINEで送る
Pocket

PAGE TOP